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728の日に振り返る関西ジャニーズJr._Aぇ!groupの一年。前編

関西ジャニーズJr.から、なにわ男子のCDデビュー決定が遂に発表されましたね、今年のなにわ(728)の日!めでたい!!本当におめでとう!!!

そんなわけであまりにも久しぶりの更新となりましたが、noteですよ。久しぶりに何か書きます。といっても、もうこのnoteといえばあれです、関西ジャニーズのことです、というか、Aぇ!groupのことです。この一年もずっとAぇ!groupには動きがあってそれらに追いついていくので精一杯でしたな、ということを、彼らが率いる2021年夏の大阪松竹座公演が始まる前までに振り返っておきたいなと思っていたのですが、とにかく現在進行形で常に躍進を遂げているので、まとまって振り返る区切りが難しかった。でもさすがに、去年のなにわの日から1年経つくらいのところでは一度振り返りたいなと思っていたらば、Aぇ!groupの仲間であるなにわ男子に前述の通り本日大きな区切りがあり、自分が思っていた以上によい契機をいただきました。

なんだかんだで、なにわ男子が結成された後に放送されたRIDE ON TIMEをきっかけに松竹座へ行って、そこからいろいろ覚えた自分としては、光陰矢の如し。しかしなんとも濃密な2年半でした。ありがとうございました。

↑この時のをいま読み返してみたら、佐野「昌」哉と表記していて、ちょっと笑ってしまった。(これはこれでもう記念碑的に、あえてそのままにしておく。)


なにわ男子、Lilかんさい、Aぇ!groupという関西ジャニーズJr.から生まれたユニットの18人でダイナミックな群舞を見せてくれるパフォーマンスも、なにわ男子が”デビュー”することで今後はもうなかなか見られなくなるのかななどと思うとかなり寂しくて仕方ないですが。

※ この、3つのグループが揃っている時の最強感て、かつてのJr.黄金期はおろか、自分的にはJ-FRIENDS(TOKIO、KinKi、V6)的なる煌めきなんですよね。

とはいえ、Aぇ!groupも全く止まっていないどころか怒涛の一年だったのでその辺りを個人的備忘録として、以下につけておきます。

さて、前回このnoteを更新したのが昨年の8月末。あれは、Aぇ!の皆さんが無観客での松竹座を終えた後、Zepp Nambaでの5日間にわたる有観客ライブが始まる直前だった。そもそもこのZepp公演自体が、本来は4月にやる予定だったもので、約5ヶ月後ろに倒しての実施となったものだったわけだが。

あの2020年9月に入ってすぐのZeppで味わった初めての、異様な雰囲気は今も強烈に覚えているし、あの独特の感触を、ライブエンタテイメントを愛する者として私はこのさき一生忘れたくないなとも思った。ライブの同行者情報も事前登録し、COCOAをひとりひとり入り口で画面確認し、中に入ったらマスク着用は言うまでもないがさらには目の部分を覆うフェイスシールド(ジャニーズ事務所特製「スマイルアップシールド」)をオーディエンスは着用し、中は換気のためもあってガンガンに空調が稼働していた。Zeppのフロアには座席が並べられているが、それもひとつずつ空けて座るし、観客はもちろん声を出してはいけない。(そもそも自分の場合はZeppで席があるというのが新鮮だったけれど、まあこれはアイドルの公演とかだとよくあることではあるのかな。)2020年。ライブハウスが肩身の狭い思いをし、あらゆるロックフェスももちろん中止になったなか、2月24日の梅田クアトロ以来に”ライブハウス”へとなんとか戻った日の独特の緊張感は、未だ言葉になりきらないものがある。あの日のAぇ!groupは開演時間になると、SEにあわせとてもシンプルに歩いて仰々しさのかけらもなくステージに登場した。それがもう飾らないギターロックバンドの登場風景そのものだったことがとても安心感をくれたし、そうやって近くに演者を感じられることで、イエーとかキャーーとかワーーとか言えない息苦しさを緩和してくれていたなと今になって改めて思う。まあそれでもコールアンドレスポンス的なものがあるところはもはやオーディエンスも声を出したいのに出せなくて涙目必至だが、そんな時ですらも、みんなで一緒に新しいやり方作ってみようというポジティブな姿勢が感じられて、いやあ、、ええグループだなあ、、、としみじみ思ったのでした(と、こうして書いていたら段々と、去年の9月のことがくっきり思い出されてきた)。そもそも週に1度以上はライブハウスに行く機会があるような生活を送っていた自分が、パンデミックでその生活は変わらざるをえずいろいろと思うところあったなかで、こうしてライブハウスへ戻るチャンスをくれたAぇ!groupには本当に心から感謝しております。あのライブのあり方にはいろいろ感銘を受けたし、これからのことを考えようと思えて、救われました。

そんなわけでこれは昨年のZepp前のnoteでも書いたことの繰り返しになるけれど、悲壮感とか悔しさみたいなものをおくびにも出さず、フラットにこれからのやり方を模索していっている姿勢は、パンデミック以降のAぇ!groupに顕著な魅力なんじゃないかと思う。

誰もまだ解をもてないこの時代を、むしろ逆手に取って楽しみながら模索しているんじゃないかってくらいの視座の高さとでもいうべきものが感じられる。ある種のアントレプレナーシップ的な。(まあ、なんだかんだでこんな状況でも有観客ライブをできたり、たとえ無観客になってもすぐに配信に切り替えてずっと公演をできていたAぇ!はもうそれだけでかなりラッキーだった、とリチャくんがananでのインタビューでも話していたな。その通りですね、ほんと。公演の規模感とタイミングがほとんどミラクルな重なりだったことで成せた業でもある。でもその”ラッキーであること”は大きな才能です。)

そんなふうにこれまで通りのやり方でできないことが大量に出てきたこの1年の状況に常に柔軟に対応しているAぇ!groupのしなやかな強さに楽しませてもらってきたわけだが、特に2020年10月から始まった朝日放送(ABCテレビ)「GREATEST SHOW-NEN」は彼らの良さが、パフォーマーとしての訓練を通して見て取れる、独特な番組だ。

番組自体は、さまざまな劇団とAぇ!groupがコラボレーションして毎回新作舞台を作り上げていくという企画なんだけれども、基本月1くらい、かなりのハイペースでずっと舞台公演を作っている(スタートから半年間は関西ローカルでやっていたけれど今年の春からTVerなどでも観れるようになったのでとても素敵だ。正直これいま日本一面白い民放の番組だと思うのですがね 笑)。しかも、最初の公演こそお客さんを入れて開催できたものの、コロナの状況が悪化してからはほぼ無観客でありながら大阪のABCホールで毎回上演しているし、そもそも番組自体はその舞台公演を作り上げていく様のドキュメンタリーも並行して見せていく建て付けなので、いろいろと真剣、かつ濃密。それゆえというかなんというか、ジャニーズの広報的ドキュメンタリー”タッチ”の「RIDE ON TIME」よりも遥かに、ドキュメンタリーとして生の舞台裏や彼らの表情を届けているのがまた稀有でほんと面白い。これだけハイカロリーで、かつアスリートの走り込みの如く息つく暇なくタフに、演出家さんたちとともに舞台稽古ができているAぇ!group、恵まれまくってるし、それを吸収できるベースの知性みたいなものがそれぞれにある人たちだから、まあこんな贅沢なことやらせてもらえてるんだな、とも思うが(最初にコラボレーションしたのがヨーロッパ企画で、その時に楽しくなってしまったエチュードを、Aぇ!groupがグループとして特技にしつつあるも最高に面白い。即興、インプロ、アドリブ力。板の上に立つ人に絶対必要な素養であることは確か)。アイドルってまあこうやってほんとに何でもやれるけれど、その分、本当に大変だな、でもすごくいい仕事だな、羨ましいなと素直に思わせてくれる。

去年、Zeppでのライブを見終わった後に、テレビで観られるようになってくれれば嬉しい、みたいなことを言っていた。その望みは、一年とかからず叶えられた。
というのも、昨夏はまだ「なにわからAぇ風吹かせます」の配信を繰り返し観ては笑い、隔週更新の「Aぇ!コスプレ名言塾」が私の日々のなかの最大の笑いの時間であった地点から考えてみると、今や前述のTHE GREATEST SHOW-NENのみならず「関西ジャニ博」というレギュラー番組までも始まり、それ以外にも個人個人が出ていくテレビ番組が増え、一体どれだけの露出の増え方か、とあらためて唸るしかない。(まちけん参上!観ていた頃が懐かしいわ!!) なんなら関西にいると土曜日の深夜は毎週局跨ぎ(ABC〜MBS)でAぇ!さんたちがなんと1時間も冠番組で出続けているという事態。1年後にこんなにも楽しい景色をお茶の間で見れているとは、1年前の自分は知る由もなかったです。楽しいAぇ!group、愉快なAぇ!group。とにかくバラエティも、ショウを通して表現することも、いずれのポテンシャルも高そうな面白げな気配が、各方面にも徐々に伝わってきた、ということだろうか。

…とまあ、なかなかに長くなるので一旦この辺り区切って後編へ続かせます。


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