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日常的一人相撲

「どう考えてるか聞かせてください」と言われると「お前はロクに考えてないんだろ」に瞬時に脳内変換される。
でも実際話すと「自分でやろうとしてるけどやったことないからアドバイスください」だった。

すごい! ザ・一人相撲だ!笑

面白いことに。
あ〜別に攻められる/責められるわけじゃないんだって安心した瞬間、アドバイスめちゃくちゃ湧いてくるんだよ。
あるんだよ、自分の中に。考えも、願いも、信念も。

それなのに「お前ロクに考えてないだろ」に変換して受け取った瞬間に、私に呪いがかかる。
頭も心も固まって、何も出てこない。バカになっちゃう。
私には何もない。私は不完全だ。
作らなければ、かき集めなければ、獲得しなければ。焦る。
なんで言われる前にやってないの?無能だ。

どんどん何かに追い込まれている。こわい体験。
毎日こうやって疲れてるんだな、私は…。

こんなふうに自分がこういう情けない体験を日常的にしていることを、私は受けとめて、認めていくよ。
そしたら、周りの人や弱々しい自分にコンパッションが湧いてくる。
あるよね、わかるよ、大丈夫だよ。
ほんとはあるよ、持ってるよ。
そう知ってるし、心から思える。

ほんと毎日生きてると修行だなあ。

善とは自己の内面的欲求を満足するものをいうので、自己の最大なる欲求とは意識の根本的統一力すなわち人格の要求であるから、これを満足することすなわち人格の実現というのが我々にとりて絶対的善である。

西田幾多郎「善の研究」