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ガッツポーズと自己知覚理論

スポーツでの勝敗とは何も技術やフィジカルだけではありません。

どれだけ優れた選手でも、気持ちが落ち込んでいたり、モチベーションが下がっていれば勝負の結果は大きく変わってきます。

日本にはわかりやすく

心・技・体

という言葉が存在しているくらい心は大切な要素の一つです。

その為、心(メンタル)のコントロールはとても大切です。


今回は私が選手にやってもらっているパワーポーズについて書いてみようと思います。


パワーポーズとは何か?

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↑これがパワーポーズです


まずは研究論文として

・テストステロン値20%アップ

・コルチゾール値25%ダウン

約2分間のパワーポーズを行う事でこのような効果を得ることが発表されています。


テストステロンについて

まずテストステロンとは男性ホルモンの1種です

主に

・筋肥大のための造血作用

・男性としての機能の維持

などに効果があるホルモンです。


これが減少すると

・過度な疲労感や倦怠感

・性欲低下などの男性機能の低下

・不眠や肩こり

・集中力の低下やイライラ、抑うつ

などがあります。


コルチゾールについて

次にコルチゾールなのですが、副腎皮質から分泌されるホルモンの1種です。

俗にいうストレスホルモンと言われています。

ストレスを感じた時に大量に分泌されるのですがそれだけでなく

・肝臓での糖の生成

・たんぱく質の代謝

・免疫抑制、抗炎症作用

などが挙げられますが、主な作用は

ストレスに対する対抗

です。


コルチゾールを作り出すストレスがかかりすぎてしまうと

・疲労感や億劫

・寝つき、睡眠の質の低下

・物忘れ、集中力の低下

・免疫力低下

などの原因となってしまいます。


ガッツポーズとパワーポーズの関係性

スポーツの世界ではいいプレーや得点、勝利の瞬間など、ポジティブな場面に遭遇したときにガッツポーズを行なっている選手が多々見受けられます。


皆さんは自己知覚理論というものはご存知でしょうか?


「悲しい時に無理にでも笑っていると楽しい気分になってくる」ということは聞いたことがありますでしょうか?

これは心理学の世界では非常に有名で様々な研究がなされています。

わかりやすい例だと、

「縮こまった姿勢の後よりも、背筋を立てた後の方が難しいパズルに取り組む時間が長くなる」といった研究データなどがあります。

そのほかにも

「漫画を読む時に、どんな表情で読むかによって漫画の面白さが変わってくる」といった研究もあるくらいです。


詳しい話はまた後日書かせていただくとして、、、

つまり何が言いたいかというと


感情や心のコントロールとして、ガッツポーズは有効


ということです。

ポジティブなポーズ(ガッツポーズやパワーポーズ)=脳を刺激しテストステロン値を向上させるホルモンやコルチゾール値を下げるホルモンなどが分泌


その結果

ポジティブな感情を呼び起こすことが可能


もちろんポジティブなポーズ=ポジティブな感情と結びつけるための訓練は必要です。

しかし緊張する場面やネガティブな場面でそれを打開する1つの手段としてパワーポースやそれに近いポジティブなポーズ(ガッツポーズ)が有効であると考えます。


私の周りにはテニス選手が多いので、

試合中はイライラやネガティブな気持ちなどの時

どんな小さな出来事でもポジティブなプレーや出来事があったら小さくてもいいのでガッツポーズをしてもらうように言っています。


世の中にはいろんな考え方があり、これが正解ではなく、モチベーションの上げ方は十人十色

なのであくまでも参考の一つとして頭の片隅に置いておいていただければと思います。





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