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Lemon-san arigatou

ある日、
もう泣きたくて、碧い海を見ながら泣いた。

昼間でも木陰のベンチは、ここちよい風が吹いている。

サングラスしているから,
だれにもわからず涙を流しながら
過ごせる。

涙が出れば、
少しでも気持ちが落ち着く。

そして、戻るべきところへ、、、。

信号待ちをし、
すれ違い様にきれいな髪の色ねって、
言ってくれた小柄な女性。

嬉しくって、、、

私 :  ありがとうって。
彼女側の歩道でお礼を言った。

彼女は、渡る事ができなかったけれど、
くりくりお目目で、
褐色肌。
グレーのパーカーを頭からかぶり、
バックパックを背負っている。

くりくりお目目の彼女の名前は、LEMON-san.

Lemon :  あなたの髪の毛、すごくきれいなグラディエーション。
      信号待ちをしている時、
                絶対にあなたに伝えようと思っていたんだ。
      とても素敵な雰囲気があなたから出ているよ。

私は、心の中は、涙を流し切ったばかりで、
ぽっかり穴が開いているのになにかを感じるのかな。。。

不思議に思いながら、彼女とのお話に夢中になった。

私:自分で染めているんだ。
  髪の毛は、最近、自分でエイって切ったけれど、すごく変になって、
  美容室に行って切ってもらったんだ。

Lemon:私、美容免許を取ったけれど、美容師には、ならなかった。
    22年間は、料理人。
    素敵な色や髪型みるとつい声をかけたくなるんです。
    あなたに声をかけてよかった。
    あなたは、とってもオープンハートね。

私は、この時、やっぱりオープンハートの言葉に不思議を感じた。
人は、心の中のもやもやを出すと、
外からは、オープンハートに見えるのかな?

それとも Lemon-sanには、私が悲しくって泣いていたことが、
なんとなくわかり、慰めで言ってくれたのかな?って、
心の中で思った。

人は、いろいろな事が日常起こるけれど、、。と、
Lemon-sanは、話始めた。

自分では、コントールできない事を任されたら、
あの人に聞くといいよと、助言をしてあげるといいと。

Lemon-sanの何か、力強い優しさが心に入ってきて、
再び涙が出てきてしまった。

Lemon-sanは、驚いていました。
泣くポイントの話では、ないですから、、。

小さなLemon-sanは、ハグをしてくれました。

Lemon:疲れた時は、麺踊りをすると、肩の力が抜けていいよ。
    やってごらん。こんな感じ。

車の往来もある、歩道の上で、Lemon-sanは、麺踊りを見せてくれました。

Lemon: ほら、ほら、やって。
私、恥ずかしながらやってみました。

Lemon:もっとこんな感じ。
    踊って見せてくれます。

Lemon-sanは、通りすがりのシニアのカップルに後ろから声をかけると、
奥様が麺踊りをしながら歩いてくれました。

Lemon: ほらね。あんな感じでいいんだよ。
    私なんか人の目気にしないで、
    バス停でずっと踊っていたことあるよ。

私:あなたは、天使のようです。
  こんな風に私にかかわってくれてありがとう。
  元気が出たわ。

たぶん私たち、その他の話をしながら、
10分間ぐらい立ち話していたと思う。

Lemon: あなたも誰に伝えてみて、、。
    きっと、誰かの気持ちが落ち着くでしょう。

たぶん、このような会話、
日本では、起こらないと思います。

この土地は、お互いを思いやる人々が住んでいます。

このLemon-san。
きっと、今日も信号待ちで誰かに声をかけて、
人々をハッピーにさせているのかも知れません。

泣いたから、オープンハートになったのか?
Lemon-sanがオープンハートにしてくれたのか?

わかりません。

でも、私にとっては、泣いた後、
誰かがどんな話題であれ、側にいてくれたことが嬉しかった。

Lemon-san arigatou.





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