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強いられた変化

僕は父の跡を継いだ蕎麦屋の2代目。

継いだけど、父、母にも手伝ってもらって家族経営してる。


2019年に父親と交代し、僕がオーナーになった。


ずっとそばで父の仕事を見てはいたけど、ほとんど右も左もわからない状態。

給料計算から、仕入れ、業者とのやりとりなど何から何まで父に聞いていた。

新しい業者とのやり取りには父にも同席してもらったり、

展示会や遠方への仕入れにも必ず父と一緒に行った。


そして1年が経ち

翌年の2020年、世の中がコロナで騒ぎ始めた。

初めは特に気にもしていなかったが、世の中はそうもいかなかった。

みるみる減るお客さん、従業員も極力出勤したくないと申し出があった。

家族のみで営業するも、明らかに減少する売り上げ。

このままではまずい…

と、気がつけばあらゆるところに連日電話していた。

地域の商工会や、市役所の相談窓口、コロナの相談センターを初め、

住宅ローンやマイカーローン先など、かけられるところは全てかけた。

そして休みの度に各銀行へ書類を提出したり、面談を受けに行ったり、

電話でも詳細の聞き取りがあったり、常に動いていた気がする。


気がつけば全ての業務を一人でしていた。


父に相談することなく、自分で調べ、自分で考え、自分で書類を作り提出する。

一見、当たり前のことだが、全てを父に頼っていた僕にとって

それはすごい変化だった。


そして、全ての手続きが終わり、ひと段落した時、

ふと、、

『意外とやればできるやん、僕』


って思った。


自分の変化、成長を感じたし、一つ大人になれた気がした。
(もちろん年齢は立派な大人やけど)


ただこの変化はあくまできっかけにすぎず、

僕はこの先も少しずつ変化をしていきます。

それは小さな変化から、大きな変化まで。

それも追々、ここに綴っていきたいと思います。



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