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FF16 感想 ネタバレあり

長めの出張だったので発売から一ヶ月遅れでプレイ。アクションフォーカスでクリア。

世界設定が分かりやすくて超キャッチー。
デカいクリスタル、それを保有する国々、召喚獣を宿すドミナント、ドミナントが核兵器みたいな扱いだったり国王だったりもするし、いくらでも面白く出来そー!!って思いながらまってました。
一体どんなスケールの話が展開してくのか、ワクワク。

FFらしからぬ完全アクションバトル、奴隷解放的な陰鬱なストーリー、さらに残酷描写とか性的なシーンを序盤にぶち込んできてたりで、今回のFFは一味違うぞという決意表明のようにも感じたり。
こういう、シリーズの新たな挑戦は全力で応援したい。

100億回言われてるだろうけど、映像美もあって召喚獣同士のバトルは半端ない。
巨大で重たいもん同士がぶつかって、巨大で重たいもんが降ってきて、小さな人間達が足元でゴミみたいに吹き飛んでる。たまらん。
恐ろしい召喚獣が堪能出来る。結構これだけでも遊ぶ価値が十分あると思う。

細かいとこだと、サブクエもやる事は単純だけど、報酬としてその地域とか人物の事を少し補完してくれるのがすごく良かった。
ただの物品くれるだけのサブクエは殆ど無さそうな感じだったな。

今重要な場所や人物の説明図鑑みたいなのをカットシーン中でも見れるシステムが大変親切だし、情勢を分かりやすく説明してくれるキャラもいたりでありがたかった。

このゲームの世界設定とストーリーをすごく大切に、ちゃんと伝えようとする意志が至る所に感じられて、まあ多少あからさまでしつこい部分もあったけど、そういう姿勢がすごく良かった。
まあ現代のFFである以上そうせざる得なかってのかも知れんが。

このゲームが好きだし、キャラも愛せる。
ただ最後まで楽しく遊べたものの、ストーリーとかテンポにモヤモヤする事が多かった。
正直気になった点ドッサリある。

ー以下気になる点ー

このゲームの基本的な流れとなる、クリスタル破壊(大事が起きる)→拠点に帰還(熱が冷める)→クリスタル破壊→拠点に帰還っていう流れ。
要所で物凄く盛り上がるんだけど、その後に毎度拠点に戻ってそこで一旦熱が底を打っちゃうのが気になった。
一旦拠点でアイテム補充とストーリー復習してねという親切さ故の設計なのか、こちらとしては毎度ジェットコースター降ろされてテンポ的にどうなんやって。
そんで次の目的地に向かってまた少しずつ盛り上げていって、、、っていうのを5、6回くらいかな、最後までそんな感じだったので流石に後半は単調さを感じてつらかった。

あとマザークリスタルって現代でいう電気でもありガスでもあり水なんでしょ。
それらのエネルギーを一国分担ってるマザークリスタルを破壊するってマジでとんでもない事だと思うんだけど、その行為の正当性の説明を「シドが一人で昔から調査してた」だけで済ましちゃうのはまずくないか。そんでそれにすんなり乗っちゃうクライヴまじかと思った。
ここに乗れるか乗れないかはプレイヤーの今後のモチベに関わるし、クライヴと俺の意志が一致しなくなっちゃうからRPGとして重大。
真実はどうあれ、シドが掴んでる情報と決意を、本作最大級の熱量でぶつけて欲しかったよこの場面。
だってそれほどの事やろうとしてんだもん。

あとマザークリスタル破壊は全国民のライフラインを全て断つようなものなんだけど、クライヴ達が破壊後の国民の支援やらなんやらを考えている様子も計画も無いのが恐ろしい。
物量的に無理でも、一時的な支援くらいは考えててもいいんじゃないか。
治安維持的な役割で傭兵を送ったりはしてたが。

シドが拠点で、フイゴとかを発明してクリスタル無しで鍛治が出来るようになったとか言ってたけど、クリスタル破壊する前にそういった発明を他国と共有しとくのが先なんじゃ。
と思ってたら、後半のサブクエでまさにその発明を小さな村に提供してた話があったけど、もう4つくらいマザークリスタル破壊した後だったからどないやねんって。

とにかくこの「マザークリスタル破壊の正当性」と「破壊後の事そんな考えてない問題」が、メインストーリー進める上で常にモヤる原因になっちゃったな。

それに加えてマザークリスタル破壊後も黒の一帯の拡大が止まる事ないし、エーテル溜まりっていう新たな問題が増えたり、まあこれは結果論だから仕方ないとはいえ、それについてクライヴ達が自分達の行動に疑問を持ったりあんま葛藤しないのもだいぶ気になったな。

中盤くらいまではわりとこの世界の現実的な問題と戦ってたんだけど、後半は完全に別次元の超存在的なやつとの戦いになっちゃったのも残念。
ホグワーツの時も思ったけど、こんなに魅力的な舞台と世界設定があるのに、そこすっ飛ばしてどっか遠くでなんかこれまでと違う戦いをし始めちゃったようなさみしい気持ち。

あとかなり個人的な事なのだが、ラスト米津の曲流れたの遺憾だった。
タイアップ発表あった時はせめてエンドロール後半で流れるに留めてくれって願ったのに、FFメインテーマばりのシーンで使われてて、なんというか、、みんなは好きなんだろうけど俺は好きじゃないのにな、って思いながら見てた。
まあシーンと合ってたけどね。

プレイ中にモヤるほど気になった部分は大体こんな感じでした。
それでもバトルめちゃおもろかったし、メインキャラみんな大好きだし、序盤のバハムートvsオーディンのシーンは今後千回は観るだろうし、QTEの本来の使い方これよ!!と思ったし、心に残るものは確かにあったゲームでした。楽しかった!

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