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【10】苦手なところは行かない。仮想の用事を作って、誘いを断る罪悪感を減らそう。

以前「自分の喋れるコミュニティと喋れないコミュニティ」という話を書きましたが、高校時代は喋れないコミュニティには基本的に行かないというスタンスをとっていました。

高校時代、私がプライベートでも関わる友達は、部活が一緒の友達か5人程度のクラス外の友達しかいませんでした。その関わる友達ですら自分が喋れない場になってしまうことも珍しくなく、自分が積極的に喋れるコミュニティというのはほんの極一部しかありませんでした。

しかし高校生になると、文化祭などのクラスの打ち上げや、コミュ力高い軍が誘ってくれる色んな人が集まる大人数の遊びにたまーに誘われることがありました。はじめのうちは、せっかく誘ってくれたのだからと参加していたのですが、いかんせんコミュ力不足で話し方がわかりません。まず基本的な会話が緊張しちゃって成り立たなくなるんですよね。個人であれば話せるはずなのに、集団になると自分が言ってることが他の人に変に思われないか気にしすぎてしまう。そしてみんなのテンションに合わすことができないのです。みんなが盛り上がってる時にどうやって入ったらいいのかわからないし、優しい人が話を振ってくれても気の利いたことが言えなくてその場がしらけてしまう。

こういったことが何度もあったので、高校時代の私は基本こういうところに行かないというテクニックを使いました。逃げてるように見えますがいいのです。これで安定した気持ちを守るのです。無理して嫌なところに行く必要はありません。行かないは最大の防御です。

こうして自分が喋れないコミュニティに自ら行かないことで、気持ちの安定をはかっていた私ですが、この策を取ることで新たな気持ちの不安が生まれます。「誘いを断ってしまった罪悪感」と「逃げている自分への劣等感」です。

いくら嫌なところに行かないと決めていても、上記のように打ち上げ等でどうしても誘われてしまうことがあります。

誘われてしまったものを断るのは心苦しく断りにくいですよね。そして喋れないから行かないという防衛策をとっていることで自分はコミュ力がないから逃げてるんだというできない自分への劣等感を持つこともあると思います。

きっとこの頃から、本当はみんなの中に入りたいという気持ちが芽生えはじめたのでしょうね。中学校と比べて安全に過ごせるようになってきたことで、新しい欲が出てきたのでしょう。

しかしここで話しているのはみんなの中に入る方法ではありません。
誘いを断ることを肯定的に自分の中に落とし込む方法です。

断るの嫌だなあという気持ちを抑えるために私はまず仮想の用事を作りました。
用事は親戚の家に行く、地元の友達と遊ぶ、部活の自主練をする、欲しかったマンガを買いに行く、ひとりカラオケなどなんでもいいです。しょぼい用事でも実現可能な用事を作ります。数少ない友達と遊ぶ予定があらかじめ入っているでも良いでしょう。

とりあえず用事が入っていることにして、誘いを断ります。断る相手には用事の内容は伝えなくてかまいません。とりあえず自分の中で用事があるということに納得するようにします。

そして断った後は、当日までは何もせず用事があるということを覚えておくだけにしました。大切なのは実際に用事を遂行するのではなく、用事があると自分が思い込んでいることです。用事があるから誘いを断ったということを覚えておくようにします。

当日は、用事を遂行してもかまいませんし、しなくてもかまいません。実際仮想の用事がめんどくさい気持ちの方が強ければ、やらなかったとしても誰も傷つけません。そして断る時には用事は確実にあったのですから、私は断ったことを気に病む必要はないのです

実際誘いを断ったことには変わりはないのですが、この思考を持つようになって私はだいぶ気持ちが楽になりました。
自分の気持ちが安定するのであれば、行きたくないところには行かなくていいと私は思います。無理やり人付き合いしたら疲れちゃいますしね。上手く自分の気持ちと向き合う方が楽な気がします。

それでは、、、

「人付き合いはゲームです。」気持ちを楽に持ってください。

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