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グッズ入手困難(と言えばポジティブ)【推し活リベンジ!02】

私の推しは、グッズが少ない。
空き時間を利用してスマホでメルカリ、ヤフオク、その他ショップのサイトで推しのグッズを探すが、プロ野球現役時代のものはまず見つからない。結果を残せなかったからだ。

レジェンドだのスターだのと呼ばれる人だったら、引退後……極端な話、本人がこの世を去っても不定期でグッズは作られるだろう。
プロ野球選手に求められるものは「記憶」か「記録」。いずれにせよ、一軍メンバーとしてマウンドで輝き続けられた人がそうなれる。
推しは現役時代、残念ながらそうはなれなかった。だから、グッズが少ないのが悔しくてたまらない。

推しの引退後について言及すると、グッズに関しては他の指導者・指揮官たちと比較すると恵まれている方ではあるが、それでもよりどりみどり! という訳にはいかない。こちらもなかなか出てこない。
コアなファンが手放してくれていないか、とっくに手放されて他のファン……いわゆる「同担」に買い占められたかのどちらかである。

「現役引退したり、退団した瞬間に即手放されるよりはマシだ」と自分に言い聞かせる。

いいじゃないか、関連グッズが無くったって。
推しが生きて、大好きな野球に携われているんだから。その事実だけで幸せだ。

推し活が、時にちょっとした精神修行になるとは思わなかった。

そんな状況下、辛うじて入手しやすいのがトレーディングカードだ。

手が届く範囲で片っ端から買った。ダブり上等、むしろ生産されてないものを良い状態で保存してくれていて、コレクターの皆さまには頭が上がらない。
あとは雑誌……と、紙モノばかりで笑ってしまった。

大切に保管しないとな、と100均とAmazonで買ったケースにしまった。

逆に、あっても手を出さないグッズもある。
それは直筆サイン入りのアイテムだ。
もしもそれを私が買ったら、持ち主はそれを手放すことになる。

出品者さん、どうかそれを長く持っていてほしい。たとえ不要だったとしても。
推しを少しでも長く覚えててくれないか。

そう願い、イイネ!だけ押して眺めている。

そういえば、現在ネットを中心にグッズを探しているが、地元に行けばもう少し見つけられる可能性に気がついた。
しかし、流行り病を理由に3年実家に帰っていない。高速バスのチケット取ったりなんだりが面倒くさいし「まぁ仕方ないよね、このご時世だし。いっか」と思っていたが、推し活に力を入れようと決めてから、無性に帰りたくて仕方ない。

あの国道沿いのリサイクルショップ。店内がゴッチャゴチャしているが、ホビー系に力を入れていて、野球関連のグッズも多数持ち込まれていたのを覚えている。

あの店に行けば、何もないかもしれないけど、何かあるかもしれない。
誰かが手放したものだから、本当はあってほしくないけど、あってほしい。

"淡い恋心と希望を胸に抱いて帰省"なんて、月9やNHK朝ドラのようなことをやろうとしている自分。果たしてその日はいつ来るのか。
ちょっとキモいので、なるべくこのことを客観視しないようにしている。

クリエイティブ不毛の地・仙台出身の平成元年生まれが、令和元年に上京して「平面系マルチクリエイター」を目指しております。皆さまから格別のお引き立てをいただけることが、何よりの励みになります。