![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/129018615/rectangle_large_type_2_483ca5c3d8da10c0517c6fb3eab28bf9.jpg?width=1200)
僕と幼なじみの関係が進みだすきっかけは受験でした
僕は受験生
高校から大学へと
これからの人生を左右する時期
人生の大きなターニングポイントといっても過言ではない
僕、〇〇は大学に進学するため
勉強を精一杯に頑張っている最中だ
〇〇:はぁ…勉強つらぁ
〇〇:志望校合格のためって言っても辛いよな…
今日も学校に早めにきて勉強していた
すると
??:あやっほ〜!
??:おはよう!〇〇!
話しかけてきたのは小川彩
僕が密かに好意を寄せる幼なじみだった
〇〇:あ、彩あやっほ〜
〇〇:てか朝早いねよく起きれたね
彩:なにっ!彩だって起きれるもん!
〇〇:毎日ギリギリじゃん
彩:でも遅刻してないも〜ん
〇〇:まぁ遅刻してないならいっか
彩:てかさ!勉強!どう?
〇〇:どうって?ん〜まぁちょっと辛いよね…
彩:彩はさ今いい感じだよ!
彩:モチベがもうガンガンって感じ!
〇〇:そっか〜いいな僕は今モチベダウン中
〇〇:息抜きの時間とかが増えそうで困ってるよ
彩:ねぇ!モチベの上げ方教えようか?
〇〇:え…?教えてくれるの?
彩:聞きたい?
〇〇:聞きたい!聞きたい!
〇〇:何がモチベアップに繋がってるの?
彩:それはね…
彩:好きな人と同じ大学に行く!これが彩のモチベ!
〇〇:す、好きな人…
この言葉が聞こえた瞬間胸がドキッと苦しくなった
僕は小、中、高と同じ時間を彩と多く過ごしてきた
そんな彩とは大学もきっと同じだろうと淡い期待をしていた
だが好きな人…これは彩を好きな僕にとっては中々苦しい発言だった
〇〇:え…?彩って好きな人いたんだ…
実際は僕以外にも仲の良さそうな男子はいる
彩:そう!昔からずっ〜と好きで!
彩:小学生からずっと好きなんだよ!
彩:ずっ〜とずっ〜とアピールしてるのに…でも!
彩:そろそろ告白されないかな?とか!
彩:もう彩から告白しちゃおうかな?とか!
彩:でもやっぱり告白されたい!!キャーみたいな!
〇〇:そっか…
彩:え?なんか元気なくなってる?
〇〇:いや!そんなことないよ!
彩:だから!その人のことを思いながら
彩:その人のために!っていう気持ちでやってるの!
〇〇:それ本当に効果あるの…?
彩:それがね!めっちゃ捗るの!
〇〇:ちなみに誰…?
彩:恥ずかしい…言えないよ…!
彩:目の前だし…ボソッ
〇〇:え…?菅原とか?
〇〇:小学校から同じじゃん
彩:菅原くんは違うね普通にない
〇〇:違うのか…
〇〇:じゃあ井上?イケメンだしスポーツできるし頭いいじゃん
〇〇:あいつも小学校からだよなぁ
彩:違う!ない井上くんは眼中にない!
〇〇:ちょっと否定しすぎてあいつら可哀想だわ
彩:いいの!そんなこと!
〇〇:言えないのか…そんなに知られたくない相手…
年上…!
〇〇:はぁ…それじゃ分かんないわけだ…
〇〇:うん…!なんとなく分かったよ
彩:えぇ!分かったの!
〇〇:なんでそんなに笑顔なの
彩:嬉しいんだもん!
〇〇:えぇ…?なんで?気付かれたくないみたいなの無いの?
彩:無いよ!
〇〇:えぇ?どゆこと?
彩:むぅ…なんで…?
彩:わかったんじゃないの…?ボソッ
〇〇:まぁいいや
〇〇:勉強の話になるんだけどさ
〇〇:勉強してるとさどうしても苦手科目ができちゃうじゃん
彩:うんうん
〇〇:僕は数学と英語苦手なんだけどさ
〇〇:彩って何か得意なのあるの?
彩:彩はね…勉強あんまり得意じゃないからな…
彩:得意っていうのないかもな
彩:全部頑張ってがむしゃらに覚えてるって感じ!
〇〇:そっか…やっぱり数学って難しくない?
彩:わかる!数学ほんっとに難しい!
〇〇:なんかさ色んな方法で解ける問題とかは進めていったらさ
〇〇:途中で分かんなくなって別のやり方に変えるみたいなときない?
彩:彩もあるかも!
〇〇:だよねぇ!共感してくれてよかった
彩:数学って料理みたいだよね!
彩:レシピがあって
彩:レシピ通りに作れば美味しく出来るのと同じで
彩:解き方があって
彩:その解き方の通りできれば答えれる
彩:でも中にはアレンジして短い時間で出来るようにしたり
彩:新しい方法を思いつく人がいるんだよね!
彩:料理みたいだよね!
〇〇:お…おぅ…そうだね…!料理みたいだ!
〇〇:英語とかも難しいよね
〇〇:文法は覚えてても単語分かんなかったら意味ないもんね
〇〇:やっぱり単語は覚えておいて損ないよね
〇〇:ずっと同じ単語帳を繰り返してるもん
彩:そうだよね!やっぱり英語も料理みたいだよね!
彩:文法っていうレシピがあって文章っていう料理ができるんだよね
彩:そして単語っていう具材がある
彩:文法っていうレシピの通り単語を使って作れば出来るけど
彩:別の具材でも作れたり他のレシピでも同じ料理を作れたりする
彩:色々なアレンジができるから料理みたいだよね!
〇〇:……そうだね…なんか料理の例え多いね
彩:国語とかもさ!難しいのあるけどさ!
彩:言いたいことをまとめるみたいなとこは
彩:お掃除みたいだよね!
彩:やりたくないけどやらないといけない
で彩:も綺麗にできた時は達成感と喜びがあるんだよね!
〇〇:…うん…さっきから家事でしか例えが出てこないね!!
彩:でもぴったりじゃない?
〇〇:いや…確かにってなるけど!
〇〇:え?てか彩はなんの勉強を1番してんの?
彩:家事!
〇〇:かじ…?火災?
彩:違う!家事!お掃除とかお料理の!
〇〇:ん…?どゆこと…?
彩:国語とか数学とかも勉強してるけど
彩:やっぱり家事が1番楽しいんだよね!
〇〇:え?受験科目であるの…?
彩:まぁ…将来の受験科目っていうの…?
〇〇:将来…?
彩:まぁ就職っていうのかな?
〇〇:会社で?レアすぎでしょ
彩:できて困ることないからね
彩:しかもその職業は昔から憧れてるんだよね!
彩:彩のお母さんもその職業だし!
〇〇:それはいいことだね
彩:やっぱり正社員がいいよね!
〇〇:給料も正社員の方がいいもんね
彩:あとはクビと解雇にはなりたくないし
彩:捨てられたくないよね
〇〇:そうだよないきなりクビとかは嫌だよな
彩:だから終身雇用みたいな
彩:一生尽くしますみたいのがいいかなぁ…
彩:定年までじゃなくて死ぬまでが良いな
〇〇:え?そんなに!?
〇〇:そんなになりたい職業!?
〇〇:終身雇用なんてもう聞かないけど!?
彩:それぐらいなりたいの!
彩:それでこの世を去りたいよね
〇〇:すごいなちゃんと夢をもってるね
彩:好きな人と同じ大学に行って
彩:大学で付き合って
彩:そのままゴールインできたら幸せだろうなぁ…
〇〇:彩の妄想すごすぎでしょ
〇〇:でも僕だって今すぐにでも付き合って一緒に勉強教え合って大学も
〇〇:大人になってからも
〇〇:ずっと一緒にいられたらなって思う人いるし
彩:なっ…〇〇も好きな人いるの…?
〇〇:いるよ
〇〇:今すぐ伝えたいけどね
彩:やめときなよ…だめだめきっとその子は〇〇とは合わないよ
〇〇:そんなことないと思うけど…
彩:ダメなの!!
〇〇:なんで!?
彩:別に…!
〇〇:僕の好きな人を悪く言わないで
彩:むぅ…彩よりも好きな人なんだ…
彩:長い年月共にした彩より好きなんだ
〇〇:ん…合ってるけど違う
〇〇:なにそれ?意味わかんないよ!
彩:もういい!
彩は怒っていなくなってしまった
彩の好きな人の話で僕はこんなムカつくんだ
ムキになって対抗したのがいけなかったな…
〇〇:はぁ…もうちょっと話したかったな…
彩:もう…!彩に興味はないのかな…
_____________
このまま彩とは一言も喋らず放課後になってしまった
今日も学校に残り一人勉強をしていた
彩:〇〇…勉強してるの…?
〇〇:そうだよ掃除してるよ
彩:国語してるんだ
〇〇:これで通じるんだね
彩:へへ…やっぱり〇〇と喋るの楽しいや
〇〇:そうだね僕もだよ朝はもうちょっと喋りたかったな
彩:ごめんね怒っちゃって…
〇〇:僕も張り合ってごめんね
彩:朝さ彩の職業の話したじゃん?
〇〇:したね
彩:彩の就職先知りたくない?
彩:もう決まってるんだよね
彩:どう?聞く?
〇〇:確かに気になるな
彩:あと雇用形態とか聞いとく?
〇〇:なんで雇用形態まで…
彩:まぁ聞いてよ彩は覚悟を決めて言うんだから!
〇〇:そんなだったら言わなくていいのに
彩:ダメなの!これは彩の進路のためだから
〇〇:どうゆこと?彩が嫌なら別に言わなくていいけど
彩:いいから聞いてよ…これで最後かもしれないし…
〇〇:分かったよ
彩:じゃあさ面接みたいにしようよ練習しよ
彩:受験とか就職にもあるでしょ多分
〇〇:面接?
彩:なんとなくでいいから!
彩:面接みたいに聞いて!
〇〇:面接にみたいにすればいいの?
彩:うん!
〇〇:じゃあやるよ
〇〇:まずは自己紹介をお願いします
彩:小川彩です出身高校は乃木高校です!
彩:よろしくお願いします!
〇〇:では志望動機はなんですか?
彩:志望動機は彩が大好きだからです
〇〇:ん…?
〇〇:何がですか…?
彩:い、言わせないでよ…恥ずかしいから…
〇〇:えっと…アピールポイントはなんですか…?
彩:彩の良いところは!家事ができて人のために努力できます!
〇〇:どんな人のために努力できるんですか?
彩:す、好きな人です…
〇〇:え…?
彩:は、恥ずかしい…よ…
〇〇:今日まで何を頑張ってきましたか?
彩:今日まで小さい頃からの夢を叶えるために
彩:一生懸命に彩は勉強もしたし
彩:可愛くなる努力もしたし
彩:たくさん一緒にいる時間を増やしました!
〇〇:一緒にいる時間…?
〇〇:この仕事内容、職種についての説明をしてください
彩:え、えっと…
彩:うぅ…ええっと…
〇〇:どうした?言いたくない?
〇〇:やめとく?
彩:いや!言う!
彩:ふぅ…
彩:お…お嫁さんです…!
〇〇:え?お嫁さん…?
〇〇:じゃ!じゃあ小川さんはどのような雇用システムを望んでいますか?
彩:はい…!彩は…永久に就職する…形がいいです…!
彩:え…?永久に就職…?
彩:はい!
〇〇:具体的にお願いします…
彩:ず、ずっ〜と一緒にいるってことです!えへへ…
〇〇:さ、最後に一言何かありますか…?
彩:彩は〇〇のことが大好きです
彩:一生一緒にいたいです
彩:昔からの夢はお嫁さんで
彩:特に〇〇のお嫁さんになるのが夢です
彩:今日は〇〇のお嫁さんになるための面接を受けにきました
彩:採用してくれますか…?
〇〇:あ…え…?ほ、ほんとに…?
彩:昔からずっ〜と好きだったの
彩:小学校で好きになって
彩:中学校で可愛くなるために一杯メイクとかオシャレとかも意識したし
彩:高校は〇〇と同じ高校行くために勉強たくさん頑張った
彩:彩は〇〇に合格と内定を貰うためにここまで頑張ってきたの
彩:どう…?彩は合格もらえる…?
〇〇:こんなにも彩は頑張ってたのか…
〇〇:ありがとう…!彩!僕も大好き…!
〇〇:合格だし採用だし内定だよ…!
〇〇:僕と付き合ってください!
〇〇:そして彩を僕のお嫁さんにさせて下さい
彩:へへ…よろしくお願いします!
彩:やった!これで〇〇のお嫁さんになれる!
〇〇:そうだね…まずは大学一緒に行けるように頑張ろっか!
彩:うん!好きな人ためなら何でもできる!
彩:だ〜いすき!
_____________
おまけ
〇〇:面接で告白とかすごいよ彩
彩:だって〇〇ぜ〜んぜん気づいてくれないもん!
〇〇:ごめんって
彩:これからもっとイチャイチャしようね!
〇〇:もちろん!でも勉強もしようね
彩:うん!一緒に勉強するだけでもデート!
〇〇:ふふ…可愛いね彩…!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?