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導入事例:リュウグウ株式会社 WALL導入で製品開発を効率化

SUPWATではAIで製造業に新しい価値を届ける機械学習ツール「WALL」を展開しています。

今回、導入事例のインタビューに協力していただいたのは、ポリエチレン製品や紙加工品などの包装資材全般を製造販売するリュウグウ株式会社。WALLは「データの活用による生産性の向上に役立てるため」と導入を決めたそうです。現在の運用状況を代表取締役 森川紘太郎さんに伺います。

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メーカーでありながら商社としても事業拡大

リュウグウ株式会社は1883年創業の製造業における老舗企業です。現在は愛媛、東京、大阪、福岡、宮城に拠点を持ち、全国各地の取引先へ商品を展開しています。

「もともとは紙の卸売、加工事業を展開していた企業です。現在は主にフィルムの加工事業で、ポリエチレン製品など包装資材全般の製造販売をしています。特に力を入れているのは自社製品の「超ポリ」の製造です。薄さ、強度、地球環境に配慮した主力商品となっています。

ほかにも、フィルム製品としては製品自体をつくる工程で使われるポリ袋なども生産しています。わかりやすく言うと、衛生的に商品を生産するために必要な洗剤や人件費を、ポリ袋を被せて作業をすれば、作業工程面でもコスト面でも環境面でも負担をかけず完了できる、といったことを実現しています。これが売り上げの大半です。」

導入の決め手はコスパのよさとデータ活用の有効性

WALLの導入はほぼ即決だったと語る森川さん。その理由を伺いました。

「弊社では、文系や業界未経験の社員が多く勤務しています。そのため、これまでは作業しながら覚えていくといったオペレーションが構築されていました。ただ、これらは経験により培うノウハウが多いため、今後はより明確に数値化して運用できれば、などと考えていたところだったんです。これが人手不足の昨今において、のちの人材確保のためにも有効だと考えました。そんな折にWALLを知り、導入してみることにしました。」

研究者や理系出身でなくとも、蓄積されたデータやサンプルテストの結果を入力するだけで、誰が見ても理解できるWALLは、まさにニーズにピッタリでした。

「最初のお試しとはいえ、現在のコスト感で利用できるなら、といったコストパフォーマンスのよさも導入の決め手になりました。」

少ないサンプルデータでも、初心者が理解できる結果が出る驚き

利用開始してさっそく、導入のメリットを感じているそうです。

「ある程度経験があれば、どの原料が製品のどの特性に影響がするかは理解できるものですが、初心者には当然難しいはずです。ただ、WALLに過去のサンプルデータを入力してみると、少ないデータからでもパッと因果関係を見出すことができるんです。原料の特性に詳しくない方でも理解できるので、これは本当に驚きました。」

全員が原料の特性を細かく理解していなくても、WALLで算出される表の見方さえわかっていれば、製品開発の工程で誰とでも共通認識を持てると確信したそうです。

「誰が利用しても同じような結果がすぐにわかるのは、すごくいいなと思いました。原料の量をどの程度調整すれば強度や品質が保たれるのかといった特性がデータで算出されるので、サンプルテストの数を減らし生産性を高めるにも有効だと感じています。恐らく環境負荷の軽減にも繋がると思います。」

正しく数値化して生産管理ができる

現在は森川さんと、工場の生産管理室に所属される方を含む3名がWALLを利用しているそうです。

「現状では、いわゆる全ての製造と、それらに関わる品質の管理などを担当している部署がWALLを活用しています。データをWALLに流し込んで、数値化して製品を評価していく、といった形ですね。いまのところ問題なく運用できています。」

今後は管理室のほか、部門長など、実際の現場で活躍する社員の方も利用検討されているそうです。最後に、今後のWALLにご期待いただいていることについて伺いました。

「他のシステムとの連携が行えるようになるとありがたいです。あとは、WALLに表示される情報について、より詳しい説明もしくは難しい業界用語を理解しやすいキーワードなどで展開していただけると、初見の人間でも面白がってどんどん利用してくれるようになると思っています。みんなが活用してくれればさらにデータが蓄積されるので、WALLを基準に新しいフォーマットが生まれるよう、サポートしてもらえたら嬉しいです。」

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