アルバニアで食べた料理たち ローカル食堂から幻の牛肉、シーフードなど
Merhaba!(こんにちは!)
surf anneです🥰
サーフの大型換羽から始まった10日間のアルバニア短期生活。
今は次の国での生活を始めています。
(新しい国での生活についてはまた後ほど…)
灼熱すぎたアルバニアの首都、ティラーナ。
いくら暑くても、来たからにはこの国の料理を食べたい!
と、美味しい料理を求め、流れる汗を拭きながら歩いたことが思い出です。
街の風景を眺めながらテラス席でのんびり食事、なんてことは出来ず、エアコンの効いたレストランを探すことが必須条件でもありました。
未知の国アルバニアで、食べたものをまとめます。
イタリアやギリシャに近いアルバニアは、リゾットやパスタ料理などが多く本格的なこと、そしてヨーロッパでは珍しくパンよりもお米が好まれている様子であることが特徴的でした。
・初日の夕飯は、家族経営のレストランへ
いつも入国初日は、移動で疲れた身体で己の好奇心だけを活力に手探りでの美味しいもの探し。
こんな時こそ、これまで培ってきた自分たちの直感こそが強い頼りとなります。
そんな中出会った、メイン通りから隠れるように佇むこぎれいなレストラン。
気になって足を止めると、テラス席に座っていた20代前半くらいの息子さんが立ち上がって歓迎してくれました。
「どこから来たのですか?
ここは私の両親が経営しているレストランです。イタリア料理が美味しいので、ぜひ食べていきませんか?」
ちらっと店内を覗くと、お客さんは誰もいない。
やはり場所が目立たないしなぁ、、
好青年の素敵な歓迎もあって、
「よし、ここにしよう」
と夫の一言。アルバニア一軒目のお店が決定しました。
家族経営とあってメニューの品数は多くはない。
私は息子さんイチオシのリゾットを注文しました。
この日は2人とも、お米を欲していたのでしょうか…
・アルゼンチン料理店で幻の牛肉に感動
Google mapで目に留まった、アルゼンチン料理店。
アルバニア料理っぽいものはまだ食べていないのに、アンガス牛のステーキが食べたいという夫の希望で訪れました。
あとで調べてみると、アンガス牛は牛肉の世界三大品種だそうです。
日本の市場にほぼ出回っていない希少なお肉で、食通の間では「幻の肉」とも言われているとか。
まず最初に出てきたのは、可愛らしいパンとステーキ用のソース。
パンの隣にある、まあるいカラフルなものはハーブやピスタチオ入りの自家製バター。
見た目からお菓子かと思い、夫は危うく一口で食べてしまいそうに…(笑)
そして出てきたアンガス牛ステーキ。
指定したミディアムレアで焼かれたお肉、色が綺麗✨
ステーキが載ったお皿は、炭が入った七輪みたいなものの上に置かれていて、
おかげでお肉も冷めず温かいまま最後までいただくことができました。
よく鉄板で出されるステーキもあるけど、鉄板と違って後に食べるお肉が固くなることもないし、いいアイデアだと思いました。
さらっと塩が振りかけられたお肉をまず一口。
程よい甘味と、驚いたのは柔らかい肉質だけではなく、
みずみずしい食感。
とにかく美味しい!!!
しあわせ~♡な気持ちが脳内いっぱいに広がりました。
アンガス牛を焼いてくれたのはアルゼンチン人のシェフで、Tシャツにハーフパンツというラフな服装からのぞかせた肌にはタトゥーがびっしり。
偏見で申し訳ないが、南米のマフィアの一員?みたいな見た目とは裏腹に、(本当に偏見でごめんなさい…)
物腰が低く、優しい笑顔。
私たちが日本人だと知ると、「ありがとうございます」「こんにちは」と、日本語で挨拶し、暑いのに外まで見送ってくれました。
日本語が咄嗟に出てくるのがすごいと思う。
・シーフードが食べたい
アドリア海に面したアルバニアは、シーフード料理も手頃な価格で食べられると聞いていたので、期待して訪れた国でもありました。
たしかに、ここティラナの街でもシーフードレストランやお魚屋さんが多い印象。
私たちの滞在先からすぐ近くにもシーフードレストランを発見!
住宅街にあるお魚屋さん兼レストランで、外観と立地からしてこじんまりとした好きな雰囲気。
シーフードなんて冷凍のものしかずっと食べていないし、食べたくて仕方ない!と、早速行ってみることに
このようにティラーナにはお魚屋さん兼レストランが多く、仕入れる魚は毎日違うためメニューはありません。
ショーケースに並んだ魚介から、食べたいものをお値段と相談しながら注文。
まずはフィッシュスープから。
日本のあら汁のように、魚介だしが全て抽出された味わい。
あら汁も上品なスープになるとこうなるんだね。
途中からはレモンを絞ってもおいしい。
エアコンが効いていても暑い店内。そこでいただく熱いスープ。
汗だくになりましたが、おいしくて一気に飲み干してしまいました。
どの魚介を注文するか迷ったけれど、日本を離れてから一度も食べていない大好きなイカが食べたくて、イカは必ず食べると決めていました。
食後にはスイカをサービスしてくれました。
こういうお店ってやっぱりいいな~
・アルバニアでも見つけた、大好きなロカンタ
美味しいものはすでに食べたけれど、やっぱり私はまだ全然満足できていませんでした。
その国の人たちが日常的に食べている料理を食べなければ、、
観光客向けのレストラン、高いお金を出せば食べられる料理では、何も知ることができない。
それらを満たしてくれる場所、それがロカンタ(トルコ語で大衆食堂)。
やっと見つけることができました。
けれど、サラエボやトルコで私たちが通っていたロカンタとは、ちょっと毛色が違う。
おしゃれ~🎶な、やはりイタリアを感じる料理と店内の雰囲気、客層。
イタリア語を話すスタッフもいることから、シェフもイタリア人?
と推察できる料理が並んでいました。
値段設定は、やはりレストランよりお手頃。
そして一皿の盛りが多く、二人でシェアしながら食べてちょうどでした。
ここには3日ほど通いました。
では、私のセレクトをご覧ください。
これまで通っていたロカンタでは、パンは無料でついてきましたが、ここでは有料。
そして、パンではなくピラフやリゾットを食べている人がほとんどでした。若い女性たちも、パンよりもお米!
っていう感じで大盛りのピラフを気持ちよく食べていたのが印象的でした。
・やっぱりはずせない、ローカル食堂
滞在先から歩くことおよそ30分の住宅街で見つけた、地元民しか知らないであろう、まさに場末のローカル食堂。
見つけた瞬間の嬉しさといったら、これ以上のものはありません。
しかし、見つけたその日は運悪く日曜日。
多くのスーパーもレストランも一斉にお休みする休息日。
しかしこのローカル食堂は、40度を超える気温の中、テラス席でおじさんたちがビールを飲んでいました。
開いている!
とドアをこじ開けるように店内に入ると、息子さんらしき方が迎えてくれました。
しかし淡い期待はすぐにかき消され、
「今日は日曜日で食堂は休みだから、飲み物onlyだよ」と言われてしまう。
やっぱりな、、
「仕方ないから今日はビールだけ飲んでこうか?」と夫。
しかし、灼熱の中を歩きまくって腹ペコな私は、引き下がる気がしない…
周りには他の飲食店もないし、あったとしても今日はお休みだろう…
どうしても今ここで食べたい。
この空腹で40度の炎天下の下、また30分歩いて帰るなんて耐えられない…
ふと壁に目をやると、看板メニューであろうお肉の串焼きの絵が描かれており、
「私はこれが食べたい!」
と指差して訴えてみることに。
すると息子さんから、
「二人分でいい?」
と返事が。
えーーっ!!食べられるの!!???
こんな灼熱の中を歩いてきて、額から汗をだらだらと流しながら必死に訴えるアジア人女性に同情したのかもしれません…(笑)
まぁ、それならそれでいい。
本当にありがたい…
ねばって良かった😭
「30分くらいかかるから、待ってね」と言われ、
常連であろう地元のおじさんに、一番エアコンが当たる席へ誘導される。
その涼しい一番席に座り、冷えたビールを飲みながら待つ私たち。
ビールがあるなら私は何分でも待ちますよ。
ビールを飲みながら涼んでいると、
どうやらお通しのような盛り合わせが運ばれてきました。
嬉しい!!
無理言って料理を作ってもらっているのに、お通しまで用意してくれるなんて…
しかし感激するのはまだ早かったのです…
またしても厨房から料理を運んでくる息子さん。
お願いした串焼きが出来たのかな??
と思っていたら、運ばれてきたのはサラダとパン。
そして、お待ちかね
私が食べたいと訴えた、壁に描かれてた料理がこちら
美味しそう~~!!!
焼き鳥だ~!!
と思いながら一口。
うまい……(泣)
鶏肉と豚肉を一本ずつ焼いてくれました。
しかしよく見ると、ただの焼き鳥と焼とんではなかったのです。
焦げ目で分かりづらいけれど、お肉のまわりにはピンク色のベーコンが隠れているではないか…!
だからちょっとベーコンの塩気もあり、美味しすぎる!
この料理はその後他のレストランでもお目にかかることとなり、アルバニア流串焼きであることを知りました。
お肉をお肉で巻くという発想。
日本ではなかなかありませんが、おいしいに決まっている。
一口食べては缶ビールをゴクリと飲み、その度に美味しい~~
と言いながら感動していると、
厨房からまた何やら運んでくる息子さん、、
わざわざジャガイモを切るところから作ってくれたのだろう、
と瞬時にわかるホクホク&アツアツの美味しい手作りフライドポテト。
全てを運び終わると息子さんが、
「これくらいしか出せないけれど、十分ですか?」と聞いてきました。
十分すぎます。
ビールと串焼きを食べられるだけでも十分でした。
なのに、あるのものでこんなに作ってくれるなんて…
温かい人情たっぷりのローカル食堂。
だから私はローカル食堂を愛してやまない。
行けば行くほど、そこでのぬくもりに触れるほど、言葉では表現できないほどに愛しています。
後日、お礼も兼ねて平日の営業時間に再訪しました。
そうすると、この前の息子さんの他に、お母さんと思われる方が料理を担当していました。
営業時間でもメニューは特にないようで、
その日お母さんが仕込んだ料理が運ばれてきました。
それはアルバニア人が日頃食べている家庭料理。
野菜が溶け込んだ小さなパスタ入りのスープ(写真奥)と、
ミートボールの煮込み(写真手前)
写真では見えませんが、中にはお母さん手作りのミートボールが4個隠れています。
こういうのが食べたかったんだ、、
アルバニアに来て初めて食べることができた、本当の家庭料理でした。
どちらもとっても美味しすぎて、正直味を覚えていないことに今気づきました…
ランチの外食だけではなく、夕飯に食べていたテイクアウト編など、知って欲しい料理、お店がまだまだありますが、執筆していると思い出してお腹が空いてくるし長くなるので、続きはまたのちほど…🤗
サーフがずっと健康でいられるように、サーフの美味しいごはんとおやつ代として大切に使わせていただきます♡