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なめすけには、好きな娘がいる。ねこのルナちゃんだ。大きくつぶらな ひとみでじーっと見つめたかと思うと、さっと視線をそらす。 そこが何とも魅力的。僕は一瞬でルナちゃんのとりこになった。 (もう一度会いたい)はやる気持ちで、3日かけてルナちゃんのところに想いを伝えに行った。 僕が意を決して 「付き合ってください」 と言うとルナちゃんは 「あなたのように粘っこくて重たい人は、嫌いなの」 とあっさり断られた。それは事実で、僕は返す言葉もなかったんだ。 「私はね、好きだと言