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Nüremberg 教会① St. Lorenz

ドイツのニュルンベルクで、駅に1番近いのがSt. Lorenz (聖ローレンツ教会) です。

建築様式:ゴシック
宗教:カトリック
歴史:1235年にはこの存在が言及されている。本殿は1400年に完成。クワイヤ (choir, 聖歌隊席) はドイツ特別ゴシック(German Sondergotik)様式で1439年より建築が開始され、1477年に完成。

正面から見た図。大きすぎては広角レンズ
横から見た図

気になる中身はなんと…

中の様子。入るのは無料です

工事中でした。悲しい

でも一番見たかった、聖母マリアと大天使ガブリエルが縁取られた「受胎告知 (Engelsgruß)」のレリーフ像は至近距離で見れました。

「受胎告知 (Engelsgruß)」のレリーフ像

聖母マリアと大天使ガブリエルはここで55の金のバラで囲まれており、頭上にはGottvater (父なる神)が見られます (画質の限界😢)
7つのメダリオンは、聖母の七つの喜び (Seven joys of the virgin) を表しています。


Deocarus Alter

上半分はキリスト、下半分はデオカルスを左右3人の使徒が囲んでいます (デオカルスはこの教会の聖修道院長だったそう。)
左右の扉絵にはキリストの生涯と復活が描かれています。この彫刻の製作者は誰かわかっていません。


Annenaltar (聖アンナの祭壇)

聖アンナの祭壇とは、マリアの母親と推定される聖アンナが描かれ、崇拝される祭壇です。
マリアがもがいている赤ん坊のイエスを母親に手渡しています。


dreikönigsaltar (公現祭壇)

(以下は公式ホームページの説明が興味深かったためそれをgoogle翻訳したものです。公式HPはこちら)

真ん中:賢者の崇拝

12世紀以来、3つの年齢(老人、中年、若者)が区別されるようになりました。彼らは金、乳香、没薬の贈り物をもたらし、当時の理解によれば、ヨーロッパ、アジア、アフリカの有名な 3 つの大陸を表していると考えられています。
前景には貴重な錦のコートを着た年老いた王がいます。彼は王冠を脱いでイエスの手にうやうやしく接吻し、イエスに敬意を表しました。 2人目の人はプレゼントをテーブルの上に置きます。 3人目は若い男性で、おしゃれな服装をしています(ショートコート、タイトなズボン、赤い先のとがった靴)。彼の従者は黒い大陸を擬人化したものです。ジョセフはマグカップを持って家から出てきて、興奮して飲み物をこぼしてしまいます。背景には、取り巻きを伴う一見果てしなく続く行列、3つの王の旗、そして要塞と門のある都市(エルサレム?)があります。エルサレムもベツレヘムも海沿いではないので、背景はおそらくオランダ絵画の影響でしょう。

左上:受胎告知

天使は浮かび、左手に王笏 (おうしゃく) のようなものを持ち、マリアを祝福します。彼女は天使を見ませんが、目よりも耳で良いたよりを聞いています。マリアの髪は処女の象徴です。後光の碑文は、彼女の無原罪の受胎(原罪なしで生まれた)への言及です。間に白い花が3輪のユリ(純潔の色)。その後ろの手すりに律法(十戒)の板の輪郭が見えます。左上には金色の背景にぼんやりとだけ描かれている:父なる神。

左下:キリストの誕生

光の輪をかぶったイエスは飼い葉桶にではなく、マリアのマントの上に横たわっています。これは聖ペテロのビジョンに遡ります。イエスは3本の指を立てて挨拶します。 3人の天使が手を組んで祈り、見守っています。スターを探しても無駄だ。中央の窓の背景には、良い便りを告げ、羊飼いたちを飼い葉桶に導いた赤いローブを着た天使がいます。誰もがイエスを見下ろしています。植物は地面の隙間から生えています。

右上: エジプトへの脱出

マリアはロバに乗り、子供を抱き寄せます。ヨセフは心配そうにマリアと子供を見つめます。彼は首に漏斗が付いた水筒を掛けています。

右下: ベツレヘムでの児童殺害

ここに児童殺害の残虐性が全面的に表れてきます。真ん中のヘロデは、2歳以下の男の子を全員殺すように命令します。手下たちは動じずに命令を遂行する。背景の女性たちは泣き叫んでいます。右奥では赤いドレスを着た女性が窓辺の花に水やりをしている。残酷な出来事にもかかわらず、人生は続いていくという希望のメッセージかもしれません。

幼児虐殺は、新約聖書の『マタイによる福音書』に描かれたエピソードで、「新たにユダヤ人の王となる子”」が生まれたと聞き怯えたユダヤの支配者ヘロデ大王が、ベツレヘムにて2歳以下の男児を全て殺害させたという。(参照:wikipedia


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