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VRC生活を約半年を振り返って

VRChat上でピアノの演奏や作曲などを行って遊んでいる、
SUSABIと申します。

今年の6~7月あたりにVRChatを始めてから約半年が経ち
振り返りとして何かしら書いておきたいという所で、
memexさん主催の「VR音楽活動のススメ Advent Calendar 2020」が
開催されており、便乗する形にて記述させて頂きます。

他の方々が技術的な視点や、機材やアプリケーションの視点で
たくさん書かれていらっしゃるとは思いますので

私見の上で現在のVRchat上のコミュニティや文化に関して
おそらく当たり前だと思う事もあるとは思いますが、
演奏者とリスナーの中間地点からの立場として
記述させて頂ければと思います。


まずVRChatは最初期は抜けたとは思いますが、
まだまだ創世記が続いている所で
現在も様々なコミュニティが模索されていっています。

この世界は自由度が高いがゆえ、
音楽を行うための、例えば
VRC上の音楽ツール・イベント運営方法・会場自体の作成・演出ツールなど
ほぼ全てユーザー自身で考えられて形作られています。

VRCはまだまだ社会一般としては先進的な部類のため
技術力や感性の高い方も多く来られている点も
原因として大きくあるのですが、

実社会の様に顔の見えない人が作ったサービスを
ただ消費していくといったニュアンスは非常に薄く、
知り合いの方が作られてる「何か」に触れると、
何を意図されているのか等が近くに感じれる世界になっており、
そのサービスがある事自体へのありがたさや
サービスの運営の大変さを感じれるとともに、
皆さん楽しまれてされているため
自分も何かやりたい、何か作りたい
といった気持ちにもなりやすい環境だと感じています。

ただ一人で入って来られた方ですと
そういった事を感じられる場所に
辿り着くまでは大変なのかな、と感じたりもします。

私の場合は先に始めていた知識量のある友人に誘われて
VRChatを始めたため、
私が合うであろうコミュニティにすぐ連れて行ってもらい
幸いにもそこで良い関係を(おそらく)築かさせて頂いています。

ただやはりそれ以外の場所となると
まだまだわからないという所は沢山あります。

音楽は一概に音楽といっても
ジャンルが違うとやはりシーンも細かく異なってきますが、
音楽に限らず自分にあった関係性を見つけるために
私が意識してやっていた所としては、

1つ目として、
フレンド登録は名刺交換という気分で行う事。
こちらに関してはそういう事をして
大丈夫という土壌があるのを感じるため、
相手の方が嫌がられない限りは「気軽に行って良いかも」
と思っております。

もちろんどんな方なのかお互いに分からず、
会話のきっかけがつかめないといった事も多々生じると思います。

2つ目として、
VRCの方々は多くの方がVRC用のtwitterアカウントを作られていますので
フレンドになって頂いた方のtwitterは極力探すようにしています。
twitterによってその方がどんなシーンで
楽しまれているのかを理解できたり、
興味を持てるイベントがTweetLineに現れる事がしばしばあります。
1つ目と合わせ、色々な所にjoinし学んでいくうちに、
少しずつ会話ができる方が増えていく様に思えます。

イベントなどの探し方や参加方法などは
12/16のNUSA(ゆーくん)さんの記事で詳細にまとめられておりますので、
非常に参考になると思っております。

3つ目として、
私は当初、演奏者としてのアイデンティティもなく、
単純にVR版のネットゲームを知りたいという気持ちで始めました。
ただやはりすぐに音楽関係の方との話が楽しくなり、
素晴らしいものを聴かさせて頂いているうちにだんだんと、
一度演奏して、私がどの程度できて、どの程度できないのか、
 聴いて頂いた方が回りの方とのコミニケーションがきっととりやすい」
という気持ちが生じ、震える足と手で試奏会をさせて頂きました。

VRC上には崇拝できるレベルの方や、一緒にがんばろうねと思える方など様々な方がいらっしゃいます。

どんな方でも共通して言えるのは、
現在のVRC上では、マナーさえ外さなければ、
非難などをして来られる方は私の知っている限りはおられず、
力量に応じた会話をして頂いたり知識技術を教えて頂けたりと、
非常に暖かい世界となっています。

実際に演奏する事自体が大切で、
当初は「半年練習してから演奏」などとも考えていたのですが、
「思い切って演奏して良かった」と今だに思えています。

人前をまだ克服している訳ではないですが、
「演奏するのが楽しい」「誘って頂ければ極力演奏します。」
といった気持ちに自分がなれるとは半年前は考えもしませんでした。
そのくらいの価値観の変遷が起こり得る可能性が
私以外にもあると思っています。


最後に私自身が実際に体験させて頂いている物を
紹介させて頂きます。

「VR音楽活動のススメ Advent Calendar 2020」に参加されている
他の方も多く記載されている「SpotLightTalks」さんにて
私も演奏もさせて頂きながら、様々な音楽を聴かせて頂き、
基本的にはそこで知り合った方から、
知識や人間関係の枝葉が広がっています。

SpotLightTalksに関しては12/7に店長の青猫さん
記事を上げられておりますので、そちらをご参照ください。

また各種イベントでよく出演されている、
Ku_Ambientflowさんの「おとあそび」フリーセッションは
音楽初心者でも経験者でも同等に音楽の楽しさに触れる事が出来、
そこで知り合った方とセッションを通じて交友をはかれる事もある
素晴らしいセッションとなっています。
私自身、kuさんのセッションにて演奏の楽しさを教えて頂きました。

ピアノ演奏に関しても少し記載させて頂ければと思います。
MIDI対応の電子ピアノをお持ちの方であれば
VRChat上には現実の演奏に連動してピアノ鍵盤が
VRC上で動く3Dモデルがあるため、
ピアノは他の楽器と比べても現在は演奏感が高く、
また他の方の演奏されている時の鍵盤使いがわかるといった
非常に面白い点があります。


こちらで私の記述は終わりとなります。
今後VRChatの文化や仕組みが発展するにつれて
まだ小さいが故のコミュニティの在り方も
どんどん変化はしていくと思われますが、

夏に行われた音楽イベントである「盛夏音祭」などは
個人個人が集まったという範疇を超えた
企業でも出来ないと思えるレベルでの音楽イベントだと感じていますし、
そういった創造性の高い文化でありつつ、
消費者としても単なる消費者ではなく
良い意味で「作り手の存在を意識できる」といった文化を
非常に好ましく感じています。

VRChatは人生観が多少変わる程度には楽しい世界です。

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