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委員長が持ってくるのは婚姻届!?


僕のクラスの委員長

井上和

性格よし容姿もgoodみんなから慕われる

そんな委員長

クラス全員に優しいんだけど

ここ最近僕にだけ異常に優しくて

逆に怖いというか

なんで!?って今まで普通だったから

いつか優しくされて死角からポコっとやられるのかも

とか思ったら警戒が止まらないです

__________

男:委員長〜おはよう〜

和:おはよう!

和:おはよう〜!

こうして朝から人気な委員長

和:あっ!〇〇くんもおはよう!

〇〇:委員長おはよう!

和:ねぇ!委員長じゃなくて和って呼んでって言ってるよね!

〇〇:今日はじめて言われたんだけど…

和:いいじゃん!呼んでよ!

〇〇:やだよ

和:な〜んで!

〇〇:機会があったらね

和:今だよ!機会いま!

〇〇:まだその時じゃないよ

和:もう!仕方ない!

和:そうだ!〇〇くんは課題!終わった?

和:見せてあげようか?

和:写していいよ!

〇〇:いや大丈夫だよ

和:えぇ…?終わってるの…?

〇〇:うん昨日しっかり終わらせたからね

和:わたしが付きっきりで教えてあげても良いけど…?

〇〇:いやもう理解出来たから大丈夫だよ

和:ぶぅ…

〇〇:ト、トイレ行ってくるよ

和:大丈夫?わたしも付いてく?

〇〇:大丈夫だよ!

こんな感じにちょっと過剰?って言うのかな?

まぁこんな可愛い子と喋れるのは嫌ではないです

__________

今日は2月17日

委員長の誕生日

今日は朝から

女:委員長〜!誕生日おめでとう〜!

男:おめでとう〜!

和:ありがとう!

和:みんなこれに一言ずつ書いて欲しいんだけど…

女:いいよ!

男:俺書きたい!

和:書いて書いて〜!

みんな委員長にがっついてるけど

なんか最近の委員長は怖いんで

あまりそっちにはいきません

すると

和:〇〇くんも書いてくれないかな?

和:みんなとの思い出残したくて

和:みんなから一言ずつ貰ってるんだけど…

和:いいかな?

〇〇:ま、まぁ…僕でいいなら…

さっきからずっと言ってるけど最近の委員長は

優しすぎるし僕を見る目がどこか怖い

いきなりやられないためにも書いておこう

和:じゃあ〇〇くんにはこの紙にお願い!

わかったよ

そして紙を貰う

一言か…難しいな

いつも頼りになるとか

世界で一番な最高の委員長とかって書こうかな?

和:あっ!〇〇くんはしっかりわたしの好きなところ書いてね!

しっかり…?

好きなところぉぉぉ!?

何だそれは…

顔面が最強だとか?

いつも話しかけてくれて嬉しいとか?

まぁとりあえず好きなところね

と紙に目を移すと

〇〇:氏名って名前書くのか

住所…?

本籍…

父母…の名前

職業に…

証人…!?

〇〇:ってこれ!婚姻届じゃん!?

和:へへ…これ書いて欲しいんだ…!

〇〇:いやいや!どう言う事!?

〇〇:なに!?僕と結婚したいの!?

和:そうだよドヤァ

〇〇:いやドヤァってされても

〇〇:書かないよ!?

和:〇〇くんが好きなんだもん!

〇〇:え?えぇぇぇぇぇえ!?

〇〇:僕のこと好きなの!?

和:そうだよ!

和:だから最近…アピールしてたんだけど…気づいた…?

〇〇:そうか…妙に優しかったのもそれが理由か

〇〇:何となくは分かってたけど…

和:どうだった…?

〇〇:なんか怖かったよ…?

和:えぇ!?すごい優しくしてたんだけど!?

〇〇:それが絶妙に怖くて

和:そっか…

和:じゃあ!書いてくれない?

〇〇:いや!なんで!?

和:だって卒業したら結婚したいなぁって

和:わたしが毎日朝起こしてあげて

和:一緒に朝ごはん

和:そして一緒の大学に手を繋いで

和:毎朝登校デート

和:一緒に講義を受けて

和:お昼ご飯はわたしが〇〇くんに食べさせてあげて

和:〇〇くんもわたしにあーん♡って

和:食べさせあってぇ〜

和:一緒に買い物して帰ってきてから

和:わたしの美味しいご飯で〇〇くんを癒やす

和:そしてお風呂も一緒に

和:同じベットで抱きつきながら就寝!

和:どうこんな毎日最高じゃない!?

〇〇:いやそんな彼女がいたら最高かもだけどさ?

和:でしょ!最高でしょ!

和:結婚しよ!

〇〇:なんで…そうなるんだっ…!

〇〇:まずはお付き合いみたいなさ

〇〇:段階を踏んでかないの?

和:わたしはそんなステップ必要ないよ?

和:わたしは〇〇くんとなら富士山だって片足で乗り越えられるもん!

〇〇:それは…厳しいね…

和:だからさ結婚しようよ!

〇〇:それは…ちょっと結婚かぁ…

〇〇:付き合ってくださいなら分かるよ

〇〇:でもさ委員長は

和:結婚したい!

〇〇:でしょ?

男:おい!〇〇!委員長と結婚できるんだぞ!

女:そうだよ!〇〇くんは井上さんが嫌いなの?

〇〇:えぇ…?味方なし?

〇〇:僕の感覚が狂ってるの?

和:そうだよ?

和:〇〇くんがおかしいんだよ?

〇〇:いや絶対にそれはない

和:なんで?

和:みんなはこの可愛くて性格の良い井上さんと結婚できる

和:ってなったらするよ?

〇〇:自分で言うんじゃないよ

〇〇:まぁ婚姻届は没収ね

和:あぁ…わたしと〇〇くんを繋ぐ婚姻届…

〇〇:ね?結婚が最優先じゃなくなるなら考えるよ?

和:ぐぬぬ…絶対に結婚する…!

〇〇:えぇ…?なんか火つけちゃったし…

__________

お昼ご飯

〇〇:さてと購買にお昼買いにいこーっと

〇〇:サンドイッチとオレンジジュースにしよっと

購入

自分の席に座ろうとすると

既に陣取ってる人が

和:〇〇くんっ!お弁当作ってきたよ!

〇〇:???

和:ほらこれから〇〇くんと結婚するんだから!

和:毎日わたしの料理を食べる事になるし

和:〇〇くんの好きな食べ物とか嫌いな物も把握しとかないと!

〇〇:いや…ちょっと…

和:菓子パンとかじゃ体に悪いし

和:遠慮しないで食べて!

和:ほら食べて!

和:あーん!

〇〇:えぇ…?

和:恥ずかしがらないで!

和:これからいっぱいやってくんだよ?

〇〇:しゃあなしパクッ

和:どう?美味しい?

〇〇:んっ…うまっ!

和:えぇ!嬉しい〜!

和:どう毎日食べたくなった…?

〇〇:確かにこれなら毎日食べれる

〇〇:作って欲しくなるな

和:え!?プロポーズ?

〇〇:違います

和:結婚しようよ?

〇〇:無理だよ

和:むぅぅ…!

__________

先生:プリント回して〜

放課後

保護者に渡してくれというプリントが回ってくる

僕の席の前は委員長で

何か起こる予感はしている

和:はい!〇〇くんプリント!

2和:枚目は書いてわたしに提出してね

〇〇:ありがとう分かったよ

和:どう?今の振り返り方可愛くない?

〇〇:そうだねー可愛いよー

和:ありがとう!嬉しいなぁ…!

〇〇:軽く流したのに…本気で喜んでる…

和:えへへ…〇〇くんに褒められた…!

喜んでるところを見ながら

軽くプリントに目を通す

〇〇:2枚あるんだな

1つはこれからの予定表

〇〇:へ〜4時間授業とかが増えるんだ

もうひとつはどこか見覚えのある紙

氏名…

住所…ん?

〇〇:本籍…?見たことあるぞ…

父母の氏名に

証人…

〇〇:婚姻届じゃん!?

和:あ!〇〇くん2枚目はわたしに提出ね!

〇〇:いや書かないから!

和:提出しないよ!?

和:提出しなかったらわたしからの内申点だだ下がりだよ?

〇〇:いいよ別に

和:なんでそんな塩対応なのぉ!

〇〇:だってまだ結婚早いし

和:まだってことはそのうち…?

和:ぐへへ…〇〇くんと結婚…

〇〇:もう良いや帰ろ

和:あっ…!〇〇くん!どこ行ったの!?

ダダダダダダダ

和:いたーーー!

和:〇〇くんなんで置いてくの!

〇〇:だってグヘグヘ言ってたから

和:もう!結婚するんだからさ!

和:帰りも一緒だよ?

和:わたしが〇〇くんを安全に送り届けるの!

〇〇:いいよ僕が送ってくから早く委員長の家行こ

和:え…?もしかして挨拶にくるの!?

和:えぇ…待ってよ…まだ心の準備が…

〇〇:違うし暗いから送ってくだけね

和:なんだ…

〇〇:ほら行くよ

和:へへ…〇〇くんの腕抱きついちゃえ!

〇〇:うわっ!びっくりした…

和:結婚できないから

和:これくらいならいいでしょ?

〇〇:まぁ結婚よりはね

和:えへへ…〇〇くん好き…

和:結婚はだめなの…?

〇〇:結婚はまだ高校生だしね

和:じゃあさ恋人になるのは?

和:付き合うのはいいの?

和:〇〇くんのこと好き

和:大好きだから!

和:付き合ってください

〇〇:まぁそんなに真剣に言われたらな…

〇〇:よろしくお願いします

和:え!?いいの!?

〇〇:そんなに真剣に好きって言われたらね

〇〇:僕も真剣に考えないとね

〇〇:まぁ…好きって言ってくれて嬉しかったし

和:えぇ…!信じられない…!

〇〇:僕はアイドルじゃないんだから

〇〇:そんなに驚かなくてもいいじゃん

和:嬉しすぎて!

和:やった!次は結婚だね!

〇〇:気が早いよ〜!!


こうしてなんやかんやあって付き合った2人

家に帰ってプリントを入れるファイルを見ると

記入済みの婚姻届がいっぱいありましたとさ

〇〇:いや!懸賞にいっぱい応募する人かよ!




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