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心の土台

[週末里親とは?]

児童養護施設の子どもに月1〜2回お泊まりに来てもらい一緒に遊ぶ里親さんを週末里親といいます
毎回同じ子が来てくれるので 親戚のおばちゃんの様な立場で子どもの成長を見守ります

週末母ちゃん
第39話/全40話 「心の土台」」

こんにちは!
大阪で週末里親をしているみよです
この漫画は私と里子のBOWがただただ遊んでるだけの育児漫画です
小4でウチの里子になったBOWも今は高1になりました

39話は「何故里親が必要か?」というお話です

週末里親としてBOWや施設と関わらせて頂いて強く思うのは

『やっぱり子どもは家庭で暮らした方が良い』ということ

施設批判ではないです
施設の職員さんは愛情いっぱいに子どもの面倒を見てくれているし 完璧な衣食住で安心・安全な環境が整っています
施設を退所した子に聞いても「施設での暮らし めっちゃ楽しかった~」などのポジティブな意見をよく聞きます
一般の方が想像するような暗く・可哀想な暮らしをしている訳ではありません
それでも『やっぱり子どもは家庭で暮らした方が良い』と思うのです
親・もしくは親代わりの存在が居るのと居ないのとでは『心の安定』がまるで違うからです

私は『心の安定は生きる根っこ』だと思っています

根がしっかり大地に張っていないと 上へ上へと伸びることは出来ません
根が張っていないのに「頑張れ頑張れ!なんで大きくならんねん もっと花や実をつけろ」と言われても
順番が違うので結果が出にくい
本人は【何故自分はできないのだろう…】とただただ困ってしまいます
何とか狭い範囲に根っこを張って 上へ上へと頑張ってみても 土台である根が弱いと上の木もアクシデントに弱くなってしまいます
頑張れと応援するよりも前に『根っこ』を張り巡らせるべきなんです
ですが施設での暮らしでは特定の大人との愛着形成は難しい
ウチら週末里親さんが居てると少しはお役に立ててるのかな?とは感じますが
それでも養子縁組や養育里親さんの様に 一緒に暮らせている子の方が根っこは深く広く大きなものになると思います
血の繋がった親と一緒に笑って暮らせれば それが1番ハッピー
でも それが難しい場合でも 血なんか繋がっていなくても 親代わりになる特定の大人が居れば その子の心の土台である『根っこ』はちゃんとしっかり育つはずです
出来るだけ幼い内に根っこを作りたい
『自分は愛されている』『自分は大切にされる存在なんだ』と実感するのは 早ければ早いほど良い
出来れば赤ちゃんの時から…

同じ大人に抱っこしてもらえる
同じ大人が自分の要求に答えてくれる
いつも同じ匂いの特定の大人が側に居てくれる

ママに「働くな」と言っている訳ではないんです
保育園に預けてバリバリ働いて お家で一緒にいる時間は「ちゅきちゅきよ~♡」と愛情を表してください
添い寝でもして いつもの匂いで包んであげて 安心させてあげてください
施設に預けられる子どもは 赤ちゃんばかりではありません
親元で暮らしていたけど 途中から離れて暮らさざるを得ない子どもも沢山います
ある程度大きくなった子に最優先でやるべきことも『根っこを大きくしていく』ことだと思っています
生きる土台の根っこを作る
その為には『お家』が必要なんです
一緒に暮らす養育里親さんがとーーーってもたくさん必要なんです

日本には親と一緒に暮らせない子どもが4万2千人います
その中で養育里親さんと暮らしているのはたったの2割
後の8割は児童養護施設で暮らしています

じゃあ海外はどうなんでしょう?
アメリカとか里親さん多そうですよね?
アメリカでは8割が里親さん・2割が施設です
日本の真逆(驚)
オーストラリアでは9割以上里親さんと暮らしています
欧米では『子どもは家庭で育てるもの』という価値観が当たり前です
里親さんの数も多いので それを見ている人達も「こんな感じなんや~これやったらウチもできそう」となる
日本では里親さんはレアキャラなので 殆どの方はまず会わない
施設の子どもとも会わないので 暗く悪いイメージを持ってしまう
【人は見えないものを怖がる】
見えないから想像が膨らんで どんどん悪く考えてしまうのではないでしょうか?

じゃあ 漫画にしてみせたらいいや~ん( ̄▽ ̄)

ここまで私とBOWがただただ遊んでいるだけの漫画を見て頂き 皆さんはどう感じたでしょうか?

『血の繋がらない家族もアリやよね』

そんな風に少しでもイメージが明るい方に変わって頂けたなら嬉しいです♪

少し先の未来が『里親さんが当たり前』の欧米の様になれば
子ども達は施設ではなく 家庭で暮らすことが出来ます
私は日本も必ずそうなると信じています

誰かを責めるのではなく 自分が出来ることをする

私は里親さんに勧誘したい訳ではないです
やりたい人だけやれば良い
やりたい人は必ずいるから

どうか必要な方に届きますように…

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