ミニヴェロ/小径車の選び方

友人から「悩んでるなう」というメッセージをもらった。
ミニベロが欲しいようだった。

ミニベロ(ミニヴェロ)ってなんのこっちゃ

ちぃさい車輪の自転車=ミニ(小さい) + ヴェロ(自転車)でミニベロ
小径車(しょうけい車)ってよんだりしてる。
適用範囲は人によって様々で、いわゆる折り畳みは別!とか
形態によっては”コミューター”とかこれはもう分からん。
ただ、概ね小さい車輪はみーんなミニベロってことに。
ロードバイクの700C(28インチだったり27だったり…)や、
マウンテンバイクの26インチより小さけりゃ
ザックリと”ミニベロ”で良いです(断言)
ちなみに車輪サイズについては”ラレー”のHPがかなり面白い

お幾らやミニベロ

次に値段だけど
街のお店に行けば2万くらいから無限に選べる。
ぶっちゃけ色とかカゴついてるとかで選べばいいぞ。

みんな大好きサイクルベースあさひのアプレミディなんかとてもいいな
カゴもついてるし(ちょっとスカスカだけど気にしちゃダメ)

ちょっといいやつ見てみたいか?

いや、「僕は/私はこういうのは求めてないんだ。」って?
スポーツバイクとしてミニベロを探しているんだって?

ダホン 価格も安い安定メーカー

みんな大好きデイヴィット・ホン博士のダホン。
小径折り畳み+スポーツバイク=とりあえずダホン
そんなメーカーの入門が上記である。
ちなみに入門なので折りたためない。


ブロンプトン 折り畳み小径車の一級品といえばコレ

https://jp.brompton.com/shop/bikes/a-line

「小径車買ったよ」って聞いて、
ブロンプトンで来たらちょっと考える。
「いいの買ったんだね (次、飲むとき奢ってもらおうかな..…)」
そんな感じだ。
物はそりゃ素晴らしい。
小径車というか、ブロンプトンというコミュニティが成立するレベルのメーカーだ。
ベースグレードのAラインでさえ15万~。
お仕事頑張った30前半サラリーマンのご褒美に

モールトン 泣く子も黙るお城バイク

価格は見ない方が身のため。
一部のモデルは本当にお城でハンドメイドされる
なんだが、最近は全部お城バイクになったらしい?
ま、特徴的な造形のこのバイクはどこに出しても恥ずかしくもなく、
どこを走ってもライダーをやさしく目的地に届けるだろう。
「ミニベロ好きなんですぅ」って「モールトン???」はヤバイ。
「ホンダの車好きなんですぅ」からの「レクサス???」か
ま、そんな感じで条件反射で「お城バイクですよね?」が出ないとね。
お仕事もひと段落、肩書にも慣れた。そんなおじさまへ。

高すぎない...?

そういう事ヨ。
さて、ざっくり高価格な奴らと低価格を分けるポイントをぶち込んでいこう。

材料!

アルミは軽いし、そこそこ安い
でも2万とかには厳しい”鉄”で行こう!!
溶接も鉄のが簡単だ!!
安いやつは”鉄” 重いし、溶接はそこそこキタネェ。
見た目は細かく見ないし、そんな遠く行かんから重くてよし!
そんな人にはここで高級品を見るのはやめとこう。

小径=イージーじゃない

車輪がデカいロードと比べてらなんとなく気軽なイメージあるだろう。
残念だがそんなことは無い。
なぜならその方向への開発は何すんねん....?ってことになるから
10万近く出せばその路線”ドロヨケ”の付属とかは終わりだ。
結局は”楽に、速く、軽く”なんだぜ
つまりグレード上げていくと”走りやすく”なる。
設計がママチャリ→スポーツへ変わるってことだな。
姿勢だけ見たらロードバイクと変わらなくなったりする。
前傾姿勢ってやつね。
ちなみに実際速い。
前段のモールトンとかはそういう”走りの哲学”的なものを、
どっかの工場に丸投げもせず自前で作っちまうもんだから、あんなに高いってことだ。
設計も高いし、生産も高い 安い要素がないんだ。

拡張性という付加価値

一般車のお店でカゴのないミニベロにカゴ付けてって言うと
「できますけど.…」みたいな反応をされる。
実は”ママチャリ”と呼ばれる日本が誇るヤベェ自転車と違って、
ミニベロは後からゴつけたり、泥除け付けるのは苦手なんだ。
多少曲がって取りついても目をつぶってくれるような広き心が必要だ。
実は上記のメーカーなんかは、
自前で専用のカゴとか荷台とか泥除けをラインナップしてくれてるんだ。
100%くっ付くし、雰囲気もいい。
そのために、車体のつくりがちょっと特殊だったりするわけだけど、
値段が高いってのはそういうところのお金ってわけだ。
ターンバイシクルのオプションページが以下だ。
お値段は高いけど、良い感じだろ?

https://www.ternbicycles.com/jp/accessories?filter%5B0%5D=bikes%3A204484&filter%5B1%5D=bikes%3A204491&filter%5B2%5D=bikes%3A207830&filter%5B3%5D=bikes%3A242369&filter%5B4%5D=bikes%3A276605



見た目という付加価値

見た目って重要だ。
材料と関係してくるんだが
鉄でキレイなヤツはある.…が、
割愛だ。ふつーに高いから気にするな。
 
安い鉄の溶接は、ブリブリのなみなみのあれだ。
その次に高級なアルミの安いモデルも、
いや、なんならこれの方がもっとブリブリだ。
溶けてる範囲が全然広い10㎜は言い過ぎだけど、
鉄より明らかに溶接のブリブリがデカいんだ。
このブリブリ低価格路線を乗り越えて、
ようやっと、なめらかなアルミが出てくるわけだ。

鉄のブリブリ


アルミのブリブリ

アルミのブリブリえぐいやろ?
でも価格を抑え、車体の重量も抑えようとするとこうなるんだな。

ちなみにカーボンフレームはそもそも溶接しないから基本滑らかです。
アルミ/鉄についても、溶接後削ったりして滑らかにしてるモデルがある。
もちろん高級だ。


ちょっと番外 ”折り畳み”

折り畳みの機能のためには、折りたたむヒンジ(蝶番)とか
それを支えるだけの強度が必要なんだな。
安い折り畳みは、お店で眺めてみて みーんな一緒
ハマーとかジープとか 折り畳みのパーツとか一緒だから。
ま、だから安い。
ダホンとかそこそこ高い折り畳み自転車はその折り畳み機構がなかなかきれいにまとまってる。
高いと見た目が仕上がるのは”見た目”という付加価値といえるかな
ちなみに、使いやすいし、調整機能を有してるから機能もイイゾ
 
そして一つ言えることだが
小径車=折り畳み!!
折りたためて省スペースで経済的!!
そんな脳みそで買うやつの10割畳んでない
これはほぼ真理だ。
なぜなら折り畳み自転車は重いんだ(高級品を除く)
普通の自転車+折り畳み機能 の重さなんだから当たり前。
 
じゃあ誰が買うんや!?
「不便を愉しめる」そういう人だ。
わざわざ自転車を畳み、電車とか車に乗せて、
現地で組み立て、そして気持ちよく乗る。
この機会をわざわざセッティングできる人
これが折り畳み自転車を愉しめる人なんだぜ

最終的に

とりあえず小径車ならなんでもいいなら
価格を限界まで落とせばOK
なんでも良くない!って人は
何を諦めたくないかはしっかりしたほうがいいかも。
軽さ/折り畳み機構のきれいさ/形状/泥除け/カゴ...…
もちろんそこに”ブランド”もありだ。
自転車選びの近道は”好きなブランド”があることなんだよね
ちなみにサイクルベースあさひで見られる中でビビったのは

これはすごい。
この値段で、作りがきれい。
こういう車メーカー系は終わってることが多いし、
実際ライセンス販売してる大本の会社は一緒なのに
なぜかまじめに作ってしまってる。
んで、やすい。
ま、眺めてたらわりとまじめなヤツほかにもあるかもね
https://www.gic-bike.com/product/

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