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看板娘になぜか求婚されてるんですが!?


ここ最近人気がある


100年前に創業され今もなお続く


老舗のお団子屋さん


「遠藤屋」

20年前は廃業寸前だったのが

見事に今は街のシンボルにまでなっている

なぜこんなに這い上がってきたのか

それは…


働いている店員さんがかわいいから!

僕はだいぶ常連である

そして今日もお店に来たのだが…

??:あぁ!!〇〇く〜んだぁぁ!!

ギュッ…!

〇〇:こ、こんにちはっ…

抱きついてきたのは遠藤屋の看板娘である遠藤さくらさん

〇〇:ちょっ…!いきなり抱きついてどうしたんですか!

なぜか抱きつかれています

するといきなり

さくら:〇〇くんっ!!結婚しよっ!!

さくら:結婚!もう大好き!〇〇くんっ!

さくら:結婚しよおおぉぉ!!

なぜか求婚されてるんですか!?

〇〇:え?え?どうしたんですか!?

さくら:だからさ!結婚しよう!〇〇くんっ!

〇〇:いやいやなんで!?

さくら:だって〇〇くんが好きだからぁぁぁあ!

〇〇:てか今営業中じゃないですか!

〇〇:仕事に集中しないといけないんじゃないんですか!?

さくら:そんなことよりも〇〇くんなの!!

〇〇:え?ちょっ…どうしよ…?

??:おーいさくらぁ〜?

〇〇:あ!さくらさんのお父さん!ちょっと助けてください!

さくら父:お〜!〇〇くん!今日も来てくれてありがとね!

〇〇:それより!このさくらさんどうしたらいいですか?

さくら:ねぇ?〇〇くん?お父さんよりもわたしを見てよ!

さくら:ねぇ!〇〇くん!

さくら父:あ〜そのさくらは泣かせるか要求を受け入れるかの二択しかないからなぁ…

さくら父:〇〇くんっ…がんばってくれ!

さくら父:仕事はこっちでカバーしとくからね〜

〇〇:ちょっと…!どうして!

さくら:ほらぁ…!助けはいないよ!

さくら:わたしと2人で支え合っていこ?

さくら:これで結婚できるよぉ!!

〇〇:いや!ほんとになんで!?

〇〇:ほんっとになんで!?

さくら:〇〇くんが好きなの!!!!

さくら:それ以外に理由なんてないからぁぁ!!

〇〇:ちょっと…!落ち着いて!

〇〇:お客さんに見られてますから!

さくら:別に見られてもいいのに…

さくら:〇〇くんは見られてなかったらいいの?

そういうことじゃないんですけど…

〇〇:とりあえず違うとこに移動しましょ!

さくら:じゃあわたしの家入って!

___________

遠藤屋の奥は家になっているみたい

遠藤家になっている

___________


さくら:じゃあ!〇〇くんっ!リビングこっち!はやく!

〇〇:し、失礼します…

ギュウゥゥゥ…!

がっしりと腕で巻きつかれ

さくら:〇〇くんっ!結婚してください!

さくら:わたしと一緒に1つになろ?

あぁ…こんなこと言われる日がくるとは思わなかった

さくら:どうしたの…?わたしとじゃ嫌なの…?

〇〇:ちょっ!ちょっと!一旦落ち着きましょ!

〇〇:話を整理したいんですよ

〇〇:まずさくらさんは僕と結婚したいと…

さくら:うんっ!〇〇くんと結婚がしたい!

〇〇:あ、あのまず付き合うとかじゃなく?

さくら:うんっ!結婚!

いやなぜ結婚?

〇〇:なんで結婚なんですか?すっ飛ばしすぎでは?

さくら:え?わたしが〇〇くんを好きだからだよ?

さくら:しっかり考えた結果だから!

さくら:順序はこれで合ってるから!

いや当たり前みたいに言われても

〇〇:まぁ…あの…結婚って言ってもそれなりの理由があったりするはずなんですけど…


〇〇:なんかきっかけって勿論あるんですよね?

さくら:あるに決まってるでしょ!〇〇くん!

さくら:き、聞きたいの…?

〇〇:もちろん!聞かせてください!

さくら:たくさんあるんだけどぉ…

さくら:は、恥ずかしいなぁ…

急にさくらさんの勢いがなくなったな

さくら:まずはね…今まで会った男の人で〇〇くんが1番一緒にいて落ち着くの…

さくら:昔から知ってるし…

さくら:優しいし…

さくら:日に日にカッコよくなってくし…

さくら:〇〇くんなら何されてもいいくらいに心を許せてるのっ!

さくら:それぐらい〇〇くんが好きなのっ…!!

さくら:は、恥ずかしいぃ…よぉ…カァァ

さくら:直接言っちゃってるよぉ…カァァ

さっきのお客さんの前のが恥ずかしいと思いますけどね

恥ずかしがるとこ合ってます?

さくら:まだあるだけど聞く…?

〇〇:はいまだ聞かせてください

さくら:うぅ…ちょっと…ほんとに恥ずかしいよぉ…

さくら:結婚のため結婚のため ウンウン

なんか自分に言い聞かせてるんですが

さくら:これは完璧に〇〇くんを好きになった時なんだけど…

さくら:あの…2年前くらいなんだけど…

〇〇:え!?そんな前から好きだったんですか!?

さくら:そう…なんだけど…

さくら:あの…わたしがここで働き始めて接客中に変な男の人に絡まれた時なんだけど…

___________


さくら:い、いらしゃいませぇぇ…

男:あ!ここの団子屋店員かわいいって聞いてたけど

男:めっちゃかわいいな!

男:お姉さんかわいいね!

さくら:あ、ありがとう…ございますぅ…?

さくら:あ、の…なに買われますか…?

男:僕はねぇ!お姉さんがいいな!

さくら:へ!?な、なに言ってるんですか…!?

男:お姉さんに僕の団子串を刺したいな!!

さくら:き、気持ち悪いです…嫌です…

男:いいじゃん!いいじゃん!

男:団子よりもお姉さんのが魅力的だよ!

さくら:ちょっと…そ、それはお団子に失礼です…!

男:うるさいな!いいから!

〇〇:あ、こんにちは〜!

さくら:あっ!〇〇くんっ!!助けて!!

〇〇:え?どうしたんですか!?

さくら:この人気持ち悪いの…

男:なんでそんなこと言うんだよ!

男:これから僕たちは同じ屋根の下で暮らすことになるんだからさ!

〇〇:うっわ…これは気持ち悪いですね

〇〇:今すぐ排除するんで待ってくださいね

〇〇:僕の彼女に手出すなよ!

男:お前のじゃないだろ!

〇〇:そんなことより迷惑かけんなよ!

〇〇:お前今すぐ警察行くぞ!おら!ついてこい!

男:ちょっ…!やめろ!お姉さん!助けて!

〇〇:誰がお前なんか助けるんだよ!抵抗すんな!

〇〇:さくらさん!安心してくださいね!

〇〇:更生させてきますわ!

さくら:あっ、〇〇くんっ!ありがとう!!

キュンッ!

さくら:すっ…すき!〇〇くんっ…好きになっちゃったよ…

さくら:彼女になっちゃった…!嬉しい…!

___________

さくら:ってのが好きになったきっかけです…

さくら:その時に〇〇くんの彼女にもなれて

え?彼女?なった覚えないんですけど

まぁ一旦保留で

さくら:助けてももらっちゃって…

さくら:そのときの〇〇くん本当に心強くって

さくら:その瞬間に好きになったの…!

〇〇:好きになるときキュンッ!っていうんですね

さくら:うぅ…

〇〇:てかなに恥ずかしがってるんですかさくらさん!

〇〇:まだ聞きますからね!

さくら:や、もうよくない…?

〇〇:ダメです結婚したい理由聞いてないです

さくら:わかったよぉ…結婚のためだもんね ウンウン

結婚はないことにならなそうだなぁ…

〇〇:これはねこの前のことなんだけど…

___________

さくら:あぁ!忙しい!忙しい!

さくら:あれは中西さんので…

さくら:こっちは井上さんにこれは小川さんの家に

さくら:配達なんてやってないのになんでよぉ

さくら:やばい!時間に間に合わない!急げ!

さくら:よし!中西さん終わり!

さくら:よし…!井上さんも終わり…

さくら:あとは…小川さんのとこっ…

さくら:はぁはぁはぁ…

さくら:もう…無理…だ…

さくら:た、倒れそう…誰か…た、たす…けて…

〇〇:ちょっと!さくらさん大丈夫ですか!?

さくら:あっ…〇〇くんっ…

さくら:もう無理…死んじゃう…

〇〇:ちょっ!死なないでください!

〇〇:どうしよ…?とりあえずこの水飲んで!

さくら:ゴクゴク ぷはっ 生き返るよ…〇〇くんっ

〇〇:どうしたんですか!?

さくら:配達中だっだんだけど…急に前が見えなくなって…

〇〇:もしかしてまだ終わってないんですか?

さくら:あと一軒なの…

〇〇:じゃあ…さくらさん!背中乗ってください!

〇〇:歩かせるのは怖いんでさくらさんそのお家まで運びますから!

〇〇:配達終わらせましょ!

〇〇:そのままお家まで送るんで!

〇〇:はい!乗ってください!早く終わらせちゃいましょ?

さくら:え?いいの?

〇〇:いいですから!

〇〇:それで目的地は?

さくら:小川さんのお家なんだけど…

〇〇:あ!小川さんの家ならわかりますよ!

〇〇:じゃ!出発しますね!

さくら:あぁ…〇〇くんの背中大きい…

さくら:大きいっていったらウエディングケーキ…

さくら:彼女を助けにきてくれる…王子様みたい…

さくら:王子様といえば結婚…

さくら:やっぱり好き…

さくら:好きといったら結婚

さくら:結婚…

さくら:〇〇くんと結婚…結婚…

___________

さくら:って感じです…ハァァ 恥ずかしい…

ずっと恥ずかしがってるし

1人マジカルバナナしてたし

〇〇:ちゃんとそれなりの理由ありましたね

最後結婚しかなかったですけど

さくら:でしょ!これで結婚できるよ!

結婚は置いといて…

〇〇:気になったんですけど…

〇〇:あの…いつからさくらさん僕の彼女になったんですか…?

さくら:2年前に助けてもらったときからだよ?

〇〇:え?なった覚えないんですけど…

さくら:なんで?僕の彼女に手出すなって言ってくれたじゃん…

〇〇:それはあの人から守るために言っただけで

さくら:倒れたときに助けにきてくれたのも彼氏だからでしょ?

〇〇:いや…たまたま通りかかったらさくらさんが死にかけてて…

さくら:じゃあわたしの彼氏じゃないの…?

〇〇:そうなりますね…

さくら:〇〇くんはわたしが好きじゃないの…?

〇〇:そういう訳じゃないですよ…

さくら:じゃあわたしのことは好きなの?

〇〇:えぇ…!?

さくら:どっち!嫌いなの!好きなの!どっち!?

〇〇:す、好きです…

さくら:じゃあ…彼女だね!

〇〇:そ、そうはならないんじゃ…?

さくら:嫌いなの…?

〇〇:え?

さくら:わたしのこと嫌いなの!?

〇〇:嫌いじゃないです!

さくら:じゃあ!彼女だ!

〇〇:もう彼女でいいですよ!諦めますよ!

さくら:よっし!〇〇くんの彼女!

さくら:彼女なら結婚できるよね…!

〇〇:彼女でもいきなり結婚は…

さくら:いきなりじゃなかったら結婚できるの?

〇〇:いやそれは…

〇〇:でも嬉しいですよ!さくらさんみたいな綺麗な人に結婚したいって言われるの…

さくら:じゃあいいじゃん!

さくら:結婚できるよね!

〇〇:でも…

さくら:わたしは遊びなの?〇〇くんにとってそこまでなの?

さくら:結婚できないくらい嫌いなの…?

〇〇:いやいや!そんなことないですよ!

〇〇:むしろ喜び!大喜びですよ!

さくら:じゃあ!結婚できるね!

さくら:はい!そこ!結婚決定で〜!

さくら:結婚!結婚!結婚!🎶

さくら:〇〇くんと結婚!🎶

さくら:旦那さんの名前は〇〇っ!🎶

〇〇:う、歌い始めた…結婚の歌だ…

さくら:将来は家族が5人!🎶

さくら:仲良く!死ぬまで!永遠に〜!🎶

〇〇:3人も子どもが出来てる!?



何を言っても最終的に結婚になったため

〇〇は喜んで結婚することにしたとさ

めでたしめでたし


___________


おまけ

遠藤家から遠藤屋に戻り

さくら:お父さん!お母さん!報告があります!

さくら:わたしさくらは!〇〇くんと結婚します!

店にいたお客さん全員がこっちを見た

さくら父:ほぉちなみに〇〇くんとさくらはいつから付き合ってたんだ?

さくら:2年前から!

〇〇:あ、ついさっきです

さくら父:〇〇くん本当にいいのかい?

〇〇:あ、何言っても結婚になるので喜んで結婚させてもらいます

さくら:えへへ!〇〇くんっ!嬉しい!

さくら父:そうか…嬉しいなお母さん…

さくら母:そうだねぇ…さくらの結婚相手が〇〇くんで…より嬉しいわ…

さくら父:さくらが結婚かぁ…

〇〇:あはは…ありがとうございます…

喜ぶ遠藤家についていけない〇〇の構図ができたようです

Making up〜つくりあげる


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