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〝お笑い芸人 兼 美大生〟スーパーフライデー 武内にインタビュー!『お笑い芸人になることは昔からの夢でしたから。しかしそれと同じくらい、もっと絵も描きたいという思いもありました。』


 「お笑い芸人」と「美大生」の2つの顔を彼は持っていた。若手お笑いコンビ・スーパーフライデーのツッコミ担当、武内健人である。
 舞台が中心のお笑い芸人としての活動の合間を縫っては、大阪芸術大学に通い美術を学んでいる彼だが、〝お笑い〟と〝学業〟という全く異なるジャンルの両立をさせているその生活の裏側には一体何が隠されているのか。



ーー今年の4月(取材当時2021年)から大阪芸術大学の美術学科にご入学されたということで、遅くなりましたが、ご入学おめでとうございます。
武内 ありがとうございます。ずっと通いたいと思っていた学校なので、無事に入学することができて嬉しいです。


ーー「大阪芸術大学に通いたい」というのは、いつ頃から考えていたのですか。
武内 そもそも僕は、高校を卒業してすぐにNSCに入学しているんですけど、高校3年生の卒業後の進路を決めないといけない時期から、「美術系大学への進学」という選択肢も考えていました。結局その時は、お笑い芸人になりたいという気持ちの方が勝ったので、NSCに進むことに決めたんですけどね(笑)。


ーー「美術を学びたい」という気持ちが、高校生の時からあったわけですね。
武内 そうですね。純粋に昔から絵を描くのが好きで、高校生の頃は美術部にも所属して、放課後はずっと絵を描いていました。なので、絵を上手に描くことへの興味・関心は、自然と深まっていきました。それまで特に、絵の描き方を誰かに本格的に教わったこともなかったので。

大きなパンを食べながら、インタビューに答える武内。


ーーそして昨年、NSCを卒業して、吉本興業所属のお笑い芸人としてデビューをされたわけですが、1年経った今、どうしてこのタイミングで大学進学を決めたのですか。
武内 高校を卒業してからも、NSCに通い始めてからも、お笑い芸人としてデビューしてからも、美大に通ってみたいという気持ちがずっと自分の中にあって、消えなかったんです。もちろん、芸人になったことを後悔していたわけではありません。お笑い芸人になることは昔からの夢でしたから。しかしそれと同じくらい、もっと絵も描きたいという思いもありました。その正直な思いを相方に相談して、お笑いと学業を両立をさせられるか話し合った上で、可能だという結論になったので、大学に進学することを決めました。


ーーその時、相方の深田さんは最初どのような反応をされていたのですか。
武内 深田は「俺とお前はコンビや。同じ運命を辿っている、言うたら運命共同体や。でも、お前にはお前の人生もある。それに対して誰も口出しはでけへん。俺にもでけへんわ。お前の人生の選択の決定権は、お前にしかあらへんねん。人生は一度きりやさかい、後悔のないように生きなあかん。好きなようにやったらええねや。」って言ってくれました(笑)。


ーー深田さんは人情にアツいお方なんですね。
武内 そうなんです。懐が深くて、器が大きくて、僕からしても尊敬できる部分がたくさんあります。


ーー周りからの深田さんの評判の良さは、私の耳にまで入ってきていました。
武内 深田のことが嫌いな人なんて、一人もいないんじゃないですかね。少なくとも僕は見たことないです。

大きなパンを食べながら、インタビューに答える武内。


ーー深田さんは、自然と皆んなから愛される人間なのですね。
武内 それは間違いないと思います。今まで出会ったきた人の中でも、一番の人格者だと僕も思っています。欠点が見当たりません。


ーー深田さんには、〝隙きがない〟という感じでしょうか。
武内 そういうことですね。人として隙がありません。なのに皆んな彼のことが〝好き〟なんですけどね(笑)。ちなみに僕も、相方でありながら、深田の大ファンです!




取材・ 文 / 深田諒  撮影 / 深田諒



2021年7月23日公開

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