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ロードバイクで困惑 初めてのフロントシフト

こんにちはサリーです。
今回はロードバイクを始めて最初の
意味わかんないな.…」ポイント
フロント変速について書いていきます。
中には、自転車を数年やっていても、
その存在を知らない人もいるくらい。
初心者ならつまづいても不思議ではないフロント変速の世界へ。

今回は基本的にシマノの基本作業書をもとに作成しています。

https://si.shimano.com/ja/pdfs/dm/GN0001/DM-GN0001-26-JPN.pdf

注意 この基本作業書は誰でも見ることができますが、自転車店などの作業者へ向けて公開されているものです。ネジの締め付けや機構の理解なく作業を進めるとパーツ、自転車の破損や走行中の事故につながります。参考にする際は十分に気を付けてください。

まずは初心者さんが思ってるフロントシフト

ふつーに考えたらこうだよな!!

変速レバーを押すと軽くなったり重くなったり
この2段階だと普通は思いますよね。
これ実は違っています。
2段階のつもりで操作しているので「???」という状況に陥ったり、
チェーンの音が気になってお店持っていくも「異常なし」となる状態が発生します。

これが実際のフロントシフト動作

トリムと呼ばれるポジションが2つある

4ポジション 4段階のシフト

少し語弊があり、これは世代が古いと3段階だったりそもそもその機能ごと無い2段階などモデルによって違ってきます。
現行の一般的なモデルは4段階のシフトになっています。

読むより慣れろフロント変速

さて、理屈についてはこの次の記事で触れるとして、
ここでつらつらと書かれた文章をふらふらと読むより
「4つある!!」と頭に入れて、ライディングに出かけましょう。
初心者の方は「4つある!!」が無いままで走り出しているので「???」になるんです。
とりあえず走り出して、4つのポジションをシフトレバーから感じ取ってください。

以下蛇足!

とはいえ、共通言語としての説明を

さて、自転車の不具合を相談するときに各部の名前、機能の名前が分からないと何とも歯がゆい思いをすることになります。
今回は、この不思議なシフトの用語を説明していきます。

インナー アウター  ロー トップ

さてリズミカルに読みましょう。
インナーアウターがひとセット、ロートップがひとセットです。
インナーアウターって内側外側って感じで、
ロートップは車のギア的な言い方です。

インナーとアウター

インナーアウターは、チェーンがかかっているギアを
自転車の中心から見たときの位置で話しようぜってコトです。
基本的には前側のギアに使われます。
2枚か3枚しかないので、インナーといえば1つだけ
アウターも1つだけ、3枚あるときは真ん中を”ミドル”と呼んだりします。
リアはインナーといっても9枚とか12枚ギアがあるんで「どこ?」となるので使いませんね(時々使うけど)

実際に使うときは
インナーからアウターへ変速しようとしたらジャラジャラとしばらく変速が完了しないんだ」
こんな感じ。基本フロントの変速の話だろうと思われます。
 
「リアをアウターに変速していってみせて」とか
「リアをインナーに変速した時に…」とか
”リアを”って付けて、どの方向に変速したというのを言うときがあります。
分かんない人は「ギアを重くしていくと」と言いますね。

ローとトップ

次はロートップ
主にリアの変速で使われて、説明書とかだとフロントでも使うことがありますね。
車でトップギアって言えば最高速で使用するギアです
自転車では同じことを「アウタートップ」と呼びます
フロントギアがアウター、リアがトップの意味です。

この呼び名は実際の見た目じゃなくて、ギアの効果に基づいていて、
後ろのギアではサイズが小さいギアがトップ
前のギアではサイズが大きいギアがトップ
となります。
簡単に言えばペダルが重くなる方がトップその反対がローという事です。

トリムってなんだ?

冒頭でフロントシフトは4つのポジションがあるという事を書きました。
で、画像には”トリム”という言葉がありましたね。
さて、トリムってなんだ。
ここではざっくりその話をして一回おしまいにします。

トリムとは

変速ではない変速機の移動です。
トリムって日常だとワンコとかの毛を刈るとき
トリミングするとかトリマーに行くって言いますね。
似たような意味で”整える”って意味もあるらしいです。
ここでは説明しないんだけど
変速機が前後にあるもんだから、特定の組み合わせの時に変速機にチェーンが触れるようになるんです。
そうするとチャラチャラうるさいので、トリムするわけなんです。
変速はしないんだけど、チェーンを少し避ける分動かす
つまり微妙な調整機能として、変速ポジションが用意されているのです。

おっかなびっくりシフトすると出会うかもトリム

初心者の方でこのトリムに引っかかる人は、
シフトレバーをやさしく触る人です。
通常、フロントのシフトレバーはやさしさを残しながらも力強く最後まで操作する必要があります。
それをそーーっとやると、指先に「カチッ」と変速完了したような感触が伝わるんです。
そんでそこでシフト操作をやめてしまうんで操作したのになんで???」が起きるんです。
フロントシフトは奥の奥まで押し切る
これが大事。


今日はここまでです。
最近、いろいろ相談に乗ったりすることがあるんですけど、
自転車屋さんのスタッフの当たりはずれ大きすぎますね。
ちゃんと説明すれば伝わるんだけどなぁと思います。
少なくとも、どちらかが心を開いて対話のボールを投げないと気持ちよく商売できないと思うんですよね。
もちろん、心無い言葉を掛けられたりすることもあるし
スタッフが悪いとは言わないんですけど

スタッフが出会うそのお客様は毎日毎日出会うたくさんの中の一人ですが、
お客様からすれば、ただ一人の「自転車業界の一人」です。
あなた個人を嫌うのではなく、お店や自転車に関わる人すら嫌われてしまいます。


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