Sustainability & Resilience (su-re.co)とは?

私たちsu-re.co (Sustainability and Resilience )はインドネシア・バリ島を拠点に、気候変動の適応と緩和を専門とする"Think-Do-Be Tank" として活動しています。

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Think-Do-Be Tankとは、「気候変動問題のThink-Tankとして研究を行うのみでなく、研究結果をもとにDo-Tankとして課題解決のために実際にビジネスを行い、さらに、これらの活動で得た知見を共有し、気候変動問題の解決や持続可能な社会の実現に取り組むコミュニティの創造、すなわちBe-tankとしての活動へ繋げていること」を意味します。

このような思いを持つsu-re.coのMVVは次の3つです。

■ミッション:su-re.coは地球のギフトメーカーになることを目指します
■ビジョン:科学的に証明された持続可能で耐久性のあるソリューションをもとに、丹念に考案された結果を提供します
■バリュー:私たちは一緒に考え、行動し、活動することに取り組みます

そんなsu-re.coが誕生したのは2015年。

オックスフォード大学で環境学博士を取得し、国連組織やJICA、世界最高の環境シンクタンクであるストックホルム環境研究所で活躍してきた 高間剛 により立ち上げあげられました。

彼が過去の研究プロジェクトの中で出会った女性から言われた「あなたは勉強するだけでなく、何か行動に移しなさい」という言葉がsu-re.coの創業に繋がり、su-re.coが ”Think-Do-Be Tank” として研究を行うだけでなく、ビジネスや教育などの活動を行なっているきっかけとなっています。

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(su-re.co CEO 高間剛)

■su-re.co がアプローチする社会課題

1.気候変動 

2010年~2039年にはインドネシアの多くの地で降水量が減少しており、インドネシアの総人口の30%に当たる7500万人の農家に悪影響を及ぼしています。

2.農家の貧困

また、インドネシアの農家の多くは未だに薪からの焚火で生活しているため、煙による健康被害や地球温暖化の深刻化が問題となっています。

これらの社会課題に対してsu-re.co は以下の取り組みを行っています。

気候フィールドスクール

インドネシアの農家の方々は、昨今の気候変動により農作物が収穫できないというリスクに晒されています。そのため、気候変動に対する取り組みとして、su-re.coでは、商品の売り上げの一部を「気候フィールドスクール(Climate Filed School)」 という教育的ワークショップの開催費用に充てています。このワークショップでは、インドネシアの気象庁と提携し、主に気候変動に対応していくための方法をインドネシアの農家の方々に教えています。

2020年の9月にはオンラインで開催し、たくさんの方が参加してくださいました。

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バイオガスキットの導入

農家の貧困に対する取り組みとしては、su-re.co が開発したシンプルで取り外し可能なポータブルバイオガスキットの導入を行うことで、農村部や遠隔地でも健康的で持続的な燃料を提供することができます。

バイオガスキットとは、家庭から出た残飯や家畜の糞を利用してバイオガスを生み出す装置のことです。バイオガスは家庭のコンロで調理用の火として利用されたり、自社商品であるsu-re.coffeeやsu-re.cocoaをローストするために使われています。加えて、バイオガスキット内で発生した有機堆肥は、su-re.coffee, su-re.cocoaを含む、作物を育てる肥料として利用されています。

このバイオガスキットがインドネシアの農村地域にもたらす社会経済・環境的利益は、欧州委員会、GREENWINおよびTRANSrisk(2016年~2018年)の下で行われた研究プロジェクトを通して、明らかになっています。そしてそのような利点は、特徴に応じて明確に描かれています。例えば、バイオガスは、薪の削減、動物の排泄物の管理、生ゴミの再利用による食品廃棄物の軽減、バイオガススラリー(バイオスラリー)の提供を促進し、有機肥料として使用することができます。そしてこの利点は、化石燃料への依存を減らすことで得られる節約の一部として、零細農家に適しており、su-re.coが推進している製品の付加価値にもなります。

su-re.coのThinkチームは現在、国際組織である欧州委員会の2つのプロジェクト「TIPPING +」と「LANDMARC」に取り組んでおり、持続可能な農業のためのバイオガス開発の道を切り開いています。

また、バイオガスキットの設置は、持続可能な開発目標2030(SDGs)にもつながっています。バイオガスの設置で貢献できるSDGsは1つの目標だけではありません。エコイノベーションとしての持ち運び可能なバイオガスは、7つ目の目標である「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」に貢献します。さらには、コミュニティレベルでのジェンダーの不平等や、都市と農村の発展のギャップを減らすことによって、最終的には4つ目の「質の高い教育をみんなに」や10個目の「人や国の不平等をなくそう」などの他のSDGsの目標にも貢献します。

su-re.coはこれまでに、このバイオガスキットをインドネシアの農家の方々へ提供してきました。今後ますます多くのバイオガスキットを導入していく予定です。

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サステナブルな製品の製造販売

私たちが製造販売している商品は、su-re.coffee, su-re.cocoaをはじめとしてナチュラル石鹸、キャンドル、Tシャツなど様々です。

su-re.coffee, su-re.cocoaは、その原材料をインドネシアの農家の方から一般的なフェアトレード以上の高い還元率で購入し、収益の15%はバイオガスキットの導入費用と気候フィールドスクールの運営費として利用されます。

メインの商品であるsu-re.coffeeは、高品質なコーヒー豆をシングルオリジンで贅沢に使用しており、その品質はバリ島の5つ星ホテルであるFour Seasons Resort Baliの朝食でも提供されるほど素晴らしいものです。その製造工程は、収穫から包装まで全て手作業で行われており、さらに焙煎にはバイオガスが利用されています。高品質かつ環境にも農家の方々にも優しいサステナブルなコーヒーです。

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(su-re.coffee <コーヒー>と su-re.cocoa <チョコレート>) 

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 (ナチュラルバー <石鹸>) 

イベントの開催

私たちは同じ志を持つ企業や組織と協力し、様々なイベントを行なっています。例えば、バリ島を拠点に、サステナブルな商品を製造販売するBaliismと協力し、バリ島のビーチのクリーンアップイベントを開催しました。これらの活動はsu-re.coのサステナブルな社会の実現を目指すコミュニティ作りの一歩として行なっています!

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全世界からのインターン生の受け入れ

su-re.coでは、インターン生の受け入れも盛んに行なっています。世界各国から年齢、性別、国籍を問わず、環境について学びたい、行動したいと思うインターン生がsu-re.coに応募し、これまでに延100名以上のインターナショナルなインターン生がsu-re.coで成長してきました。

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~日本での活動~

最後にsu-re.co-Japanの活動をご紹介します! 

su-re.co の日本での活動の多くは、日本人の学生インターンによって運営されています!

学校と連携したオンライン教育プログラムの開催

国内の学校と共同で環境問題に関する授業を行なっています。

2021年3月には、東京大学で5日間のオンラインプログラムを行い、PRTimesにも掲載されました。今後も様々な学校との取り組みを広げ、持続可能な社会の実現に取り組むコミュニティを広げていきます。 

オンライン教育プログラムの開催 with TigerMov

海外インターンのTigerMovと協力し、インドネシアの環境問題を取り上げ、オンラインで約2週間のサスティナブル教育プログラムを運営しています。日本の中学生から社会人までの方々にご参加いただいており、プログラム内ではインドネシアのNGOやエキスパートから直接、環境問題について教わる貴重な機会を設けることでより深い知識を得る機会を提供しています。

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su-re.coffeeやsu-re.cocoaの販売

先ほどご紹介したsu-re.coffeeとsu-re.cocoaを日本でも販売しています。 

日本でのスペシャリティーコーヒーの人気の高まりや、SDGsへの関心の高まりを受け、私たちの商品を日本の方にも手に取っていただける機会を提供しています。

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私たちの活動について詳しく知りたいと思った方はぜひこちらのウェブサイトをご覧ください!

次回からの投稿では、su-re.co についてのより詳しい情報をご紹介します!

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