Esquire Korea 2020年4月号 NU'EST ミニョン

NU'EST ミニョンと一緒のミラノ撮影

ミニョンは肯定的だ。家で最近はロマンスを間接体験中だ。おそらく彼はロマンスが体質かもしれない。

まっすぐなファンミニョン

Q.帰ってきてから随分経ちましたよね?ミラノの撮影はどうでしたか?
A.ミラノには4年前のNU'ESTヨーロッパツアーで初めて行きました。その時は到着してすぐ荷物を整理してほどいて寝て起きて公演するスケジュールだったので、ミラノを見たとも言えないと思います。モンクレールアンバサダーとして訪れたのが2度目ですが、何度も来たので情が湧いてきました。2回目に行った時を覚えています。すべてが不思議でした。見慣れなくてそわそわしてたくさん緊張もして。
Q.撮影を進めたスタッフがみんな一言ずつ言いました。「とても優しい」と。 挨拶を一生懸命してたと。
A.挨拶をしっかりしなければならないと幼い時から教育を受けました。両親が絶対挨拶はしっかりしなければならないと教えてくれました。
Q.旅行先で必ず行う自分だけの儀式はありますか。
A.あります。ホテルの部屋に入るとすぐにトランクをラゲージラックに乗せて、化粧品を全部出して化粧台に列を合わせて陳列します。服も全部出して色別できれいに掛けます。そうしないと他のことができません。(同席したプレディスのチェ·ソンジン本部長が言った。「ミニョンの片付けはものすごいです」)
Q.片付けがそんなに好きですか。
A.旅行に行くとメンバーたちはホテルに荷物なしで先に着きます。荷物はマネージャーたちが後でまとめて持ってくるから、メンバーたちはホテルに立ち寄ってさっさととりあえず出ていきます。でも僕はホテルで「僕の荷物いつ来るの」と待っています。早く片付けたくて。
Q.「毎日かっこいい子」で有名です。
A.人がどうして毎日ハンサムでいれますか。("プフッ"と笑い出して)ある日は顔がむくんである日は吹き出物も出たりします。朝起きて顔がとても気に入らない時もあります。しかしファンの前に出る時は、完璧な姿を見せようと努力していますよ。ファンはそんな姿だけ見るから良く言ってくださるようです。
Q.個人的にミニョンの声がとても綺麗だと思います。自分の声が一番きれいに出る音域が特にありますよね?
A.はい、あります。第二オクターブのE音(ミ)からG音(ソ)の間が一番きれいだと思います。 その音域が一番歌いやすく、その音域の中で僕の声を動かす時が一番気に入っています。
Q.正確に知っていますね。
A.なぜならそういうことを本当によく知っていなければなりません。そうしてこそ自分が上手に歌える歌を知ることができるんです。もちろんグループ活動をしていると、きれいに出るパートだけを歌うわけにはいきません。だから他の音域でも綺麗な音が出るように練習します。
Q.そのきれいに声が出た一節をひとつ挙げてみると?
A.今、覚えているのは「ヨボセヨ」の第一声です。「ヨボセヨ」の4文字を録音しようとして100回は歌ったと思います。100回歌ったから本当に完璧に声が出たんですよ。 練習の時も私の歌だと思いましたし、録音する時の結果も良かったです。
Q.自分が好きな自分の声の特徴を言えますか。
A.まず美声で歌うパートで終音を処理する時、ビブラートをしながら呼吸を少し抜く時があります。そういう仕上げが好きで、 個人的に歌の味を生かすのにもいいと思います。
Q.インタビューを準備しながら足りない知識を満たすために勉強を少ししました。 ナムウィキはご存知ですか。
A.ナムウィキ?Googleで検索すれば出てきますよね?
Q.そうです。ファンたちがファクトチェックもして、リンクまで全部入れて作成した一種の集団知性文書ですね。
A.(携帯でナムウィキの項目を探す)あ、こんなに載ってるんだね。祖母、両親、姉の年齢も書いてますね。こんなに書いてあるのは初めて知りました。本当に本のように全部書かれていますね。後で全部読んでみよう。
Q.ナムウィキのNU'ESTの活動を整理した文が、全百科のうち最も長い文書50位圏に入ります。文字数で22万字ですがこれは短編小説でいうと300本を超えるんです。この文書を見ると本当に愛があふれています。 ここでミニョンは「二重まぶたでないトレンディな目つきにフェネックのようなほっそりした可愛さ、モデルの身長にオッパの腹筋を装着、堅い釜山の男だが愛嬌たっぷりの美声ボーカル」と要約できます。
A.こんな文章を読み、まずありがとうございます。私は完璧な人じゃないのに、ファンが私を完璧な人にしてくれるじゃないですか。でも同時に「ファンは私にこういうことを望んでいるんだ」と思って、本当にそんな人になろうと努力するんだと思います。(アーティストとしての)頑張りも重要だと思いますが、ファンの(書き込みを見て)気持ちを推し量ることも重要だと思います。
Q.面白い項目があるんですが、NU'ESTのメンバーたちを二人づつペアにしたニックネームがあるんですよ。
A.そういうのは、すべてのアイドルグループに 全部あります。
Q.そうなんですか?
A.はい。ファンたちは本人が好きなメンバー 、「ケミ(ケミストリーの略:化学反応)」がよく合うメンバー同士でまとめて名前を付けて呼ぶのが好きです。
Q.NU'ESTはメンバー全員がすべてのメンバーとペアができていて、ミニョンも残りのメンバーとそれぞれペアがありました。アロンとミニョンのペアは何か知っていますか?
A.ハッキングズ?前に僕がパスワードをとても簡単なものにしてたから、メンバーたちが僕の携帯をハッキングしたんですよ。アロン兄さんが特に僕のインスタグラムのアカウントを頻繁にハッキングして、アロン兄さんの写真をアップしていました。ところでミンギとは何でしたっけ?
Q.レニヒョニ
A.あ、そうだ。それはレンとミニョンだから。Vライブの時、僕たち二人が可愛い事したんですよ。ドンホとはベコフォックスですよね?それは言葉通りベクホのべコで、僕はフェネックに似ているからフォックスです。ジョンヒョンとはブギズだっけ?でも僕、ブギズがなんでブギズなのか知りません。なんでブギズなんですか?
Q.あ、私知っています。走るのが遅いそうですね。
A.あ、そうだ。ジョンヒョンがカメに似ているといってあだ名がオニブギ(カメール)で、僕が<プロデュース101シーズン2>の時にランニングでビリになって 「Sorry Sorry」を選んでカメになりました。(結果的にミニョンが選んだ「Sorry Sorry」のステージはシリーズ最高の舞台の一つに数えられる。)こう見ると、ファンの方々はあだ名を本当にうまくつけると思います。
Q.ファンがつけてくれたニックネームの中で何が気に入っていますか。
A.僕がファンさんなので、 「ファン」の字が入ったニックネームが多いです。好きなのはかっこいいやつです。「ファン·ジェミニョン」(※ファンジェ:皇帝)とかです。("プハハ"と笑った。)そんなニックネームがつくと、むしろ僕がもっと格好よくなるようで、そんなニックネームのおかげで良いことが起こるような気もするんです。
Q.私は「ナルチンイ」(※鋭いまんじゅう)が一番可愛かったです。
A.そうです。そのニックネームもあります。たまに顔がまんじゅうみたいになります。
Q.そのあだ名は嫌ですか。
A.いいえ、私は全部好きです。 愛情があるからつけてくださるんですよね。
Q.映像集も探してみましたが愛嬌が本当に多いですね。
A.それが、僕が日常生活ではメンバーたちや気楽な人といると愛嬌じゃない愛嬌が出るんです。僕は愛嬌を振りまくつもりはないのですが、そう感じることがあるんです。 でも実際に放送で(愛嬌をするように)準備されたら上手くできないんです。でもファンの前ではできます。例えばファンミーティングやコンサートでは できます。 バラエティーでやるのが、うまくいかないんです。
Q.あの愛嬌はやりすぎたって思って消してしまいたい映像はありますか?
A.以前は愛嬌だけでなく「黒歴史」と思われる映像を消したい気持ちがあったのですが、これからは過去の自分も自分だという気持ちを持とうと思います。どうせ消すことができないじゃないですか。
Q.私も<プロデュース101シーズン2>の時ミニョンを初めて知りました。それでNU'ESTの過去のことはよく知らなかったんですが、デビュー曲が当時としてはすごく成功したんです。2017年までボーイズグループのデビュー曲再生数1位の座を守りました。
A.当時僕たちは10代のスポークスマンのような独特なコンセプトでデビューしました。 その年にデビューした同期グループが本当に多かったんです。その中で生き残ったということだけでも成功したと思います。ファンカフェの会員数が早く増えて、所属会社の代表がプレゼントで車を変えてくれました。 それまで窓ガラスを黒くすることもきちんとできないスタレックスでしたが、スタレックスリムジンの新しい車をプレゼントしてくれました。
Q.完全体でカムバックしてから出た歌の中で、 僕は"LOVE ME"が一番いいんです。 ダンス、歌、才能… 全部あふれる感じ?
A.「LOVE ME」は発売前からメンバーとプロデューサーの兄さんたちとたくさん悩んだアルバムです。NU'ESTがこんなふうに溌剌に舞台の上で多くの才能を表す音楽をしたことがなかったんです。いつもコンセプチュアルに制服やスーツで歌う歌をたくさんしました。「LOVE ME」でデビュー以来初めて全ての放送局の1位をとりました。
Q.5冠王でしたよね?
A.そうです。そういう良い事もあったけど、「NU'ESTがこんな音楽もできるんだ」ってお見せできて活動しながら楽しかったです。
Q.「LOVE ME」の個別動画を見てびっくりしました。ダンスがものすごく上達しました。少年は消えて官能美あふれる男が踊っていたんですよ。
A.僕はダンスが上手なタイプではありません。でも(職業上)うまくやらなければならないことじゃないですか。 練習をたくさんしましたね。1、2歳ずつ年を取ると、能力も前より少し良くなった気がして、舞台の上では経験も増えてどう踊れば格好よく見えるかが分かるようになったと思います。以前はそういう激しいダンスを踊るとただ大変なだけだったのが、今は面白いです。
Q.その映像を見ながら、アイドルグループのステージは「完璧なフィジカルの世界」だと感じました。
A.そうです。力とか手足の長さなどフィジカルが重要な要素です。それ以外は時間が薬です。練習をたくさんして、舞台によく立って。また、大事なのが同僚たちの中にダンスが上手な人達がいるんです、その子たちの映像をずっと見ます。
Q.見るだけで上達しますか。
A.上達します。映像を見ていると、その人がどのように体を動かすのかが見えてきます。 パフォーマンスが上手なグループの映像を見ながら、次は「ああやって体を使ってみよう」と覚えておいて、練習しながら一度やってみるのです。
Q.本当に運動選手みたいに、できる動作できない動作が身体能力で分かれますね。
A.能力が必要です。しかしダンスで使われる筋肉は少し違うようです。力の使い方も違います。筋トレを頑張ったからといって、その力が生まれるわけではないと思います。
A.ところで僕はダンスが上手ではないのに、私のインタビューにこんなのが出たらだめだと思いますが(笑)
Q.発展の幅から見るとものすごいので大丈夫です。 あ、そうだ。ぜひ聞いてみたいことがありました。「女王の騎士」に出てくる「マッハケンダペッペルドムン」は一体どういう意味ですか?
A.悲しみを忘れさせてくれる呪文です。 当時僕らのコンセプトが騎士だったので、多くのラブ(NU'ESTファンクラブの名前)たちの悲しみを忘れさせようという意味で入れたんです。あの時はアイドルグループが本当に多くて特別でないと目立ちにくかったんですよ。プロデューサーさんとメンバー5人が集まって、すごく悩んで入れたんです。
Q.ところでこの呪文はどの国の言葉ですか。
それはよく知りません。ラテン語だっけ?
Q.それにしてもメンバーが企画段階からプロデューサーと一緒にするんですね。
A.その時は5人で一緒にたくさんしました。今はベクホが中心になってプロデューサーさんと一緒に作業をして、ジョンヒョンはラップの歌詞作業をたくさんして、 他のメンバーたちも何か参加したければ意見を出します。合わせていくんです。
Q.なぜ食べるかが人を物語ると言うじゃないですか。今日のお昼は何を食べましたか?
A.朝ハルラボン(※済州島のミカン:デコポンに似ている)を一つ食べました。 あ!ここに来ながら車でハラルガイズ(※ハラルフードのチェーン店)を食べました。 美味しかったです。 でも僕は食べることに大きな価値を置きません。美味しい店を探して行って待つことはあまりできないです。最近はまたアルバム写真撮影の時期なので ダイエットしていてササミ肉やサツマイモを食べています。
Q.それでは一番大きな価値を置くのは何ですか。
A.僕は街でスカウトされてアイドルをしていますが、やっぱり音楽です。
Q.雑誌ELLEとのインタビューで米津玄師の「Lemon」を聞くと答えたのを見て驚きました。 電子音がたくさん入ったトレンディな音楽が好きだと思っていました。 米津玄師は韓国で言えばHYUKOHと似てるじゃないですか。
A.NU'ESTの音楽は楽器もたくさん入っていて、派手でトレンディですよね。でも個人的にはアコースティックサウンドに感性的で歌詞のきれいな音楽が好きです。
Q.私は「ミニョンが歌詞を書くから米津玄師が好きなんだなあ」とも思いました。 日本語の歌詞が聞こえますよね。
A.そうです。僕は音楽を聞く時、歌詞の内容を理解しながら聞くのが好きです。 だからポップソングを聞かないんです(笑)英語が下手ですから。でも実際トレンディな音楽が何なのか知るためにはポップソングを聞かなければならないのですが、歌詞の意味が分からないから面白くありません。日本の音楽は60〜70%は意味を理解できます。
Q.「Universe」の歌詞を全部書いたでしょ。本当に叙情的だと感じました。日本のポピュラー音楽の歌詞はとても流麗ですが、それを学習したんだろうと思いました。
A.その歌は最初から最後まで全部書いてプロデューサーさんと一つずつ直したんです。 普段たくさん聞いて多分思い出したと思います。活動中も書きたいアイデアが思いつくと携帯にメモしておきました。「Universe」は最初の企画段階で悲しみがにじみ出る曲と決めた後に書いた曲なので大変でした。その歌詞を書くために、エッセイもたくさん読んで詩集も読んだりしました。
Q.「Universe」の歌詞がはっきりせずぼんやりしているけど、話し手が死んだんですか?
A.死んだのではないです(笑)。別れたんです。
Q.私は「私がいる所で見守るよ」と言うので「インターステラ」に似ているのかと思いました。
A.(笑) それは違います。
Q.そろそろアルバム作業が終わる時期でしょうか?新譜が出る時になりましたが。
A.まだアルバム作業中です。
Q.出るのは出るんですよね?
A.出てこないと。10月が最後だったからもう6ヶ月近く経ちましたね。ファンたちが待っているじゃないですか。
Q.すべてが凍りつく時なので一人で考えることが多いでしょう。私も最近は外にはあまり出ないんです。
A.元々はインドアで一人でいるのが好きです。NU'ESTのメンバーじゃなかったら 友達数人が全てです。会っても家に呼んだり、ジムで会います。むしろ肯定的に「これがチャンスだ」と思ってドラマも見て、映画も見て。
Q.何で見ますか?
A.Netflixです。
Q.新世界でしょ?
A.本当に新世界が開きました。Netflixのラブロマンス映画を見ながら、代理満足しています。
Q.最近何のドラマ観ましたか?
A.「メロが体質」というドラマを昨日終わりました。とても面白いです。名台詞が本当に多いです。僕はドラマを見ながら台詞を真似るんですよ。予め準備してるんです。そのうち演技をしたいんですよ。
Q.お、それ私が最後に聞こうと準備した質問なんだけども。演技もしたいのか聞いてみようとしました。
A.本当ですか?僕は本当に「メロが体質」を見ながら、アン·ジェホンさんの演技もマネしてみて、コン·ミョンさんのセリフもマネしてみました。普段、口調がロボットのようだとよく言われ、ドラマのセリフを真似しながら感情を込めてみます。 自我開発なんですよ。昨年ミュージカルで演技を初めてしましたが、面白かったんです。 一生懸命準備をしておけばチャンスが来るのではないかとも思いました。
Q.他のドラマは?
A.<梨泰院クラス>、<恋の不時着>などホットなドラマは全部見ました。最近は<ハイエナ>が人気だというのに僕が好きな素材じゃないので迷っています。ラブロマンスが好きなんです。
Q.イ·ビョンホン監督の作品がよく合いそうな気もします。
A.<エクストリームジョブ>を本当に楽しく見ました。3回も見ました。元々同じ映画を何回も見るのが嫌いですが、<エクストリームジョブ>は3回とも面白かったです。一度は映画館で、一度は家で、最後は飛行機です。
Q.ところでアイドルは映画館にどうやって行きますか?
A.ほとんど行きます。誰なのか探ってきても思ったより話しかけてくる人はいません。もちろん主に夜に行きます。
Q.演技をするなら、一番したいキャラクターは?
A.パク・セロイ(※梨泰院クラスでパク・セジュンが演じる主人公の名前)です(大笑い)。パク・セロイってかっこいいですよね?(チェ・ソンジン本部長が横で「格好いいけど、そうじゃなくって」と声を張り上げた) あ、そうですね。 一つの希望と願い事ですか?そのような粘り強くて希望に満ちた人物?セリフ一つ一つが名言なので、最近そのドラマを見ながら頑張っている人が多いそうです。 正義感あふれた。僕とは似合わないかもしれませんが。
Q.ソジュンさんは好きですか?
A.僕と似てますよね?(また笑) ソジュンさんは情も厚いし、格好いいです。「梨泰院クラス」が始まる時に連絡しましたが、「お兄さんのおかげでドラマを見ながら癒される」とメッセージを送りました。お兄さんが本人も元気が出るって返事をしてくれました。うれしかったです。
Q.パクセロイじゃなくて、やってみたいキャラクターは?
A.初挑戦は、実際に僕と似ているキャラクター、僕がうまくできるキャラクターに挑戦してみたいです。 まっすぐな男(※直訳だと正しい生活男)?

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