放浪・秋葉原編【推し活リベンジ!06】
私の推しグッズで最も入手しやすいものはトレーディングカード。
そういうカードが最も入手しやすいのはどこだろう? と考えた時、真っ先に思い浮かんだのが秋葉原だ。
インターネットで検索してみると、カードショップが数えきれないほどあるようだ。早速、仕事終わりに行ってみた。
結論から申し上げると……何の成果も得られませんでした。
これが進撃の巨人の調査兵団の隊長なら遺族に向かって土下座ものだが、今のところ自分しか関係していないので問題は特になし。
強いて挙げるなら、推しを求めるがあまりにうつろな目をして夜の電気街を2時間も徘徊する私を見て怯えた人がいたかもしれないが、警察の職質等にも遭っていないのでコンプライアンスの観点からも大丈夫だったのだろう。多分。
秋葉原には確かにカードショップがわんさかあった。しかしプロ野球選手のカードはなかった。「遊戯王」「マジックザギャザリング」「ポケモンカード(ポケカ)」などといった、対戦ゲーム用のカードだった。
ひょっとすると、スポーツ系のトレーディングカードを取り扱う店がどこかにあったのかも知れないが、残念ながら見つけられなかった。そもそも、そのような店に行っても数が少ない推しのカードが見つかるかどうかは未知数だが……。
そんな私の味方がある。
球団公式のデジタルトレーディングカードゲームだ。
(なんか急に案件っぽい話し方になったが、一切広告料はもらっていない。むしろチケット代やグッズ代をこちらが払っている……いや、払わせていただいている)
最近、プロ野球界にも球団公式サイトやアプリとは別で、スマホで遊べる無料ゲームの波が来ているらしい。
私の推しの球団のものは、ログインボーナスでもらえるコインを使ってガチャを回すと、選手・監督・コーチらのカードがもらえる。選手のみだが、そのカードを元にリアルの一軍公式試合と連動した遊びもある。
ログインボーナスのコインが意外と羽振りが良く、課金しなくてもまぁまぁ楽しめる設定なのがありがたい。
加えて選手の顔と背番号、ポジションなども覚えられるので新参ファンとして非常に助かっている。
……と、思うじゃん?
実はこのゲーム、カードのトレード機能が付いており、他のプレイヤーに交換申請して承認を得られれば、自分のカードと引き換えに好きな選手のカードを何枚でも入手できる。
もう一度確認しよう。
カード交換は、相手から承認されれば"何枚でも"OKだ。
ためらうことなく、推しのカードの無限回収を始めた。
リアルでも、オンラインでも、やることは変わらなかった。
指導者のため、推しのカードは通常プレイで2種類(レアリティが☆1、☆2)排出される。それを複数枚保有している他のプレイヤーからいただいている。時には自分が持つ☆3以上のカードを交換条件に出すことも辞さない。おかしいことをやっている自覚はあるが、全ては推しのためなのだ。
その結果、ゲームを始めてから1ヶ月ちょいで、推しのカードの保有枚数別ランキングで1万7000人くらいをぶっちぎり、12位に食い込むという快挙を達成(2022年9月27日現在)。
ゲームを始めたのがシーズン終盤手前と遅かったため、これ以上の上位を狙うのは難しい(というか上位に鎮座する推しガチ勢が叩き出している数字がガチ過ぎて、さすがの自分でも無理)が、ベストを尽くして悪くない結果を出せたので満足している。
だが、欲を言えばもう少し上の順位を狙いたい。今シーズンが終わるまでは全力を出し切っていきたい。
……秋葉原、行く必要なかったな。
クリエイティブ不毛の地・仙台出身の平成元年生まれが、令和元年に上京して「平面系マルチクリエイター」を目指しております。皆さまから格別のお引き立てをいただけることが、何よりの励みになります。