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自己紹介、するべきか。

自分の記事を読み返していたら「語り手は誰なんだ」という気持ちになったのでかなり今更ではありますが自己紹介できたらと思います。

始めの投稿(https://note.com/suselykimono/n/n7bf5934f7bc7?sub_rt=share_h

 でお伝えしたとおり、高円寺で古着の着物や雑貨などを販売しているSUSELY(スセリ)という小売店の店主です。お客様からはスセリさんと呼ばれることが多く、最初はこそばゆかったものの今はとっても嬉しく思います。ただスセリというのは私でもありますが、娘のようなものでもあり、ある種別人格でもある。という意識があるのでこの場ではネット上のニックネーム popi という名前で自己紹介させていただきます。勿論、お店で名前やスセリさんと呼んでくださってる方はそのまま呼びやすい名前で呼んでいただければ幸いです。

ここからが、私の中では非常に難しい問題です。そもそも店主としてどういうキャラクターでやっていくかまだ模索中だからです。

ひと口に小売店の個人事業主といっても様々で、中の人が全く分からず商品を淡々と載せていくタイプのお店も多いし(格好良いので憧れている)、反対にインスタライブやYouTubeなどの媒体でその人のキャラクターも含めてプロモーションしていく場合(それもかっこいいのですごいなと思っている)もあります。平成的に言うとカリスマ店員って感じですね。

お店をオープンさせる直前、尊敬している自営業の先輩であるネイリストさんにネイルをお願いしながら、「これからどういう人格でやっていこうかなあ〜?!」と相談したことがあります。「そのままのpopiさんが素敵だからそのままの感じでやったら良いと思いますよ!」と言って下さったのがとても嬉しく「そっか〜!」と思ったのですが、ではそのままの私とは…?と迷宮入りし思考の大海に飛び込んでしまうような性格なのです。

何故そのネイリストさんのことを思い出したかというと、私は20代後半までお店でネイルをやってもらったことが全く無かったのですが、Instagramで偶々その方の作品と自己紹介の投稿を拝見した時、作品が素敵なのは大前提として「ヤバイ、私お金払ってでもこの人と友達になりたい。」と思い、気付いたら予約していました。

というと私が今まで友達を金で買収していたのかと思われそうですが、そんなことを思ったのはこの時が初めてだったということを信じて下さい。それまで私は、自分が運営するなら「中の人が全く分からず商品を淡々と載せていくタイプのアカウント」の方が良いと思っていたのですがこの経験で考えが揺らぎました。勿論、ネイルサロンや美容師さんは小売店とは業種が違うので一対一のお客様との距離感が全く違うと思いますし、どんな人が施術してくれるのかよりはっきり分かったほうが予約に繋がるという「自己紹介における利点」がハッキリしていると思います。

そして、個人店においてどちらが正解ということは無い。だからこそ悩むところであります。

少し違う面からの話になりますが、最近『回避性愛着障害』という本を読みました。

簡単に言うと、
「回避型」→喧嘩や言い争いになるくらいなら黙ってようというタイプの人
「不安型」→親しい人から返信がないとなんで?!と怒って鬼LINEしてくるタイプ
「安定型」→どちらでもない安定してる人
※めちゃくちゃざっくりで一概にそうとは言えないので気になる方は買って読んでみて下さい。

という感じで、その人の持つ愛着における分類型があるそうです。
この本によると、回避型の人は感情ではなく頭でコミュニケーションをする(相手の出方を考え、それに応じて自分が何を言うか決める)そうで、
ワシ、完全にそれじゃ〜ん!と思いました。なのでこうして誰もいないところで「そのままの自分」のことを話そうと思うと、どうしたら良いものか分からなくなってしまうんですね。

先日YouTubeを見ていて、バイリンガルのYouTuberの方が「考える時は英語?日本語?」という質問に対して「頭にある時はまだ言葉になってなくて、感情でしかないからその質問の意味がよく分かんないんだよね…」と言っており最初に聞いた時は「何を言ってるんだこの人は…」と思っていましたがこの本を読んだ後になってみると安定型愛着で自分の感情を素直に伝えられる人だったんだなあ〜と思いました。

しかし回避型が全く悪いというものではなく、何事もその性分を活かせれば良いのです。接客業をやっていたら色んなお客様が来ますし、頭で考えながら対応する癖はむしろ利点であると言えるかもしれません。

要約すると、私がもっと自分自身のパーソナリティを出していくか、職人気質にストイックにやっていくか。という、どうでもいい悩みに答えが出ていない為自己紹介もままならない。という話です。

以前私が洋服の古着屋に勤めていたことはお話しましたが、それも最初は古い生地の柄やパターンなどが大好きだっただけでそれを着た自分にはあまり興味がありませんでした。会社に勤めるようになってから、上司に「この服を着るならこう言うヘアメイクにした方が格好良くみえるよ」などアドバイスを沢山頂いて初めて「服を着て他人に見られるという前提での自分」を意識するようになりました。一言でいうとただ古着が好きなだけでダサかったのです。そこから年代やトータルでのバランスなど日々勉強し、インプットとアウトプットを繰り返した結果なんとか娑婆にでて自分でお店を開けるまでになったわけです。

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と、ここまで書いたところで「こんな文章誰が読みたいんだ…」と落ち込みましたが、大河ドラマで蜻蛉日記の作者である藤原道綱母が「書くことで救われる」という台詞があり自分の救いの為に文章を書くというのもありか、なんて思いました。

自己紹介、するべきか。
皆さんのお考えも良かったらお店で聞かせて下さいね。

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