DJ社長に学ぶ「やりたい事をやれない心理」本編

こんにちは、あっきーです。
今回は、タイトルにもある通り、

「やりたい事をやれない心理」

こちらについてお話していきます。
「本編」ということで、今回のnote以外にも作品がある事が示唆されているのですが、先日、同じようなタイトルのnoteを公開しました。こちらです。

https://note.mu/suropachizonshow/n/n838411092586


私は、不思議に思うんです。

「人はなぜ、やりたい事をやらないのか?」


これは、自分自身も含めて、という意味です。
ご存知の通り、この日本において、やりたい事を精一杯やって生きている人は、ごくわずかです。だからこそ、”DJ社長”の「好きなことで、生きていく」という動画が流行った理由にもなっていると思います。

例の動画を要約すると、「やりたい事をやろうぜ!」という事だと思うんですよね。おそらくですが、だいたいの人は、こういった具合に考えていると思います。


「それができたら苦労しねえよ!」


うんうん。この理由はわかりますよね。現代の日本で、やりたい事ばかりをやりながら生きていくのは、非常に難易度が高いからです。
「日本の社会的にそれは難しい」という事にもなります。こちらに関しては、詳しく説明しなくとも、皆さんが痛いほどよく分かっていると思うので、割愛しますが、主に時間やお金、もしくは社会的地位の問題だということです。


各々の事情もあると思うので、それに関してこの記事で考察や言及する事は控えようと思います。しかし、私には一つ、非常に気になる事があります。それは、


「やるぞ!と言いながらやらない人が多い」


これです。耳が痛い方も多いかと思います。もっと詳しく言うのならば、、

「DJ社長の動画を観て、インスパイアされた結果、やりたい事をやるぞ!と思った人・・あれから何か変わった?」ということです。

つまり、良い動画を観たおかげで、感銘を受け、モチベーションが上がったという事ですね。ここまではわかります。皆さんも思い当たる節があるかもしれませんね。非常に良いものや、熱い人に触れて、「よし!俺も今日から変わるぞ!」というふうに、ここが人生の転機だと言わんばかりの熱量を持って、目を輝かせる事もあるかもしれません。


「好きなことで、生きていくぞ!」


そう決心したにも関わらず・・一週間後には何も変わっていません。
300万再生された、DJ社長の言葉を借りて言うならば・・


「この動画を観て本当に動き出すやつなんていない」


こう断言しています笑
まあ、多少の煽りはあったとは思いますが、実際にそのような人をたくさん見てきたんだと思います。私自身も、変わらなかった人をたくさん見てきました。

自分自身に問いかけてみてください。あなたは一体、どちらなのでしょうか?
もちろん、誰かに言い訳をしても結構です。大事なのは、自分自身が事実を把握しているかどうかなのですから。

1.不思議に思うこと

私にはもう一つ、不思議に思うことがあります。


「なぜ人は変わらないのか?」


これは、散々議論され、語られてきた事だと思います。
心理学の三大巨頭の一人”アルフレッド・アドラー”の言葉を借りて話す人がいたり、難しい心理学の専門用語を使って、それっぽく説明する人もいると思います。

私自身、それらを見聞きしても、一度も納得できた事がありませんでした。
今回の場合で言うと、”なぜ変わらないのか?”ではなく、”変わりたいという気持ちはあるのに、なぜ変われないのか?”という方がニュアンス的に正しいです。

考えてもみてください。DJ社長の動画、めっちゃ良いじゃないですか。あの動画には、社長のバカさ具合と知性がふんだんに盛り込まれており、辛い事もたくさんあっただろうけれど、それでも好き放題やって、楽しい人生を送っているというストーリーがありましたよね。とても感動するし、熱い気持ちになるでしょう?

スティーブ・ジョブズ、堀江貴文さん、武井壮さん、いろんな人が語っているこの手の話の中でも、”DJ社長”は我々に近い存在である分、トップレベルに熱くなれる話だったと思います。

「よし!これから人生再スタートだ!楽しく生きるぞ!今までの自分とはおさらばしよう!」
このように、かなり前向きな気持ちになったりもすると思います。


しかし、それでも人は変わらないという事実。


どれだけ熱い思いになったとしても、それはほんの一瞬の感情というだけで、人は簡単には変われないというのは、明らかでしょう。


「熱い気持ちは本物だし、何も変わっていない、という一見矛盾しているようにも見える事実」

これに対して、疑問を感じる事を禁じえません。


前置きが長くなってしまいましたが、今日の本題はここからです。

2.「やりたい事をやれない心理」

実際の例を出しながら、考察していきます。
今回、私が着目したのは「気持ちがあるのに、それでもやらない」という部分です。これが非常に不可解なんですよ。そこまで熱くなれるならやれよ、と思うでしょう?だけど、DJ社長曰く、「変わるやつなんていない」らしいです。

これには何か理由があるのでしょう。熱意が偽物である可能性もありますが、私はある可能性に気がつきました。


「途中で熱が冷めるんじゃね?」


そして、実際にその瞬間を目の当たりにしました。体験した人物というのが実は、


「私自身です笑」


今回のお話は、その体験を元に書いております。

3.熱意が恐怖心に変わる

「やりたい事をやれない心理」について考えていく上で、重要になってくるのが、”恐怖心”だと思っています。

恐怖にも色々と種類があります。今回の場合の”恐怖”は、非常に根強いものだということがわかりました。なぜなら、”生存”がかかっているからです。

ここが本筋ですので、さらに掘り下げて書いていきます。
結論から言うと、当初の熱意がだんだんと恐怖に変わってしまうのですが、その過程が重要になってきます。正体を知る事で、対策を打てるようになりますからね。

4.熱意が恐怖心に変わる順序

それでは、熱意が恐怖心に変わる順序を見ていきましょう。
なんでもいいです。あなたがやりたいけどやれていない事に当てはめて考えてみてください。

1.やりたい事をやろうと思う
2.具体的な道筋を考える
3.意外と面倒くさい事に気づく

最初はわくわくがとまらない状態です。
そして、思っている事を遂行しようと、具体的な方法を考えます・・が、しかし、”3”の時点で、「あれ、結構大変だな・・」という考えがでてきます。

それもそのはず、やりたい事にも関わらず、今までやれていなかったので、それはきっと簡単な事ではないのでしょう。そして残念ながら、ここで”言い訳”が発生します。それはどういった言い訳かと言うと、遂行するために考えたはずの”2”が、やらない理由に変化するのです。

(例)
1.「女の子にモテたい」
2.「痩せよう」→「ジムへ行こう」→「お金ないな。少し貯めよう」→「貯まったら会員登録しよう」→「ようやくスタートライン」→「・・・」
3.「あれ、面倒くさい・・」

案外こんなものです。
痩せる、ジムへ行く、お金がない、会員登録、全てが”やらない理由”に変化する可能性を秘めています。

仮にこれがジムに行かないパターンだったとしても、「ランニングをしよう」→「ランニングシューズを買おう」みたいな感じになって、いろんな逆算が成されています。

元々、決意を決めなければやれないほどの事なので、一時的にテンションが上がろうと、結局その人にとっては敷居が高かったりするのです。

ここでやめてしまう人もいますが、まだ熱意が恐怖心に勝っている人は、さらに深く考えます。

4.「どうにかして遂行できないだろうか」
5.「もっと緻密に計画を立てよう!」
6.「ここまで計画したら、絶対に失敗できないな」

おわかりいただけたでしょうか?”5”までは前向きだったのに、”6”でいきなり怖くなっています。ここで何が起こったのでしょうか?

答えは簡単で、「バイアス(思い込み)」なんです。
「こんなに綿密な計画を立てているという事は、自分にとって重要な事なんだろうな」から始まり、「そこまで重要な事だったら、失敗できないな」というバイアスがかかります。

「女の子にモテたい」程度なら命の危機は感じないかもしれませんが、これが「仕事を辞めたい」くらい大きなものであれば、”失敗≒死”と思い込む人も少なくはありません。収入源がなくなるのって、結構怖いんです。。

面白いのが、「建設的に計画を立てたからこそ怖くなった」という部分です。つまり「より現実的に考えたからこそ出てきた恐怖」ということでもあります。

現実的に考えるという事は、色んな可能性を考え、成功パターンと失敗パターンを考えるでしょう。その失敗パターンを考えた時に、足がすくんでしまうのも無理はありません。
”6”の時点で、「失敗できない(失敗が怖い)」という気持ちが出てきているのですが、最初はそんな恐怖無かったですよね。いつの間にか新しい恐怖が芽生えています。

これって何かに似ていませんか?

5.バンジージャンプとそっくり

バンジージャンプはしたことがありませんが、幼い頃、橋等の高い場所から、川へ飛び込む遊びが流行っていました。”高いところから飛ぶ”という部分では一致していますよね。

私はこの”飛ぶ”というのが非常に苦手で、ずっとビビっていました。
最初のうちはそこまで怖くありません。飛ぼうとして高いところまでは行くのですが、どうも足がすくんで飛べません。そうこうしている間に、恐怖心がどんどん精神を攻撃して、終いには飛べなくなることもありました。

それはつまり、「最初は飛ぼうと思って高いところへ登ったけど、結局は飛べなかった」

言い換えると、「モチベーションはあったけど、遂行できなかった」という事になります。これって、「やりたい事をやらない」と、似ていると思うんですよね。

高い所から飛ぶのが好きな友人曰く「初心者が高いところから飛ぶコツは、すぐ飛ぶこと」と言っていました。なるほど・・これは共通して言えそうですね。

6.対策

時間が経つにつれ、恐怖心が増えてしまう事、そしてその理由についてはお分かりいただけたと思います。
いいところを探すとするならば、「それだけ真剣に考えた」とも言えるでしょう。

結局、考える時間を自分に与えてしまっては、実行しづらくなるという事なんですね。
これを実生活に当てはめて、対策を考えてみると、このような事が言えます。

「やりたいと思ったらすぐやる」

これが一番なのかもしれません。
本当は、計画を立てて、安全に実行するのが一番いいのかもしれません。あるいは、そうしている人もいるかもしれません。

しかし、それはあくまでもチャレンジに慣れている前提の話です。
やりたい事をやった事のない人は、本当の一歩目がなかなか踏み出せないものです。その気持ちも痛いほどわかります。

一歩目が本当に難しいですよね。しかし、その壁を超えた人は、チャレンジしまくっている事が多いです。せっかくなので、その理由についても考えてみました。

7.ドーパミンのせい?

脳内麻薬や快楽物質とも言われる、神経伝達物質の”ドーパミン”は、人間のモチベーションに深く関わっています。

人間は、ドーパミンという報酬を求めて行動すると言っても、過言ではありません。
ドーパミンは、美味しい食べ物を食べた時にも分泌されます。恋愛をしている時に
も分泌されます。そしてもちろん・・


「チャレンジして成功した時にも分泌されます」

脳は、ドーパミンが出た時のことを記憶しています。
そして、チャレンジしまくっている人の脳内では、このようなことが起こっています。

「わくわくする→チャレンジしてみる→成功→”ドーパミンが分泌される”」

この成功体験があるおかげで、

「わくわくした事にチャレンジしたらドーパミンが出る」

という認知が生まれ、結果的に恐怖を克服できる事になります。
しかし、一度も成功した事がない人は、ドーパミンによる快の記憶が生まれていないので、恐怖を乗り超えられるほどのモチベーションがわいてこないのも当然です。

これらからわかることは、

「一度成功してしまえば、次からはそれほど怖くない」

鬼門は最初のチャレンジという事です。
結局は一度飛び込んでみて、成功するしかないのです。

8.最後に

「やりたい事をやれない心理」について書いてみました。
キーポイントは”恐怖”でしたね。それが芽生える理由についても説明しました。どれだけわくわくした事でも、考えすぎや、時間がすぎたりすると怖くなってくるのには驚きました。

成功体験がある人の思考は、おそらくこんな感じです。

1.やりたい事をやろうと思う
2.やりたい事をやる

このようにシンプルなんでしょうね。
先ほど例にだしたものと比較してみましょう。

1.やりたい事をやろうと思う
2.具体的な道筋を考える
3.意外と面倒くさい事に気づく
4.「どうにかして遂行できないだろうか」
5.「もっと緻密に計画を立てよう!」
6.「ここまで計画したら、絶対に失敗できないな」


いかがでしょうか笑
これで仮に成功したとしても、それはもう予定調和でしかないわけです。つまりは、「成功して当たり前」というふうになっていてもおかしくはありません。


このように、ときめきは失われていきます。


そしてその対策が、「やりたい事はすぐやれ」って言うんだから面白いですよね。
それでも行動に移せない人は、他に何か深い理由があるのかもしれません。


本日の内容は以上です。
5000文字オーバーのnoteを書いてみて、私も頭の整理ができました。「やりたい事はすぐやれ」という言葉を掘り下げていくと、このような論理があったのは驚きです。

あ、そうそう。皆さんに、大事なことを一つ、短い言葉でお伝えしておきます。


「ときめきには鮮度がある」


最後までお付き合い頂きありがとうございました。



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