迷子ちゃんは学校でも迷子になるようです
小川ちゃんと出会ってから
新幹線みたいなスピードで土日が終了し月曜日
〇〇:ふぁ~眠すぎだろまじで
そんなことを言いながら学校へ
ドアを開けるとそこには ガチャ
彩:あ!〇〇先輩!おはようございます!!
〇〇:あ、小川ちゃんおはよう
〇〇:朝に会うの初めてじゃない?
彩:そうですね!初めてです!
彩:それで…〇〇先輩一緒に学校に行きませんか?
〇〇:え…でも誰か待ってるように見えるけど良いの?
彩:あ…ぜ、全然待ってないんでだ、大丈夫です…
なんか怪しいけども
〇〇:よしじゃ小川ちゃん一緒に行こうか
彩:はい!行きましょう〜!
〇〇:いや〜小川ちゃんは朝から元気だね〜
彩:そんなことはないです!〇〇先輩が静かすぎなんじゃないですか?
〇〇:確かにそうかもでも元気な方が良いよねうんうん…中学生とかも元気だしね…
彩:あ~今高校生にみえないとか思ってません?
彩:彩は高校生なんですよ!もう大人と同じですよ!!
彩:彩のことちゃんとみてください!
〇〇:僕はちゃんとみてるよ
〇〇:かわいすぎて小川ちゃん見れなくなるくらいだからね
彩:なっ…かわいすぎって…〇〇先輩イエローカードです…
彩:あと彩のこと見れなくなるのは嫌なので見すぎないでください…
〇〇:そっか…視界に小川ちゃんいれれないのか…
〇〇:じゃあなるべく小川ちゃんのこと見ないようにするね
彩:あ~それはダメです!彩のことちゃんと見てください!
〇〇:あははっそんな焦んないでよ
〇〇:ってかそんなことクラスの男子に言ったらみんなに狙われちゃうよ
彩:大丈夫です!彩は〇〇先輩以外に言う予定はないです!
〇〇:そうなのかまぁ他にできるかもしれないからね
彩:できません!彩は〇〇先輩オンリーでいきます!
〇〇:何を宣言してるかわかんないけど頑張ってね
彩:はい!頑張ります!
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学校に着
〇〇:あ~久しぶりに人と一緒に学校来たな
〇〇:楽しかったよじゃあ学校頑張ろうね
彩:はい!がんばりましょー!
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まずは一時間目
化学なので理科室へ移動します
友1:〇〇!次移動だぞ!急げー!
〇〇:おっ!まじか忘れてた!今行く!
理科室へ向かうため廊下を少し急いでいたところ
彩:〇〇先輩〜!助けてください!
〇〇:ん!?どうしたの!?
彩:音楽室ってどこにあるんでしたっけ?
〇〇:小川ちゃん今日も迷子?
彩:まだ慣れてなくてちょっと迷子かもです…へへ
〇〇:よし小川ちゃん音楽室は理科室の隣だから一緒に行こうか
彩:〇〇先輩今日も道案内ありがとうございます!
〇〇:ところで入学してからどれくらいだっけ?
彩:2ヶ月です!
〇〇:それならねぇ…音楽室の場所くらいわかるはずなんだけどなぁ
彩:ま、まあ音楽室なんて滅多に行く機会なんてないですし…
彩:覚えれなくても仕方なしです!
〇〇:でも週1で音楽入ってるよね?
彩:細かいことは気にしません!
〇〇:まあ別に良いんだけどさ
キーンーコンカーンーコンー
この学校特有のなんとも絶妙に気持ちの悪いチャイムが鳴った
彩:〇〇先輩!時間ですよ!
〇〇:うわ!喋り過ぎたね!急げ!
〇〇:ここだからね音楽室!覚えとくんだよ!
彩:はい!〇〇先輩!授業頑張りましょうね!
〇〇:おう!じゃあね!
なんとか間に合った〇〇達
小川ちゃんは運良く先生が来ておらず怒られなかったようだが
〇〇はしっかりチアゴ・シウバみたいな先生に怒られたらしい
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〇〇:はぁ〜終わったようやく先生に怒られるなんて聞いてないし
友1:お前なんで遅れたんだよ
〇〇:最近できた後輩が音楽室わかんないっていうから
友1:女子か?女子の後輩なのか?
〇〇:がっつきすぎだろだから彼女できないんだろ
友1:あ?ふざけんなお前もできてないだろ!
彩:〇〇先輩〜!彩授業がんばりましたよ!褒めてください!
〇〇:おーよしよし良く頑張ったねぇナデナデ
彩:えへへ〜〇〇先輩のなでなでぇ〜
友1:おいこれが後輩か…?
〇〇:おうそうだぞ小川ちゃんだぞ
彩:こんにちは!小川彩っていいます!〇〇先輩の彼女です!
友1:おい!お前!彼女いないはずだろ!
〇〇:なっ!なんてこと言ってるんだ小川ちゃん!
彩:え…この前好きって言ってくれたのは嘘だったんですか…?
〇〇:いや!言ってないから!
彩:グスッ…ウウ…
友1:おいおいこんな可愛い子泣かせるなよ
〇〇:どーなってんだよ!これ!
事態は収束
友1:あ~そ〜ゆことねなるほどね
〇〇:もう小川ちゃん急にやめてくれよ
彩:ごめんなさい急に意地悪したくなって
彩:いつもいきなりかわいいとか言う仕返しです
友1:おいそんなこと言ってんのか?
〇〇:もうこれ以上はやめてくれ
〇〇:小川ちゃんにかわいいって言うのやめるからね
彩:あ~!だめです!!言ってください!!
友1:仲いいな2人共
彩:そうですよね!!仲良しです!!
友1:てか時間大丈夫?
〇〇:また怒られたくないから早く戻るか〜
彩:〇〇先輩〜彩…教室の場所分からなくなっちゃいました
彩:また迷子になっちゃいましたぁ〜…
友1:送ってこいよ先生に遅れるっ言っておくから
〇〇:わかったよ行くよ小川ちゃん
〇〇:さっきの授業遅れて怒られたんだからね
〇〇:だから今回はちょっと急ぐよ
彩:〇〇先輩怒ってますか…?
彩:彩がこうやって〇〇先輩に迷惑かけちゃって…
彩:ごめんなさい…グスッ
〇〇:ごめんね…怒ってないからね
〇〇:ちょっと言い方が悪かったねごめんね
彩:彩が〇〇先輩ともっと仲良くなりたくて…
彩:でも…それが〇〇先輩の迷惑になっちゃって…
〇〇:僕も小川ちゃんともっと仲良くなりたいよ
〇〇:今回に関しては僕の心が狭かっただけだからさ
〇〇:そんなに落ち込まないでよ
彩:許してくれますか…?
〇〇:許すも何も小川ちゃんは悪いことしてないからね
〇〇:僕が悪かったこれだけ!
〇〇:この話は終わりね!
〇〇:小川ちゃんもう暗い顔したらだめだよ!笑ってる顔が一番かわいいんだからね!!
彩:もう…〇〇先輩…かわいい…へへ…
彩:恥ずかしいです…
〇〇:あとさ道に迷わないならならいつでも僕の教室に来ていいからね
〇〇:わざわざ迷子になって僕に会おうとしなくていいからね
彩:え…?〇〇先輩彩がわざと迷子になってるの知ってたんですか?
〇〇:だってなんか怪しかったし学校入学して2ヶ月経ってるからね
〇〇:そろそろ学校のつくり覚えるでしょ
彩:もう!せっかく彩が〇〇先輩と仲良くなろう作戦立てたのに!!
彩:〇〇先輩怒らせちゃうし…
彩:でも〇〇先輩の教室に突撃許可がでたんで嬉しいです!
〇〇:忙しくなかったらいつでも相手してあげるから
彩:相手してあげるって彩のこと小学生だと思ってますね!!
〇〇:思ってないよ!年下だとは思ってるけど
彩:あ〜!!もう怒りました!!
彩:今日お昼ごはん一緒食べましょうね!!
〇〇:わかったよ楽しみにしとくね
キーンーコンーカーンーコンー
この学校特有の絶妙に気持ち悪いチャイムがなる
〇〇:やっべ急げ!
彩:〇〇先輩!お昼楽しみにしてますね!!
〇〇:おう!小川ちゃん先生に怒られるなよ!
彩:はい!〇〇先輩も!!
このあとの昼休み小川ちゃんがひたすらに口へ食べ物を運び続け
〇〇はお腹がいっぱいになりすぎたみたい
運搬業者になった小川ちゃんは
満足して教室へ帰っていったようです
to be continued
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