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ウィーン観光 ② Dominikanerpfarre

久しぶりにウィーンの街を探索していたところ、ふと扉が開いているのが目に入り、なんとなしに入ってみた比較的小な教会です。

引用元: Thomas Ledl - Eigenes Werk, CC BY-SA 3.0 at, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=28719844

宗派:カトリック
建築様式:バロック様式
その他:小バシリカ
歴史:1237年、新しく到着したドミニコ会修道士たちによって初めて建設されましたが、その後火災によって焼失し、1283年から1302年にかけて新しいゴシック様式の教会が建設されました。
その後、1529 年にトルコ軍がウィーンを初めて包囲した際に大きな被害を受け、次第に荒廃しましたが、対抗宗教改革の影響もあり、みじめな状態からの復活を遂げるべく、1631年にドミニコ会によりイタリアのバロック様式を導入した新しい教会が建設され、今の姿に至ります。3年後に一旦完成し、1674年に最終的な仕上げが行われ、1927年には小バジリカの地位に昇格しました。

内装
天井の様子

天井は筒型ヴォールト (barrel-vaulted ceiling) に美しいフレスコ画が特長です。ドーム天井のフレスコ画では、三位一体の金色の光の下、ひざまずく天使たちに囲まれた聖母子が描かれています。

主祭壇

主祭壇の方は、調べてみてもなかなか情報が出て来ずよくわかりませんでした。キリストがペテロに天国の鍵を渡しているところでしょうか。しかし鍵というよりは十字架のペンダントに見えますね…
よく分からなかったので、ご存じの方いらしたら教えていただけると嬉しいです。


さて、ドミニコ会とは、カトリックの修道会の一つで、1206年にスペイン出身の聖ドミニコにより立てられました。聖ドミニコの説教に共感した人々が集まり、1216年に正式に認可されました。特徴としては、異端者の帰正を目的とした説教を重視したり、護教・清貧を原則とすることです。

同時期に成立したフランシスコ会と同じく清貧を特に重んじたことから、併せて「托鉢修道会」と、あるいは彼らが羽織る黒い外套にちなんで「黒衣の修道会(Blackfriars)」などと呼ばれるそうです。

16世紀に宗教改革が始まると、ドミニコ会は新設のイエズス会などの教団とともに対抗宗教改革(反宗教改革)の運動を起こしました。改革派に対する攻撃の先頭に立ち、特に異端者摘発に熱心だったそうです。

教会の背側に位置する、美しいパイプオルガン


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