舞台『かがみの孤城』感想

9/21、梅田サンケイホールブリーゼにてNAPPOS UNITED「かがみの孤城」を観てきました。

このご時世で、久しぶりの観劇。私は原作ファンなのですが、乃木坂の生駒ちゃんが主演ということで、そちら方面の友人と一緒に。

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写真が下手くそすぎてめちゃくちゃ写りこんでますが・・

以前スロウハイツの舞台を成井さんがされていて、それを観に行ったときも同じことを思ったのですが、本当に原作を大切に、忠実に、でも舞台ならではの演出でハッとさせられる作品になっていました。

個人的な思い入れになるんですが、私も中学・高校と演劇をやっていて、初めて主役をもらったのがキャラメルボックスの『広くてすてきな宇宙じゃないか』だったんですね。それもあって、今私が大好きな辻村さんの小説を、中学生高校生の私を支えてくれていた成井さんが舞台化される、これはもう絶対絶対いいに決まってる、と決め打ちして当日を迎えました。

そして、実際本当によかった。最後の方はぼろぼろ泣いてしまった。『かがみの孤城』が出版された時、私はもう働いていて、大人で、中学生では無かったけれど、助けられた気持ちになったのを今でも覚えている。そして昔の私が読んだら、それこそ人生を変える1冊になっていたかもしれないと思った気持ちが、舞台を見てあらためて浮かびました。

パンフレットの中で辻村さんが「大人の視点を獲得した私自身の手でもう一度10代の子どもたちのお話を書いてみたいなと思ったのが最初のきっかけ」と話されていて、今の10代の子たちに「大丈夫になった私たち大人」が提示できる辻村さんなりの一手がこれなんだな、と。私は常々、辻村さんの哲学は「文学は人を救えるか」だと思っているんですよ。『かがみの孤城』は今つらい中学生の子に届いているといいなと思う。

 原作の話で逸れましたが、舞台。私が一番思ったのは、「マサムネのこと、好きかも・・・!」でした。

原作や漫画を読んでいて、特にマサムネが好きとかは無かったんですけど(スバル君とかの方がすき)、マサムネって大体城にいるじゃないですか。ゲームして。だからなんか安心感というか、マサムネがいるとほっとする自分がいて、これって完全に役者さんのパワーだな・・!と思って感動しました。帰ってもう一度原作読み返したときもマサムネのこと好きだったもん。で、マサムネ役の役者さん、山本沙羅さんとおっしゃるんですが、「え、女性だったんですか??!!」とまず思った。見る前は存じ上げず、全く違和感なく、中学2年の男の子に見えていたので、、、本当にすごい。マサムネは絶対チェックのシャツきてひょろっとしてますよね!

一つ残念なのは山本さんは急遽の代役で、パンフレットに写真やインタビューが出ていないんですね。一回でファンになってしまったので今後も活躍いただけると嬉しいです。

DVDも買ったので届いたらまた反芻して楽しみたいと思います!

物販でTシャツ買ってしまいました。あまり辻村関連グッズが無いので・・それぞれの鏡の形がプリントされていてかわいーです!!

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原作はこちら


漫画も良いのでぜひ



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