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抗がん剤副作用の味覚変化には数打ちゃ当たるで

息子が抗がん剤治療を受けるということを傍らでサポートする生活を主に去年頑張ってきましたが、
そのことが少し役に立てるかな、という嬉しい出来事がありました。

少し前にある知人から
息子とは別の病気だけど、病気が見つかり、抗がん剤治療を始めることになり今は不安でしょうがない、
という話を打ち明けられました。

そもそもそれまで元気で特に病気もしたことがなくそこからして心配、
人に病気打ち明けるのも勇気がいったけど、
病気になっても頑張って治療して元気になっていく姿を見せてくれてた息子に勇気をもらっていた、
そしていざ自分も似たような境遇になって息子を見習い頑張りたいと思っている、と、

治療が始まると色々不都合が出てくるだろうから、たまたま会えた時だったけど伝えておきたかった、と。

ご近所に住む息子より少し小さいお子さんのいるママさんで、
私もそんなことを打ち明けられるまでの関係ではないと思っていたので最初は驚きました。

そして、私自身は抗がん剤を受けていないので、実感としてあれこれいうことだったり、抗がん剤の副作用の辛さについて真に共感することは残念ながらできません。
まして抗がん剤とひとくくりにできるものでもないと思うので息子であってもそれは難しいと思います。

ただ、話しかけられた最初顔の表情がこわばっていたのに、話終わる頃には少し晴れていたようだったので、
私もどこか嬉しく、話を聞き共感できるところはし、息子の体験を話すということだけならできるので、微力ながらそういった部分で応援したいと思いました。

それからしばらくして、彼女の抗がん剤治療がスタートし、
あるとき味覚が変わり出した、飲むのもつらいときがあるというお話を聞く機会があり、
息子の病院に持ち込んだ食べ物飲み物のあれやこれやからいくつかピックアップし、差し入れてみることにしました。

病棟に通う抗がん剤治療中の患児家族の多くがそうでしたが、
本当なら栄養バランスの取れた病院食が食べれたらどんなにか良いのに!とは思いながらも
抗がん剤の副作用で味覚が変わってしまったり慣れない病院生活で、病院食を拒絶する我が子に、口から何かを食べさせたい、という気持ちを強く持って、各種食料や飲料を持ち込んでいました。

元々の嗜好とは違ってしまうので、普段なら大好きで食べるのに、、
とか、食べたいと言っていたから準備したけど、これだけしか、、
というようなこともしばしばありましたが、
数うちゃあたるでしょう、と甘いのしょっぱいの色々持ち込みました。


彼女には、そんな思い出を元に、飲み物を、ということで飲み物中心に差し入れたのですが、
それよりも一緒に差し入れたミニ塩ようかんをとにかく気に入ってくれました。


甘さとしょっぱさの塩梅がちょうど良い!薬の後に食べやすく嬉しい!と喜んでくれました。

今回も数うちゃあたる作戦大成功!?といったところでしょうか。
コンビニやスーパーやドラッグストアで日夜手軽で簡単に口につまめるものを探していた甲斐がありました。些細な経験が役に立てたようで嬉しい限りです。


副作用で味覚に影響が出てしまったときに、口内炎やその他の副作用、また抗がん剤の食べ合わせの禁忌がないようであれば、とにかく色々試してみて内から元気になってもらいたいです。

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