館山の沖ノ島

館山に遊びに行った。

そっちの方によく遊びに行ったりしていたが

館山に遊びに行ったことはあまりなくて

すごく面白かったから書いておく。


砂浜を歩いて渡れる無人島があるらしい。
今日の話はそれが大きい。


私たちのフットワークは軽かった。

前日の夜、出発して海の朝日を見ようと車中泊をした。

夜中に陣痛ほどの腹痛で
真っ暗な海の公園のトイレに駆け込み
怖いとか言ってらんない状況にもなったりした。

朝、朝日より遅く起きてしまった私たちは

浜辺を散歩した。

波と追いかけっこしている娘を見て笑ったり

穏やかな時間だった。

古事記によるとスサノオは海を任されたが
放棄してしまっているので
日本の海には神様がいないらしい。

海は海であり

人の癒しになったり

与える存在でもあるが

人々から奪うこともある。

怖いような尊いような気持ちになった。

朝ごはんをコンビニで買い

ぶらぶらしていた。

予定に縛られない自由な旅。

館山城というところがあるらしい。
昨夜は雪が降ったから
空気が綺麗だった。

よく晴れた天気の中、

私たちは館山城にまず向かった。

シャトルバスの忍者の格好をしたおじさんがとても親切で坂を登る私たちに声をかけてくれたりして

人の親切が身に沁みた。



めちゃくちゃ遠くに富士山。
でも実際肉眼で見たらもっと近くデカく見えていた。

写真だとどえらい遠くに富士山が見えるが

本当にいい景色だった。

青森で岩木山を見た時のような。

そこからさかなくんの道の駅のような場所に行き

そこから沖ノ島へ向かった。

写真で見た通り

浜辺を歩いて沖ノ島へ向かった。

ゴツゴツした道を通り

裏側へ出ると

貝殻がたくさんあった。

私たちはみんな下を向き

貝殻拾いをした。

ムーミンたちも貝殻拾いをしていたが

その気持ちに重なって

ここは気持ちのいいところだと思った。

沖ノ島には小さな洞窟があり

戦時中監視に使われていたらしい。

戦時中の人々は

日本が平和になることを願っただろう。

それが今叶い、

監視に使われていた洞窟が観光スポットになっていることがなんだか喜ばしかった。

これを望んでいただろうなと胸がいっぱいになった。

私は波打ち際で富士山に向かって

心の中で

願い事をした。

その願いもいつか、叶うといいなと思う。

島を後にした私たち御一行は

なんと心が満たされたことか。

今日のぶらり旅は充実していた。

帰りにばんやへ寄り

遅めの昼ごはんを食べた。

私は食べ盛りの男のように

フライミックス定食を頼んでしまい

その日はもうずっと満腹胃もたれ状態だった。

余韻がすごくて

これからもまた頑張れそうな気がした。

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