この割れ切った世界の片隅でへのコメント

"この割れ切った世界の片隅でという鈴さんの記事を読んでコメントしようとしたのですが長くなり過ぎたので自分の記事にしたものです"

25歳ほど年上なのですが妙に対抗心がわいたので、当方の経歴と比較しつつ私見を述べます。いわゆるクソリプそのものなのはご容赦ください。貴投稿をなぞらず拝読させていただき記憶のみで勢いで書いておりますのでいろいろ間違っているかもしれませんがその点もご容赦ください。
当方は四国生まれ、県内唯一の私立中学に小6の1月に受験を決め塾に行かずに独学で合格しました。中学生の時点で大学進学そのものを考えておりませんでしたが18才現役でいわゆる理三に合格して医学科に進学して卒業、形成外科を専門にして30歳頃に国境なき医師団に参加して中東で戦争被害者の手術を100名ほど行いました。その後も東南アジアでも手術を行っていました。その過程で国連関係者や国際機関の方々にも多く出会いました。
正直なところ鈴さんには途方もない自意識の巨大さを感じました。当方もかつての級友に「山月記の李徴みたいだな」といわれるほどの自意識ですが、鈴さんにはちょっと負けるなと思いました。

当方も四国という当時としては九州よりもさらにはるかに情報やインフラの整わないところに住んでいましたが鈴さんのような「東京の同級生たちとの格差」みたいなものはつゆほども感じたことがありません。それは東京の大学に進学してからも同様、といいますか「東京生まれの人たちってこんなに視野が狭くて矮小な人格なんだ」と哀れみさえ覚えるほどでした。

当方も英語は苦手で特に中東などでの現地活動では日本人は一人もいませんでしたので苦労しましたが、当方の技術はそれ以上に現地で求められたのでドイツ人、フランス人、イラク人、トルコ人、ヨルダン人、パレスチナ人などのスタッフたちは一生懸命当方のわかりにくい英語を聞いてくれました。英語に苦手意識はあってもそれがコンプレックスと思ったことはありません。むしろ英語がやたらとできる日本人には英語以外頭が空っぽなのか？という傾向を感じたため若干軽蔑する傾向すらあります。もちろんすべてがそうだというわけではありません。

鈴さんは国連の国際機関の方々に憧れのようなものを抱いてらっしゃるようですが、どうにも全く理解できません。詳しく調べたことはありませんでしたが子供のころから何となく偽善にまみれた腐敗しきった人たちとのイメージを持ちほとんど関心を持っていませんでした。そして大人になってたまたま海外の医療活動で多くの関係者と出会って詳細を聞いて、そのイメージが全く間違っていなかったことを確認しました。
いまでも興味ありません。
そんな人たちに頭を撫でてもらって感動して涙する中学生であったすずさん、正直大丈夫ですか？と言いたくなります。

中東で知り合った、イラク戦争で夫と子供を亡くした未亡人の方がとても当方を気に入ってくださり、その後アメリカのワシントンに移住して再婚したので夕食に招いてもらったことがあります。

再婚相手はアメリカ国務省（国際活動に興味があればわかると思いますが日本でいう外務省です）の方で夕食にも同席頂きつたない英語で色々聞いてみましたが、日本では絶賛されている当時のオバマ大統領はどうやらアメリカ政府内ではそれほど評判は芳しくないようでした。

鈴さんの今回の投稿を見ていて高い構想力や豊かな表現力やみずみずしい感性があるのはよくわかりました。出会ってきた人たちと心が触れ合いの歴史は当方ですら感動させるものがあります。

ですが、だからこそ、なおの事強烈に気になることがあります。
周りの人のことばかりで、あなたのことが描かれているようで描かれていないのです。ただただ巨大なあなたの自尊心の影が見えるだけで、その姿は砂漠の蜃気楼のように見えそうで見えません。

なぜあなたが何かをなさなければいけないのでしょうか？
なぜあなたが誰かのためにならなければいけないのでしょうか？
なぜあなたが力の足りなさや住居故の機会のなさを嘆く必要があるのでしょうか？

私は気が付けば多くの人を救っていました。救おうと思ったわけではありません。
私は気が付けば多くの方のためになっていました。誰かのためになろうと思ったわけではありません。
私は気が付けば様々な力や機会を得ていました。力や得ようと機会を得ようと思ったことはありません。

国際機関などであなたのような方を多く見て、また国際機関志望の同様の中高生にも多く出会いましたが、常に強い違和感を覚えていました。

どうしてもっと自然に生きて、自然にやりたいことをやって、結果として周りのためになると信じられないのでしょうか？

あなたは非常に巨大な自意識を持ちつつ、そんな自分自身に興味が持てない、好きになれないのではないでしょうか？

最後に。本当に失礼な決めつけやうっとおしい自分語りごめんなさい。あなたのためとかではありません。ただただ当方が言いたくなって、考えてほしかっただけです。それでは。