1 #アビスパ福岡。 #勝者のビジョン。
1 #アビスパ福岡 。
勝者のビジョン。
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あけましておめでとうございます。
いつ、最初の記事を書くか悩んでいたけど、新体制の1月12日の前に、書こうと思う。
ルキアンの湘南移籍とともに、田中達也の残留が決まった。
また、とうの昔に、紺野和也、金森健志、前寛之の残留が決まり、鳥栖の岩崎という粗削りながら爆速のアタッカーも加入した。
困ったときのウエリントンも残留した。
もう十分だろう。
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もちろん、山岸祐也、井手口陽介、中村駿の移籍が痛くなかったわけではない。
一方で、だからこその昨年の采配もあった。
鶴野怜樹は出会いがしらならJ1で通用することを証明した。
爆速ではないが、快速アタッカーとして。
それも、紺野などと同様に、シャフタル戦で実力不足を体感したことも大きい。
田中達也がベンチやベンチ買いで持て余した時間と引き換えに。
同じように、ベンチでずっと我慢したのが、2022年の金森健志だった。
計算の立つベテランが我慢してくれることで若手が試せる。
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サッカーの個人能力やユニット能力はじゃんけんの側面がある。
技術、戦術、種々のフィジカル、ほかの選手との攻守の連携能力。
どちらが絶対的に優れているということはない。
そのことを理解して、大半の選手が伸びていくのは25歳とか30歳から。
指導者の能力や相性とか、経験の当たりはずれで、化けるのが速い選手とそうでない選手に分かれる。
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長身FWのいないチームなど過去にいくらでも存在する。
それに、2021年の秋から僕が加入して、長谷部監督が段階を踏んでチームを進化させたことを忘れてはいけない。
出て行った選手も含めて、明らかに成長した。
本当に伸びるのは二十代も半ばを過ぎてからというのを実証した。
オフザボールの動きや体の使い方で、簡単にボールを奪われない。
あるいは、相手のプレスを空回りさせてから攻める。
そういった部分は、技術、戦術、チームメイトとの共通理解のどれが欠けてもできない。
ルヴァンカップで前寛之がボランチ兼セカンドトップで先発し、前半ボランチだった森山公弥がパスワークにうまく加われなかったのを思い出せばわかるでしょ?
少しむつかしい話なので、ライトファンには理解がむつかしいかもしれない。
そのへんのところが、フロントも有限の登録枠や資金の中でだれを獲得するかでむつかしい。
監督やフロントもファンの意見や感情を無視できない。
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今のメンバーで本当に問題なのは、DHの枚数不足。
平塚や森山は守備能力が未知数。
前寛之も本質はOHで、前に行きたがる。
こなせることと、天職であることには大きな差がある。
彼らは、いきなりそんなに成長もないだろうし、簡単に奪われないボールキープとか、CBの前のフィルターとして、奪えないけど、相手に簡単にやらせない守備を身に着けてほしい。
もしくは、ほかのポジションに行くか?
平塚は上がらないサイドハーフなんかも向いていると思う。
一方で、守備に専心するなら、井手口陽介程度の守備能力には誰しも潜在的に存在する。
井手口と共通の知り合いはいないが、多分。否定もされないだろう。
攻守に動き回るということは、それだけ、体だけでなく頭も消費する。
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この中で、宮大樹、奈良竜樹、グローリの3CB残留が大きい。
田代や井上聖也が成長すれば、ローテーションだけではなく、DHに一人あげられる。
バックラインと中盤で、3と1とか2と2あるいは3と2で守備ブロックを組んで、カウンターのリスクを潰しながらビルドアップできれば、まずは負けない。
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それから、この2シーズン半で向上したビルドアップ能力があれば、相手のプレスに押されてクリア気味の展開は減るので、身長やスピードのない選手が多いのはそんなに問題ではなくなる。
山岸のエロい胸トラップというのは、逆に言えば、170㎝の選手の頭くらいの高さなわけで、
そういうボールをしっかりと、フィードできているのが昨年の躍進のポイントだったということ。
だから、山岸やルキアンのような万能型のアタッカーの流出は痛いけれども、いるメンバーで、それ以上のハーモニーは作っていける。
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加えて言うなら、前も言ったように、前嶋洋太はアタッカー。
宮大樹が速度だけで相手において行かれるとまずいから、彼や湯沢がウイングバックやサイドバックとして横に置かれただけ。
バックラインの補充やレベルアップがうまく言えば、彼を前線に入れればいい。
サイドバックがうまくなるよりも、ウイングやトップとしての力が開花するほうが早いかもしれない。
昨シーズンの彼の活躍のハイライトが左右の高い位置だったことを思い出せば明白。
同じように、田中達也も今年ブレイクするかもしれない。
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もちろん、実績や目に見える能力のあるFWが欲しいのはわかる。
けれども、J1定着アビスパの基調が守備の硬さであることには変わらない。
ストレスをためさせてルキアンを失っても、アビスパがチームとして、勝利を重ねて、7位とルヴァンカップ優勝を手にしたことは忘れてはいけない。
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あるいは、まだ何人か、加入するのかもしれないけどアビサポの、本当にアツい奴らがすべきことはよそのように安易な補強の声を出すことではなく、残ってくれた選手や加入してくれた選手の危機感と好奇心を煽っていくことだと思う。
シャフタル戦、おそらく、だれの目にも、金森と前寛之と宮大樹の落ち着きが目についた。
それは、彼らの頭の中や技術が負けてなかったから。
リーグ戦と違う相手で見えたこと。
そして、通用しなかった選手たちは、そこで通用しなかった理由を考えて、しっかり、成長してくれるだろう。
そうなるように、甘い応援はライトファンに任せて、いい応援を考えていこう。
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本人はパパより優しいと思うだろうが、改めて、紺野和也なんか即戦力じゃなかった。
二十も半ばなのに、温かい長谷部指揮官とファンのゆりかごの中で、様々な要素が化けて、昨年後半はMVPの活躍になった。
そして、彼の成長に合わせて、マークが緩くなったほかの選手も活躍した。
こういう流れをみんなで作っていく、続けていく。
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岩崎悠人も、昨年のビデオを見るだけでも、ボールを呼び込む動きとか、ドリブルで仕掛けるときのボールの置き所とかまだまだ改善の余地がある。
膝の下にボールがいつもあるとドリブル単独では有利だが、シュートやパスを匂わせるときにはよくない時もある。
守備の問題はまだわからないが、アビスパに来てよかったと思わせられると思う。
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欧州のネイションズリーグやチャンピオンズリーグを見ればわかるが今のサッカーはトップ、中盤、バックラインの1-2人ずつを除いて、ポジションどうこう以上に、状況ごとのポジションやプレーの選択が大事になっている。
その中で、FWは必ずしも専門職がいる必要もない。
シュートは至近距離でのワンタッチかリフレクション、あるいは、アンリやデルピエロのフックシュート以外ほぼ決まらない。
逆に言えば、相手をペナルティエリアの中に押し込むボール回しや個人突破があれば、攻撃に身長は必ずしも必要ではない。
それこそ、CB2-3人とフィルターのDHハーフ以外は快速選手やロンドの達人だけでもいい。
アグエロの身長が何センチか思い出せばいい。
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まあ、そんなこんなで、体制発表まで2日もあるし、佐藤凌我の膝が絶対に治るなんて言えないけど、本当にやるべきことの準備をしていくのが大事だと思う。
さすがに、今期もリーグかカップか優勝なんて甘くないと思う。
けれども、昨年と同じくらい早く残留を確定し、また、引き抜かれながらも強くなっていく準備はできていると思う。
そして、改めて、選手やスタッフをきちんと燃えさせて、準備させていこう。
今年一つ目のタイトルは、アーセナルを長年率いたベンゲルの著書から。
平田剛久さんと黄金時代を作るって約束したしね。
それは簡単なことではないけど、トライする価値はあると思う。
2024年1月10日19時34分。 アビスパ史上最高のエア指揮官 寺田次郎 拝
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