今朝（24/6/14）のあさイチから懐かしい人との思い出。

今朝の朝イチのゲストは、私にとっては思い出深い懐かしい人でした。

彼女がデビューする前の約1年間

私は個人レッスンを引き受けました。

今から、ちょうど25年前のことです。

彼女は、オスカーの美少女コンテストを勝ち残り、

そのスタイルと美しさでファッション雑誌の表紙を飾り、

人気絶頂のファッションモデルさんでした。

最初は、オスカーの現役モデルさん達大勢の中で演技を教えていましたが、

彼女をこれから女優としてデビューさせたいから、と個人レッスンに切り替わりました。

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あさイチを見ながら、思い出が次々とよみがえりました。

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25歳でデビューする話だったので、毎週会っていた時は、彼女は24歳かな。

私はと言うと、その頃まだ幼い娘と息子を抱えながら仕事をしていたので、夜遅くなる仕事は断っていました。

表参道の会社のレッスン室の関係で、終わる時間が21時。帰宅すると、22時半になってしまう。

彼女は、時間帯を変えてくれるよう、会社に直談判をしてくれました。

その時の勢いは、今でもありありと。

私を従え、役員室に乗り込み、訴えてくれました。

結果、時間は変更されませんでした。

が、その時の彼女の熱意に私は感動、感謝し、引き受けることにしました。

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「暗闇の中を歩く。」というエチュードをやった時のこと。

これまで、色んな場所で多くの人の表現を見てきましたが、彼女のような表現は初めてでした。

その時の光景も彼女の表情も、今でもハッキリ目に浮かびます。

ほとんどの人が、恐々暗やみの中を手探りでゆっくり動くのに対して、彼女は大股にドシドシ大きな音をわざと立てて、堂々と歩いたのです。

「なぜ？」

私の問いに

「怖いから。」と。

怖いから、強くでる。

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遠藤憲一さんがおっしゃってた通り、パワフルで強くて自信満々の人ではありませんでした。

繊細でいつも何か抱えていて、スイッチを押してしまうとたちまち涙が溢れます。

表現者は人一倍感受性が鋭く、自分の感情のコントロールが難しいのです。

演技は技術よりも、その人自身の人間性、感性、考え方などの内面がモノを言います。

時間内だけではなく、出来る限りのことをしたいと考えて、書くことを薦めてみました。

書くことで、自分と向き合い、気持ちの整理をつけたり、今後どうしたいのかなど見渡せるのではと。

そして、それがどういう訳か、交換日記ということになり、尚且つ彼女の用意してくれたノートが立派で大きくて重くて、、、

私は、重いモノを持つのが苦手なので、難儀でした。

何を書いたのか、何が書かれていたのか、

今となっては、覚えていません。

お互い、今悩んでいることを書き綴ってたように思います。

そのノートも私の手元には残っていないので、彼女が持ったままだったのかもしれません。

、、、もうないでしょう。

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まだまだ脳裏に焼き付いていることがあります。

第一印象は、兎に角背が高い、大きいということ。

筋トレの腹筋をするのに、足元を手で押さえるだけではとても無理で、もう身体ごと乗っかってもおもりにならず、私の身体が浮いてしまい、大笑いでした。

彼女は、靴（ハイヒール）が大好きで、靴の話になると目を輝かせました。どれも大切にしていて、毎回違う素敵な靴を履いて来ました。

私はさっぱり興味がなかったのですが、確かに靴もアートなんだなぁと見ていました。

その大切な愛すべき靴を靴箱の棚からとって、思いきり地面に叩きつけ、乱暴に履いて、挨拶もそこそこに怒りながら出て行ったことがあります。

確かに腹を立てていました。

私にではなく、自分に。

演技のセリフで、私が何回もやらせたのです。

同じセリフを何回も。

「〇〇〇〇。」
「違うよ」
「〇〇〇〇。」
「違う」
「〇〇〇〇。」
「違う」

本当に彼女自身が心の底、腹の底から思って、そのセリフを言いたくて言うになるまで、待ちます。

結局、その日は出来ず、靴（ハイヒール）を投げつけて、悔しがって帰って行ったのです。

わー、こんなに悔しがるんだーと驚き、同時にカッコイイなぁと。

爽やかでもあります。

本当にTVで見る通りのあのままの潔くサッパリしてカッコイイ。

で、次の週には必ず出来るようにしてきます。

ものの見事に。

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彼女が「シカゴ」の舞台を降りた時、どうしているだろうかとオロオロしました。

どんなに辛い思いをしているのか、人一倍頑張り屋で責任感の強い人だから、どんなに苦しんでいるのか、と。

たかだか、大昔にほんの少し関わっただけの私が心配したところで、と思ったり。

だから、今朝のあさイチで、じっくり話を聞くことができ、とても嬉しかった。

辛かっただろうなぁと泣けました。

そしてまた、やっぱり強い人だとも。

今日の彼女の話から、多くの人が私と同じく勇気を貰ったと思います。

私もこうして彼女との思い出を書き残しておこうと勇気を出しました。

彼女がどんなに素敵な人かをここに残しておきます。

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あなたの生き方が
みんなの力に
なります。

ありがとう！！