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僕のベストバイクEpisode3

こんにちは サリーです。
今回の記事は「僕のベストバイクのつづき」です。
前回で最大の難所である車輪組みをクリアしました。
今回はそのほかの組み立てをしていった記憶を書いていきます。

とはいえもう10年ほど経っていて…

当時の組み立て中の具体的な順序などほとんど忘れちゃっています。
なので、最初にざっくりフレームから自転車を組み立てる順番なんかを説明して、そのあと印象に残っている話をします。

2011年、何の写真なのかもう覚えてない

最初の工程は”オイルをまわす”/”再タップ”

さて当時のSURLYのフレームは今と違って、
内側に何のコーティングもされていませんでしたし、
これは今もでしょうけど、必要最低限のマスキングで塗装されるため、
フレームに施されているネジ穴は塗装が侵入してしまっています。
ですので、フレームはまずオイルスプレーを内側にこれでもかと噴射し、
ぐるぐる回してオイルを隅々までいきわたらせます
また、余分なオイルを抜くためにその後一晩ほどぶら下げておきます。
さらに、塗装などがネジ山を埋めて固まっているので、タップというネジ山を作る工具でネジ山を修正していきます。
多くはM4とかM5とかのそこまで太くない通常のホームセンターでも購入できるタップで加工ができます。
ただし、BBシェル=ボトムブラケットシェルと呼ばれる部分は大きく、そして通常の右ネジとその逆の左ネジがある為、専用工具となっています(お高いです)
厳密に書くと、フェイシングというパーツとの接触面を綺麗に整える作業もこの工程でやってしまいます。

ヘッドパーツ/BBの取り付け

オイルでビタビタにしたら、いよいよパーツを取り付けていきます。
あんまり詳しく書くと終わんないので、ざっくり行きます。
ヘッドパーツとBBは自転車の心臓部でもあり、組付けるとなかなかこのパーツは分解しないので、しっかりと取付する必要があります。
見た目スポーツな”ルック車”や低コストなスポーツバイクでは、
価格を抑えるためか、あまりよいものは使えないので、最初に不具合が出やすいと言えますね。
もちろん専用工具や取り付ける際に指定グリスを使います。
ヘッドパーツが取り付けられると、同時にフロントフォーク(前輪を保持するパーツ)の取り付けも進みます。

ハンドル/ステム、変速機、ブレーキの取り付け

ヘッドパーツやフロントフォークが取りつくと、
ハンドルなどほとんどのパーツを組付けていきます。
この工程で見た目は完成します。
仮付けして、ホイールを取り付け、変速/ブレーキなどを調整して完成となります。
この辺りはシマノの基本作業書にかなり詳しくまとまっていて、
「ねじをちゃんと締められる」スキルがあれば、
作業書通りに進めることで誰でも出来る程度の難易度です。

https://si.shimano.com/ja/pdfs/dm/GN0001/DM-GN0001-26-JPN.pdf


さてさて、ここからは覚えてること

当時自転車屋ちゅう吉福山店は移転前で、ログハウス+倉庫という形でした。
倉庫に在庫や工具整備スペース、ログハウスで発注やカタログを見ながら商談するスタイルです。
たぶん寒い季節だったのか、ログハウスで組み立てました。
夕方から始めたのですが、
「分からんくなったら起こして」みたいな感じで、
店長も一緒に見ててくれました。
組み立て工程自体は秘伝の書”基本作業書”があるのでそんなに躓いた記憶はないですね
要所要所を店長に確認してもらって結構遅い時間に組たったと思います。
とくにこの時は、パーツもそんなに変なパーツは無かったので、
難しい調整もありませんでした。
アメリカへ行くときは、色々と変なパーツ構成で大変なことになりましたが..…

初めてのバイク組み立て、その10年後

さて、この時組み立てたSURLYのロングホールトラッカーは、
いまでも現役でメインバイクです。
ただし、当時使ったパーツのうち、今でも使っているのはヘッドパーツだけです。
壊れたとか、そういうものではなく、乗るスタイルの変化だったり、
グレードアップで入れ替わったりしていきました。
ヘッドパーツに至っては、”トライアル”という競技で使用するパーツが手持ちにあった為それを使ったのですが、思った以上に持ってくれています。
ただし、後悔はあります
それはセンタースタンドを取り付けたことです。

車体の下部(チェーンステーパイプ)を挟み込んで固定するセンタースタンド

このスタンドを数年使った結果、フレームのパイプが変形してしまったんです。
後に調べてみるとSURLYの本国ページに「取り付けるな」と書いてありました。(といいつつも それでもつけるなら~~の○○にしてってコメントあってSURLYの良い所がにじみ出てる)
いまでは対策パーツ的なものが存在してたりするので、何とかなる場合があります。
仕様変更で大きいものは、変速機能を外しちゃったことですね。
SURLYのアクセサリーには10速のギア(10枚がカセットとしてまとまってる)を1速仕様にするためのパーツがあり、それを利用しています。
1速仕様=シングルスピードはここ数年の流行でもあり、
SURLYには1x1(ワンバイワン)というまさにシングルスピードなモデルもあり変速機がない車体というのは一つのジャンルとしてピストだけではない広がりを持っています
専用機でなくても遊べるSURLYや自転車の自由度は、皆さんが思うより広く、深いものです。

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