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20230218 Sphinx

九段下にある成山画廊へ。
諏訪敦さんのSphinxという作品を観に行く。

この絵の技術についてわたしが語れることは何もない。描かれた女性に自分を重ねてみたりして、少し胸が苦しくなった。


あたまがおかしくなるくらい何かに心を奪われた経験は人生を変える。

「何か」に乗っ取られ、いつもの自分が壊れた。夢も希望も絶望も押し寄せては消え、結果的に深い傷を負うことになった。そしてわたしは少しだけ賢くなった。(たぶん)

傷は深く、時折疼く。癒えることはあっても消えることはない。死ぬまでこの傷と生きていく。その覚悟ができた夜だった。

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