『私はリーダーだ』NU'EST JR

『私はリーダーだ』NU'EST JR「終わりが見えた時期も…もっとしっかりしなければならなかったんです」
(ソウル=ニュース1)キム・ミンジ記者
 K-POPが全世界の音楽ファンたちから注目されるようになった事は何と言ってもアイドルグループの影響が大きかった。これまで韓国内で誕生した様々なボーイズ・ガールズグループらは多様な魅力と音楽、そしてパフォーマンスを掲げてグローバルな音楽ファンの目と耳を魅了してきた。
 アイドルグループの場合メンバーらが各自持っている特性や強みを十分に発揮するとともにチームワークまで備えられれば、韓国内はもちろん海外でも成功する確率はさらに高くなる。そのためチームのリーダーの重要性は、何度強調しても過言ではないという評価を受けている。カリスマや柔らかさをあまねく備えたリーダーはチームを団結させ、メンバー個々人の長所も浮き彫りにさせるためだ。
 リーダーの役割がより強調されている最近、ニュース1はアイドルグループのリーダーたちの喜びや苦哀などについて調べようと『私はリーダーだ』シリーズを準備した。
 その八番目の主人公は5人ボーイズグループNU'ESTのリーダーJR(25・本名キム・ジョンヒョン)だ。

 グループ(NU'EST/JR・アロン・ベクホ・ミニョン・レン)は今年デビュー9年目を迎えた。アイドルが「魔の7年」を越えてチームを維持するのは容易なことではないが、NU’ESTは互いへの信頼とファンに対する愛を基にその難業を果たし、いつのまにか「長寿グループ」となった。
 JRはNU'ESTを率いるリーダーだ。17歳という幼い年齢で一つのチームの責任を持つ首長になった彼は8年という期間の間揺らぐことなくその位置を守っている。もちろん容易だった訳ではない。JRも初期はメンバー達をまとめるリーダーの役割に不慣れで、メンバー達とぎこちなくなったり対立したりもした。しかし時間が経つほどメンバー達を理解するようになり、尊重と思いやりをもとにチームを運営している。
 メンバー達はJRにとって力になる存在だ。彼は悩みがあるとき、メンバー達に頼る。アロンは長兄としてJRの支えになってくれて、ベクホは方向性について共に悩む。レンは「人間、キムジョンヒョン」の悩みを打ち明ける友達、プロフェッショナルなミニョンはJRが仕事について考えるとき最も頼りにするメンバーだ。「第6のメンバー」のファンL.O.Λ.EはNU'ESTが何をしても力を与えてくれる。JRはメンバーがいなかったらリーダーとして役割を果たすことは難しかったこともあるとし、彼らの功労を称えた。
 NU'ESTにも大変な時期があった。2016年満を持して準備したシリーズアルバムが大きな反応を得られなかった後、メンバーたちは「終わり」について考えるようになった。JRはその時がリーダーとしてしっかりしなければならない時期だったと回想した。しばらく苦しんだ末にJRはメンバー達を励まし、多様な活動を通じて現在のNU'ESTに生まれ変わった。 昨年はデビュー2611日ぶりに音楽放送1位トロフィーを獲得して「大器晩成アイドル」の定石を見せてくれた。JRはこの時が一番嬉しくて感情がこみ上げ、今後もさらに高い目標に向かって突進すると覚悟を固めた。
 いつのまにかK-POPを率いるチームに成長したNU'EST。リーダーJRが夢見るNU'ESTの未来は何だろうか。JRは「メンバーたちと長い間一緒にいたい」とチームに対する愛情を見せた。 

ーお会いできてうれしい。自己紹介お願いします。
▶グループNU'ESTリーダーのJRです。僕らのチームは特別に担当を区切っていない。みんな様々な分野で努力して熱心に成長中だ。

ー普通のアイドルグループのリーダーは年長者がするのに、NU'ESTはそうではない。 どのようにしてリーダーになったのか。
▶私も会社がなぜ僕にリーダーをさせたのか疑問だ(笑)よく考えてみると、最年長のアロン兄さんは在米韓国人だったため当時韓国生活に慣れず、僕が練習生生活を一番先に始めたのでリーダーの役割が与えられたのではないかと思う。また会社が僕を本当に信じてくれた。チームをうまく導くことができると考えて任せてくれたのではないだろうか。

ー満17歳の若さでチームのリーダーの役割をしなければならなかった。多くの試行錯誤を経験したようだ。
▶デビューの頃はミスもたくさんした。リーダーという責任感はあるが、僕も人間なので敏感にならざるを得なかった。練習をする時にあと少しだけ多くすればうまくできそうなのだが、それがうまくいかないとメンバーたちにとても怒った。ある意味自分のやり方しかしなかったという事だ。リーダーである僕の言葉に従ってほしい気持ちもあり。そのうち、ある瞬間「間違っているんだ」ということを悟った。僕らはずっと一緒にいなければならないのに…その時僕の態度が問題だと思ったし、少しずつ自らを変えていった。その時期が『Hello』の後で『Sleep Talking』より前のことだ。その後は僕も変化し、チームをリードしていくコツが分かった。

ー本人が思うに自分はどんなリーダーなのか。
▶正直自分についてよくわからない。一つ自信を持って申し上げられるのは、僕にできる事は全部する。また、チームのためならよく進み出る方だ。会社にもしたい話はして、違う事は違うと言う。僕は悪口言を言われてもいいが、メンバーたちは悪口を言われてはならない。だからといってくよくよ悩みはしない。僕も辛いことがあったら周りの人たちにたくさん話をする。

ーMnet『プロデュース 101 シーズン2』(以下『プデュ2』)で見せてくれた「リーダーっぷり」を印象深く見た人が多い。本人の姿が100%現れたと思うか。
▶100%僕の姿だ。短い時間内に集中してきちんとしなければならない状況であり、強く出ざるを得なかった。その時は編集がどうなっても構わないと思った。ステージを完璧にこなすほうがより重要だから。普段は友達とふざけても、練習するときは厳格に行うほうだ。

ーアイドルグループとしてリーダーはどの部分に重点を置いてチームをリードしなければならないと考えるか。
▶メンバー達を尊重しなければならない。そうでなければ仲が悪くなって、ぎこちなくなる恐れがある。これはメンバー達も努力してもらわなければいけない部分だ。お互いに配慮することが重要であり、そうしてこそチームが長持ちする。

ーチームでリーダーを最も必要とする瞬間があるとしたら、いつだろうか。
▶会社と話す時?(笑)会社もリーダーを認めてくれ意見収拾もよくしてくれる方なので、メンバー達がそう思っているのではないか。

ーNU'ESTのメンバーがリーダーJRに「無限信頼」を見せている。そんな信頼感を得ることは容易な事ではないが秘訣は何か。
▶メンバー達がリーダーの僕を尊重してくれて、リーダーとしての僕の努力を認めてくれる。そういう点がいつもありがたい。

ーチームを率いば、必然的に葛藤が生じないのか。どのように解決しているのか。
▶いざこざが生じれば話をたくさんする方だ。各自の立場で話を聞いてみてお互いを理解しようとする。 後腐れは無い。また僕らが1〜2年に一度ずつ酒を飲む時があるが、その時腹を割って話をする。

ー1〜2年間寝かせて話すなら随分引きずるみたいだけど(笑)
▶そうではない(爆笑)

ーリーダーとしてしっかりしなければならない時があると思うが。
▶メンバーたちが苦しい時にしっかりしないといけない。僕たちも大変な時期が来たし、崩れそうな時もあった。 2016年に『Overcome』、『Love Paint』で野心的にシリーズアルバムを出したが、思ったより反応が大きくなかった。「終わりが見えるな」と思っていた。その時は僕も未来を悩み、リーダーの役割をきちんとできなかった。そして自らしっかりしないといけないと心を入れ替え、なんでも一緒にもっと努力してみようと励ました。当時がリーダーの役割をしなければならなかった時期ではないか。

ー困難なことが迫った時、助言を求めたり、特別に頼るメンバーがいるのか。
▶1人だけを選ぶことは難しい。アロン兄さんは年上なので、自分も知らず知らず依存する部分が大きい。 方向性について迷ったり何か大きな決心をする時はベクホと話をよくしている。レンは相手が話を気楽にできるようにする能力がある。レンに対してはJRではなく「人間キム・ジョンヒョン」の悩みをたくさん打ち明けるする方だ。仕事をしながら「どうすればいいのか?」という現実的な悩みがある時はミニョンと話す。メンバーたちに本当に多く頼っている。そうでなければとても大変だっただろう。

ーリーダーである故生じる悩みや苦しみがあるなら。
▶リーダーとして悩みや困難はない。ただ、「人間キム・ジョンヒョン」として自ら不足部分を埋めなければならないという悩みはある。それで最近はラップ、ボーカル、演技などを学びながら自己啓発に熱中している。

ー本人にとってメンバーとファンはどんな存在なのか。
▶いつも同じ考えをするが、今この場にいられるのはメンバーとファンのおかげだ。メンバー達やラブがいなければ僕がNU'ESTというグループのリーダーでいられない。ファンとはずいぶん前から一緒で本当に愛しい。ラブは僕にとってそのまま「第6のメンバー」だ。

ーNU'ESTリーダーとしてどのような評価を受けたいか。
▶評価にはこだわらないようにしている。 ただ僕らNU'ESTを見る方が癒やされて安らぎを感じてもらいたいと願っている。

ーこの前の3月15日にデビュー8周年を迎えた。意味深いようだ。
▶僕らが8周年を迎えるなんて誰が分かっただろう(微笑み)自分で考えても不思議だ。メンバー達と本当によく合うと思う。一番ありがたいのはファンだ。NU'ESTが今まで活動することができたのはメンバー達の力50%、ファンの力50%のおかげだ。それがぴったり合ったという事だ。おかげで8周年がもっと愛しくなった。

ーNU'ESTはデビュー後すぐに人気を得られなかった。一時は「生存の危機」に直面したのだが、その瞬間をどうやって耐えたのか。
▶今、振り返ってみればどうやって耐えたんだろうかと思う。終わりが見える時期には「もし歌手をやめたらどうなるか」ということを考えて恐ろしさも大きかった。本当にメンバーとお互いに頼りながら耐えた。毎アルバムを出すたびに「最後にもう一度やってみよう」としながら耐えたようだ。

ー2017年『プデュ2』に挑戦して多くの注目を受けた。すでにデビューしたアイドルグループとして出演決定が容易ではなかったはずだが。
▶悩みが多かったのも事実だ。その時のメンバーたちと「終わる時には終わるとしてもできる事は全部やってみよう。それから後悔する方がましだ」と意見をまとめた。その後アロン兄さんは足の負傷で一緒に出演することができず、四人が一緒に出演することになった。『プデュ2』に参加して多くのことを感じ、放棄しなければいつかは実を結ぶということも分かった。挑戦したこと自体が自ら感心するし、後悔はない。

ーまた、別のNU'ESTのターニングポイントがあるとしたら。
▶五人が再び会ったとき。一緒だからやっぱり幸せだった。

ー昨年NU'EST全員が所属事務所プレディスエンターテイメントと再契約を締結した。当時のメンバーたちとどのような話を交わしたのか気になる。
▶メンバー達と再契約に対する話をしたけど返ってくる答えが全部同じだった。「君達がするなら僕も当然する!」そのため皆一緒に再契約をする事になった。

ー同年5月にはデビュー2611日ぶりに音楽放送番組1位を占め、「踏ん張れば勝利する」という生き証人になったこともある。さまざまな思いが交差したようだ。
▶1位になった後「僕らがここまで来たんだな…どうやって起こったんだ?」と思って胸がいっぱいになった。ただ気持ちがよかった。特に歴代アイドル最長期間後に1位というのが密かによかった(笑)メンバーとも「僕らがやった」、「本当にやり遂げた」と言って祝った。音楽放送が終わった後にラジオのスケジュールをしに移動するのに、父が電話をくれた。ところが僕と通話するのではなく、メンバー達に変わってほしいといわれ、「おめでとう」と言ってくれた(微笑み)本当に忘れられない日だ。

ーNU'ESTもいつのまにかデビュー9年目だ。チームを維持するのが容易ではないが、続ける秘訣は。
▶これは本当にたくさん喧嘩したからそうなんだと思う。デビュー当初は本当にたくさん喧嘩した。さらには昼食メニューを決める時、誰かはトッポギが食べたくて誰かはトンカツを食べたいという事でも喧嘩した(笑)そのような過程を経たため、お互いをよく知るようになってむしろ時間が経つほどつきあうようになった。 私も初期にはベクホとすごく言い争ったが、今は意見が一番よく合う。

ー今年の初めゴールデンディスクで、ある番組の誤報を言及したようなコメントが話題になった。
▶その時は多少腹が立った。ベクホが一生懸命作った歌がそのように受け入れられるのが嫌で、その言葉を言う事になった。 ファンたちが僕らを信じてくれてありがたかった。

ーNU'ESTが遅れて注目を受けた理由が「名曲」が多いからだとも言われているが。今まで発表した曲の中で最も気に入った曲があれば。
▶本当に多いのだが…すべての拍子が完璧によく合うと思う歌は、今回発表するタイトル曲『I’m in Trouble』だ。この歌を除けばデビュー曲である『FACE』だ。最初に『FACE』を聞いて「大ヒットになるぞ」と思った。(笑)曲を聞いていると、「僕がこんなだったな」と思い、デビュー当時初々しさを感じることができて好きだ。

ーNU'ESTが自慢できるものがあるなら、自慢してほしい。
▶音楽も音楽だが、なんといってもビジュアルが僕らの自慢だ。(笑)また、メンバーたちの友情。お互いを本当に大切にしている。 NU'ESTは僕が夢見る理想的なチームだ。

ー活動をしながら一番記憶に残ることや胸がいっぱいになった瞬間は。
▶ファンが応援してくれる場面がいつも記憶に残る。今回の活動ではファンたちを近くで見られなさそうで本当に残念だ。胸がいっぱいになった瞬間は2611日ぶりに1位になった時。「5人が集まって1位になることができるだろうか」悩んでいた時があったが、それを成し遂げて嬉しかった。

ープレディス初の男性練習生から、いつの間にかK-POPを率いるグループNU'ESTのリーダーとして見違えるほど成長した。振り返ってみるとどうか。
▶ここまで来れた事に本当に感謝している。最初は本当に何も分からなかったけど会社の方々が私を抜擢してくれて、トレーニングしてくれて、導いてくれてたくさん学んだ。 おかげで今NU'ESTリーダーとしてこの場にいる。期待に応えるために不足な面を詰めていこうと努力している。

ー成長したNU'ESTにも一言。
▶本当に苦労した。その一言を言いたい。みんなとても誇らしくよく育った。

ーJRが夢見るNU'ESTの未来は。
▶メンバーたちと長い間一緒にできたら良いといつも考えている。

ー来たる11日に8thミニアルバム『The Nocturne』でカムバックを控えている。期待ポイントを話してほしい。
▶一言で表現すれば「変化」だ。今まで経験できなかった感じを受けることができるはずだ。今回のアルバムがNU'ESTの新しいターニングポイントになるのではないかと思う。僕らの新しい始まりを知らせるアルバムだ。

ーこれからの目標と最終の夢は。
▶ファンとメンバーたちが皆健康でいてほしい。そしてNU'ESTが長い間一緒に、さらに活発に活動するのが目標だ。大きな夢は…2611日ぶりに奇跡的に1位になったように、もっと努力して大賞ももらってみたい。




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