第5話 生き地獄
メグ(彼女)に会うことは、叶った。
だが、これから先に、
もっともっと過酷な出来事が待っていた。
中でもまず最初に現れた試練が、
二週間の絶食だった。
この辛い感覚は、
恐らく3日以上、断食をされた方や、
タバコを禁煙したことのある人なら
分かるだろう。
匂いに、やたら敏感になるのである。
感覚が研ぎ澄まされて覚醒した感覚と言うと
分かりやすいと思う。
このような状態だと、料理人ばりに何を
食べてきたかが分かってしまう。
だから正直いうと、自分の両親や彼女でさえ、
会いたくないときがあった。
感覚が研ぎ澄まされているので
何を食べたかも全て分かってしまうからだ。
例えば、ソースを掛けたキャベツに
鳥の唐揚げ、とか。
ちなみに、この常態のまま二週間もの間、
強制的に絶食させられた。
(内、7日間は、水も与えられなかった)
だから、ボクは、
この時の体験があったからこそ、
少々の空腹なら耐えられるようになった。
今になって思えば、
こんな苛酷な日々から這い上がれたから、
ボクは食事にガッつかない人間になれた。
もっと言うなら、
50代の中年オヤジになるにも関わらず、
細マッチョな体型を維持することができて
いるのは、この生き地獄を
乗り越えてきたからなのかもしれない。
(↑体脂肪率は常に11%以下)
今日は最後に、しれっと自慢話を
入れてみました。笑
今日も、最後まで読んでくれて
ありがとう。笑
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