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【7/13現地観戦 / 大谷翔平9勝目】エンゼルス(LAA)VS.アストロズ(HOU)

エンゼルスの大谷翔平の試合観戦、第二試合目。

大谷翔平圧巻のピッチングで9勝目

この日を待ち望んでいたが、正直彼の登板日に見れるなんで運が良い。今回の米国滞在は他に理由があって、野球観戦は2日のみ。しかも、6人投手体制のエンゼルスで大谷の登板日に見れて本当に良かった。

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試合前は壁に向かってフォームの確認を行い、彼がブルペンにいたであろう頃に私はチームストアに行っていたのでそこは見れず。

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大谷とバッテリーを組むエンゼルスの正捕手のマックス・スタッシ。肩が強くフレーミング(投手が投げたボール球や際どい球を捕球直後にストライクゾーン内に寄せる捕球技術)がうまい。

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私はプロ野球観戦は最近全くしておらず、これまでテレビでしか見たことのない大谷の投球であったが、この日はフォーシーム(ストレート)に球威があり、100マイル(161km/h)超えも何球か。それでいて、速い球を見せた後に、80マイル(129km/h)のカーブは特に有効だった。

大谷のカーブは昨季にそこまで投球割合の多い持ち玉ではなかったが、評判が良かった。今期は初球などカウントを稼ぐ際にカーブから入ることがいくつかあったが、割と最近になってカーブを三振を取る際の決め球に使うことが増え(その前にフォーシームを投げると緩急がつく)この日もカーブで三振をとっていた。三塁側からみてもカーブを投げる時のフォーシームとの緩急は素晴らしく、打者はタイミングを外され、バットに当てるのが精一杯(だいたい手が出ずに見逃しが多い)。

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この日は、大谷がMLBでの32イニング連続無自責点という日本人最高記録を樹立。しかし、その後に四球で出したランナーをヒットで返され自責点ゼロはそこで終了。しかし、その四球は明らかなストライクをボールとされてしまったことが原因となっており、ファンの間から"自責”点じゃない(他責点)との声も。

この日は、フォーシームもカーブも良かったが、それ以上に良かったのがスライダー。スライダーは縦スラと横スラを使い分けてる感じで、特に横スラの曲がりが半端ないので、肘に負担がないか心配になるぐらい。。

三塁側からは残念ながらスライダーのキレはわからなかったが、空振りや見逃しのストライクが多かったので、カウントを稼ぐのも三振を取るのもスライダーが有効だった。

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特に、三振を奪ったスライダーのキレは芸術。例えば、大谷のスライダーを開幕戦から全くバットに当てられていないアストロズの新人王候補のペーニャはお手上げ状態(ペーニャは大谷に開幕戦との2試合で合わせて5三振)。バッテリーはそれをわかっていてペーニャにスライダーを多投し、ペーニャもわかっているけどバットに当たらない、という感じ。

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また、アルトゥーべを三振にとったフロントドア(打者の内側からインコースにストライクになる球)のスライダーは、アルトゥーべが死球になるかと思って避けたが、見逃し三振という曲がり具合でびっくり。

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大谷翔平:6回4安打1失点12奪三振
・今季9勝目(6連勝中)
・32イニング連続自責点0(日本人最高記録更新)
・4試合連続2桁奪三振(日本人タイ記録)

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大谷はただのシーズン9勝目だけでなく、記録づくめの登板だった。

圧巻。

見れて最高でした。


打者・大谷翔平も2安打2打点と活躍

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大谷といえば二刀流。この試合は打者として4打数2安打2打点1四球。

三塁打での2点タイムリーは痛烈で、ホームランを打ったことのある投手はそこそこいるが、三塁打を打った投手はそこまで多くないだろう。

これで、エンゼルスは7月14日から直近15試合で3勝12敗。

大谷が登板した日しか勝てていないので、3翔12敗である。

大谷は今年もものすごい活躍をしているが、チームはプレーオフ進出の望みはほぼ無いといっていい。


ファールボールの行方と拍手

MLBの球場ではファールボールをキャッチするとそのまま貰うことができる。そのようなことから、内野席付近ではグローブを持った観客が多い。ホームランボールをキャッチする映像はテレビでたまに見かけるが、実際に球場に足を運ぶと、ある意味ボールをゲットできるかどうかは一種の楽しみの1つである。

この試合では3アウトになると、三振であれ内野ゴロであれ、エンゼルスの守備が終わる時に選手は三塁側のベンチに戻ってくる。その時にボールを持っている選手は観客にボールを投げてプレゼントするので、三塁側の客席は毎回の裏の守備が終わった時に盛り上がる。

この日に私はベンチ裏の三塁側の席で観戦していたので、ちょうどそういう盛り上がりを間近で見ているが、すごく盛り上がっているのが印象的だった。また、ファールボールは結構なスピンがかかっているので、素手では取りにくく、観客が弾いたボールをみんなで取り合う光景が面白い。そして、ボールをゲットした人には大きな拍手が送られる。

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たまたま、私の真横にいた人がキャッチしたので、かなり嬉しそうだった。本気でキャッチしたかったら以下。

・エンゼルスを応援する場合は三塁側の真ん中かその後ろあたりの席のチケットを取る(円安なので手数料含めてだいたい15,000〜17,000円ぐらい)
→ 良い席は早めになくなるのでネットで取るのが良いが手数料が高い
・本気で欲しかったらグローブを持っていくのはマスト
・試合の様子に集中する(ファールボールの様子を追いかけること)

また、子供がボールをゲットしたりすると、試合後にベンチ裏でそのボールにサインがもらえるなんてことも...?また、ボールをゲットして近くの子供にあげるというのもよくあると思う。


球場で突如のプロポーズ成功

MLBの球場での観戦は今回が初めてだったが、日本の球場での雰囲気と少し違う。

例えば、日本特有の鳴り物の応援は無いので、打球音がきちんと聞こえるし、大谷翔平の場合であれば100マイル(161km/h)のフォーシームを投げる時などは内野席の前の方であれば、彼の気迫の声が聞こえる。

また、家族連れが多いのも特徴。特に生後間もない赤ちゃんを連れてきている人もちらほらと、乳児や幼児の子連れも多く、野球少年を連れてくる親も多かったように思った。家族でスポーツ観戦をするのが文化となっているのかもしれない。

そして、新しい夫婦が誕生するのもアメリカの球場ならでは。

私の右後ろ40m先ぐらいの席で、この2人がいきなり抱き合っているのが見えて、周りの人たちが拍手をしていた。2人はずっと抱擁しているので、多分プロポーズが成功したのだろうと見て思ったが、イニングの合間でなく試合中のど真ん中だったので本当にいきなりすぎてビックリした。

そういう意味では、ネットを挟んで選手たちのフィールドと、観客席とはまるで別世界のようだった。プレーをひと時たりとも見逃したくない野球好きから、プロポーズする人や野球に興味がないけど友達同士で来ている層まで色々人がいて、色んな球場での楽しみ方があるのだと感じた。

6回裏には大谷翔平が3者連続三振を奪うが、このような出来事があった。

このようなことは実際に球場に行かないとわからないことなので、やはりお金を払って実際に見に行くことに大きな価値があり、それらがテレビで見る野球との違いでもある。

この試合は本当にシビれた...


私と同じく元野球部出身の林田章紀コーチ

ONE COACH inc. CEOで陸上コーチの林田章紀さん(元十種競技専門)も私と同じく野球部出身で(私と同じく右投げ左打ち)私と同じく大谷翔平の活躍に衝撃を受けている1人である。ちなみに、彼は私の1つ下の世代で、順大出身なので、3000mSCで日本インカレを4連覇した菊池敦郎くんの同期である。

林田コーチとこの球場でお話しさせていただいたが、彼の野球愛が伝わってきた(笑)例えば、大谷の100マイル(161km/h)越えのフォーシームの凄さは、やはり野球をやったことのある人がよくわかっていると思う。

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(林田コーチの7/13の試合後の1枚)

今回の試合観戦は、大谷翔平の凄さを再確認できただけでなく、あらゆる野球ファンが大谷翔平からどれぐらいの衝撃を受けているかもよくわかった。また、アメリカの野球ファンでもない人も今では大谷翔平を知っている人が多くいるのも事実である。また、日本人だけでなく、球場に来ていたアジア系の例えば韓国系の人たちなんかも大谷翔平の大ファンだったし、大谷翔平はアジア人選手としてMLBの顔に上り詰めたんだなぁ、と再確認できた。


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