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11/15 貧乏性の苦悩

ホーチミン市に滞在していた間、約二日間体調を崩していた。滞在する予定だったのは、男女共同のドミトリー内の1ベッドだった。ドミトリーといえどもカプセルホテルのような様子だし男女共同でもいいだろうと思っていたものの、実際にチェックインしてみると上裸でウロウロする欧米人男性しか利用していなくて落ち着かない。トイレもシャワーも磨り硝子で中の様子が見えるか見えないかで不安だし、おまけに私のベッドには冷房の風がほとんど入ってこず、灼熱である。そもそも体調が悪く、いつでもトイレに飛び込みたい上に快適な環境で体を休めたいと思っていた私は、同じホテルのシングルルームに変更することにしたのだった。


客観的に冷静に考えればこの判断は正解であった。ハノイで溜めてしまった洗濯も消化できたし、結局次の日はほぼずっと部屋で療養していたので、お金を払って部屋を変更した甲斐は十二分にあったといえる。


しかしそれだけで済まないのが貧乏性の苦悩である。正解の選択だったことは納得していながら、「無駄なお金を使ってしまった」とか「節約旅のつもりだったのに。。」とかくよくよ後悔するのだ。このくよくよは長く続き、友人に「使ってしまった」と愚痴を言って相手から正当化してもらうか、なにかおいしいものを食べて一時的に忘れるという応急処置を繰り返していくほかはない。



結局、友人に話し、ベトナムの物価の安さで無理やり自分を納得させることで自分の貧乏性を収めた。先日のチップのnoteとも通ずるが、お金を使うことがどうも苦手である。くよくよしながらお金を使っている。きっと自分でお金を作り出せるようになればおそらく変わっていくのだと思うが、自分が納得することはもちろん、気持ちよくお金を使って経済を回す社会人になっていきたい。

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