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『アンナチュラル』4話・5話

年末に録画しておいた『アンナチュラル』を観ている。
前回の一挙再放送は録画できていなかったので、めちゃくちゃありがたい。

険しい表情でも絵がもつ石原さとみはひたすらに素敵だなとひれ伏すばかりです。

アンナチュラルは4話と8話が好きなんです。
4話は我が家 坪倉さんの名演で必ず泣いてしまう。

(余談だけれど、年末に出演していたアメトーーク!ではめちゃくちゃキれていたし坪倉さんはピンでまたブレイクすると思う)

坪倉さん演じる佐野は蜂蜜ケーキ工場での過重労働が原因で事故死してしまうんだけども、その事故の際に夜空にあがる花火が涙腺を刺激する。
事故の元凶である社長、佐野、そして佐野の家族。同じ世界とは思えないシーンを夜空の花火が繋ぐ、ビートたけしの因数分解論並みに美しい表現だと思う。

調べてみればアンナチュラルの面白い回はすべて塚原あゆ子が演出を担当している。(1,2,4,5,8,10話)

というかアンナチュラルを代表する5話【婚約者を殺された青年が、犯人を刺す回】が最低視聴率9.0%だったのは、なにかの間違いではないか。
内容がショッキングすぎたのか???

ミコトが協力し真相を解き明かしたが故に 中堂が青年に復讐のきっかけを差し出してしまう、あの5話。
目指す方向性は同じでも選び取る答えはちがうという残酷さが描かれた、あの5話なのに。

想いを遂げられて本望だろう。

青年が犯人を刺したあと、中堂はミコトにこう言うのだ。

それでも、どちらの選択も理解できてしまう悲哀をもって生の難しさを描いたまさにアンナチュラルの結晶といえる凄まじい回だと思う。
これが最低視聴率とは当時の日本に何があったのでしょうか…

なにはともあれ、アンナチュラルはやっぱり面白い。
先期の覇権ドラマ『グランメゾン東京』も塚原あゆ子がメインで演出にいるようだし、観てみますかとなっています。


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