酒と料理

 酒飲みの私。よく飲むのは、球磨焼酎だ。米のスッキリとした味わいが好きである。若い時は、ビールを飲み、ジンをロックで飲んだりと、あれもこれもと飲んでいた。だが、今は、球磨焼酎に落ち着いた。
 仕事が終わるとすぐに職場を抜け出して、近くのスーパーに立ち寄るのが、私のルーティンである。野菜コーナーから始まり、鮮魚、精肉コーナーを回り、最後はお酒コーナーで、いろんな酒瓶を一通り眺める。至福の時である。
 私の食材探しの念頭にあるのは、酒の肴になるが、ご飯のおかずとしても申し分ないという、かなり欲張りなものである。それに、割引されている食材を使い、安くておいしいものを作るという考えである。何も食品ロスを気にして買っているわけではないが、いい食材がかなり安くなっているのを選ばない訳がない。消費期限が今日というのが一番安いから、晩御飯のメニューをあらかじめ考えなくてすむという、一石二鳥なのである。
 料理の楽しみは、作っている過程である。料理本やネットからレシピを見つけ、作り始める。どんな美味しいものになるのか、ワクワクしてしまう。
 料理ができて、お皿に盛る。そして、コップにレモンと氷を入れ、球磨焼酎を注ぐ。その後に水を少々足して、口に含む。米焼酎のいい香りを鼻にしながら、口の中で味わって飲む。
 このひと時のために、今日頑張った自分をいたわって、明日に備えよう。
 酒飲みは、料理が好きなのかもしれない。と思うのは、私だけだろうか。

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