GQ KOREA 2020年9月 NU'ESTミニョン

http://www.gqkorea.co.kr/2020/08/20/황민현-그런-감정을-처음-느꼈어요/

ファンミニョン「そんな感情を初めて感じました」

上手くやりたいから、上手くやろうと頑張らない気持ち。ファンミニョンがはお腹が空いたと話した。

ドラマにも一度挑戦してみたい、頑張って準備しておけばチャンスが来るのではないかと話していましたが、本当にチャンスが来ました。11月に放送予定のドラマ『ライブオン』を撮影中ですね?
7月1日から撮影が始まったから、 もう一ヶ月過ぎました。時間が経つのもわかりません。貴重な機会で作品と共にする事になったからには良い姿をお見せしたいです。 様々な分野で活発に活動している姿をファン「L.O.Λ.E」の方々と両親にお見せできて幸せです。願い、夢見てきたことを順に一つ一つ行っていく自分が誇らしい気もします。

自らが誇らしいという言葉が、偶然につかんだ機会ではないという意味に聞こえますね。機会をつかむためにどんな準備をしておいたのですか?
まだ多くの準備が必要ですが、昨年の冬にミュージカル『マリーアントワネット』の舞台に立った経験が役に立ちました。MBCevery1のシチュエーションコメディ『無計画ファミリー3』(2013)も少しやりましたし、日本でNU'EST活動を頑張っていた時はメンバー全員と映画『知らない、ふたり』(2017)に出演した事もあるのですがその時は何も知らない状態で、ミュージカル舞台からは本格的に演技について学び経験したと思います。今回はちゃんと演技の授業も受けています。こんな部分が自分としては少しの準備だと言えるのではないかと思います。

ミュージカル舞台と演技の授業で何を学びましたか?
授業も授業ですが、現場で学ぶことが本当に多いです。ミュージカルや演劇のような舞台演技とテレビドラマや映画での演技はまた違うんですよ。ミュージカルの時は動作を大きくする演技と今みたいな会話のようにすぐに言葉を交わす演技を経験したとすれば、ドラマを演じる時はそれとは違う呼吸をしなければならないんですよ。相手の話を聞いたらいったん表情で感情を表してからセリフを言います。初めての撮影の時、その点が一番ぎこちなくて難しかったです。

どんな感情を表現するのが一番難しいですか? 
怒りです。ドラマの内容で怒って大声を出すシーンがあるんですが、僕は普段あまり怒れなくてそういう部分が難しかったです。でも実際にやってみたらできたんです。 僕も腹が立つと目頭が赤くなるということを今回知りました。

頭のてっぺんまで怒ったら涙が出そうじゃないですか?
そうですね。そんな感情を初めて感じました。僕も怒ることができるんだな。でもこういう感情のシーンを初めて撮った日が撮影初日だったんです。相手役のベクホランと僕が対立する場面があります。今振り返ってみればそのシーンがちょっと心残りです。今撮ればもっと上手くできそうなのに。その時は初めてだったのでとても緊張したんです。

今は上手に怒れる?
ハハハ。感情を表現する手段が多いということを学んでいます。セリフではなく無言の行動や微妙な表情でも感情を上手く伝えることができるんです。ドラマはより繊細に表現する作業なのでその方法を学んでいる所です。

監督がこのインタビューを見たら「心残りだ」と言った場面をまた撮ろうと言うんじゃないですか?
ぎこちなさそうな姿が少しありますが、それはそれで魅力があると思うので僕はそのまま振り切って残りをうまくやるつもりです。

ドラマをすることになるとしたら、最初のキャラクターは自分と似ていて、上手く演じられるキャラをやりたいとも話していました。今回演じたコ·ウンテクというキャラはこんな人物だそうです。「センシティブで繊細で神経質な面貌でことごとく計画的だ。」実際のファン·ミニョンとどれくらい似ていますか?
 監督が「一度ウンテクのように暮らしてみたらどう?」「ウンテクなら一日をどう過ごすか考えてみて」とおっしゃった事があります。それで朝目覚めてから眠るまでウンタクならどう過ごすのかノートに書き、日を決めてそっくり実践してみました。わあ、とても難しかったんです。監督に難しすぎると言ったら「そうでしょ? ウンテクはそんな子だよ」とおっしゃってました。どんなスケジュールを過ごしたかはネタバレなので詳しくは言えませんが、キャラについての説明を見た時それなりに自分と似ている面が多いと思いました。たとえばごく些細な習慣、テーブルの上に携帯電話を置くときも角をそろえておく習慣だとか…でも突っ込めば突っ込むほど、ウンテクは僕よりもっと繊細で、ある面ではもっとずっと真面目な子だったんです。

今ミニョンさんも、 携帯電話をまっすぐに置いていますね。
僕も整理するのが好きで。ウンテクは計画を立てるのが好きですが、僕も旅行する時や休日を過ごす時に計画を立ててその計画どおりにするのが好きです。台本読みする時そのような似たような点が見えて、「現場に行っても上手くできる」「自然にできる」と思ったんですが、実際に撮影現場に行ってみたら、スタッフの方がとても多く、みんな僕だけを見ている感じだったんです。急にどっと汗が出てきました。

NU'ESTとして世界のあちこちでコンサートも行い多くのファンの前で歌ってきましたが、そんなに緊張しますか?
ステージは長い間準備して上がるからすでに体にはすべての準備が終わっているのでむしろ楽しむことができるんですが、ドラマは初めてなので不安とワクワクが複合的にやってくるみたいです。

体にはすべての準備が終わっているという言葉が印象的ですね。 実際にミニョンさんが振り付けを身につけるために数週間、1日1時間だけ寝て練習に励んだというエピソードを聞いたことがあります。
今回の演技モニタリングもとても頑張っていると思います。現場ではわざとあまりモニタリングをしない方です。

なぜですか?
 「こうしてみよう」と思って準備したことがあるんですが、現場でモニタリングして何かが足りなくて考えと違う所が見えたら、その場ですぐに路線を変えるかもしれないから。もちろん監督が指示されたらそれはすぐに反映しようと努力します。そうじゃなくて、僕一人でモニタリングするのは撮影が終わって家に帰ってシャワーして横になる時にしようと思います。その時その日の撮影分を全部見ます。「これはちょっと微妙だね」「これは違うようにやってみよう」って思いながら。一日のスケジュールを全て終えて家に帰ってシャワーして横になった時が一番心が穏やかなんです。そうしてこそ自己反省も気持ちよくできるし。

毎日自己反省をしますか。
自己反省と言うとちょっと大げさで、ただ「振り返ってみる」というか。一人でたくさん描いてみる方です。 歌う時は音を上方に使う方ですが、セリフを言う時はもう少し下から声を出してみたり、表情をゆっくりしてみたり、首を違う方向に動かしたり。

撮影を始めてから一ヶ月が経った今は撮影現場の緊張感に慣れてきましたか? 
相変らず緊張しますが、序盤に撮影した僕の姿と最近撮影した姿を比べてみると自分で見ても少し変わった部分が見えるんですよ。 こんな事をいうと少しダメかもしれませんが、上手くやりたいから上手くしようと頑張らないためだと思います。上手くしようとすると口ごもってしょっちゅう瞬きするんです。 僕は俳優としては新人で撮影してからまだ1ヵ月しか経っていないのですが、自ら楽しんでこそよりよい姿が出てくるような気がしました。練習は一生懸命しますが、実践は楽しみながらするのが何でも重要だと思います。

音楽ステージに上がる前に必ず手をきれいに洗ってハンドクリームを塗ると言っていました。演技をしながらできた習慣もありますか?
些細な変化ではありますが朝食をちゃんと食べるようになりました。生きてて、空腹だ、お腹が空いた、お腹がグーグー鳴るとかを感じたことがないんですよ。普段お腹がそれほど空いてもいなかったので、その分ちゃんと食べてたんだと思います。ところがドラマが始まってからはお腹が空きます。ずっとお腹が空いています。本当に不思議です。三食きちんと食べて、中華、洋食、韓国料理を問わず全部食べているんですよ?それでもお腹が空きます。食べ過ぎて撮影を重ねていくと 太るのではないかと心配したんですが太らなかったんです。エネルギーを使ったからかな。

今日の朝も食べましたか?
数日前にドラマ撮影をしながら汗をたくさんかいたのでアワビのお粥を食べました。朝に食べるアワビのおかゆもまた魅力がありました。

ミニョンさんの高校生の時はどうでしたか? ドラマの背景が高校じゃないですか。 高校生の時から練習生生活をしたので、学校生活をちゃんとできませんでした。練習が終わって家に帰る途中にとても疲れて電車で居眠りをして終点まで行って戻ってきた記憶があります。NU'ESTのメンバーたちに出会ったのが一番大きな思い出なんですけど、学校生活だけを見ると思い出がなくて。なので今回は『ライブオン』をやるのがすごく嬉しいです。また高校生になったような気もするし、学校生活と関連した思い出も作れると思います。実際僕の両親もそうですし周りの話を聞くと今でも仲良くしている友達の中で高校時代の友達が多いみたいですが、僕にはその時代の学校の友達が一人もいないんです。それが残念で、もし高校生の時に戻ったらどの道を選択するか想像してみたこともあります。それでも僕は同じ選択をすると思います。今がとても良いからです。

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