蓮加は自分から言えないのっ!!
ピロン
〇〇:ん?LINEきたな誰だろ?
〇〇:蓮加からだなんだ?
蓮加:〇〇?明日一緒に学校行こ?
明日の登校についてのお誘いでした
〇〇:いいよ〜
断る理由はないので一緒に行く約束をします
蓮加:じゃあまた明日ね!
蓮加:おやすみ!
〇〇:また明日〜おやすみ〜
このやりとり普通で誰でもやりますよね?
でもこの子は少し違うんです
何が違うって?
それは見れば分かります
___________________
次の日の朝
〇〇:おはよう蓮加!
蓮加:あ、おはよ
〇〇:一緒に学校行こうなんてどうしたの?
蓮加:特に理由はない
蓮加:1人で行くよりマシだと思ったから
そう、蓮加はメッセージと対面の時に全く違う対応になるのです
〇〇:え〜…僕すごい嬉しかったのにな…
〇〇:蓮加と一緒に行けるって思って
蓮加:ふ、ふ〜ん…そ、そうなの…?
〇〇:そうなんだよね
〇〇:でも特に理由はないみたいだし…僕は嬉しかったけど蓮加は違うんだよね…
〇〇:それじゃ一緒に行かなくて良いよね…
〇〇:だからさ…先行っても大丈夫…?
蓮加:だ、だめ!蓮加も!ち、ちょっとは楽しみにしてたから…
蓮加:い、一緒に…行こ…?
しかも少し突き放す感じにすると素直になる
ツンデレ?的な性格なんです
おもしれーやつ
〇〇:仕方ないなぁ!蓮加一緒に行こうか!
蓮加:あ…なんか立場変わってるんだけど…!
〇〇:よっしゃ!元気だしてこ〜!
蓮加:ぬぅぅっ…!騙された…!
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学校着
〇〇:あ、今日ちょっと早めに出たから暇だね
〇〇:何する蓮加?
蓮加:え?まずは蓮加にお礼でしょ?
〇〇:なんの?
蓮加:一緒に学校行ってくれてありがとうって
〇〇:なんでさそっちから誘ったんでしょーが
蓮加:いいから!さっさと感謝して!
ここで〇〇いたずらしちゃいます
蓮加に近づいて…
耳元で…
〇〇:蓮加と一緒に学校行けて嬉しかったよ
〇〇:蓮加…今日も可愛いね…!
蓮加:ん…!カァァ…べ、別にそんなこと言って欲しいなんて!言ってないから!!
蓮加:蓮加は感謝しろって言ったの!
〇〇:これが僕の感謝のほ・う・ほ・う!
蓮加:ぬぁぁ!は、恥ずかしい…わ…!
〇〇:おー照れんかが出た!
蓮加:変な名前つけんなっ…!
〇〇:顔真っ赤じゃ〜ん!
蓮加:うるさいっ!まじで!うざい!ボコボコ
〇〇:あっはっは!ちょうど肩に疲労が…気持ちいいね…
蓮加:おい!人の攻撃でリラックスするな!
〇〇:まあまあ落ち着きなって
蓮加:誰のせいだと思ってんの!
〇〇:照れんかが悪い
蓮加:違うだろ!〇〇が変なことするからだろ!!
蓮加:あと!照れんかやめろ!
〇〇:あ!もうこんな時間だ!じゃあね蓮加!
蓮加:あ!あいつ勝ち逃げしてきやがった!
すると〇〇と入れ違いで
美月:蓮加〜おはよう〜
蓮加:あ、山じゃんおはよ
来たのは山下美月
去年〇〇と同じクラスで蓮加とも仲が良い
山:それでさ今日一緒に学校来たんでしょ?
蓮加:そうだけど?
美月::楽しかったんでしょ〜!ツンツン
蓮加:ほっぺツンツンしないで!
美月:すご〜い嬉しそうな顔してるもんね〜
蓮加:むぅ…見ないで…
美月:それで言ったの?
蓮加:え?何を言うの?
美月:だって今日〇〇に告白するんだって気合い入れてたじゃん!
美月:放課後にするからそのために〇〇の放課後予約するって言ってたじゃん
蓮加:あ…!忘れてた…
美月:もう…蓮加やっぱり〇〇と居るの楽しすぎて忘れてんじゃん
蓮加:そうだった…どうしよう山…
美月:後で〇〇のとこ行くよ!
蓮加:え?無理だって注目されちゃうじゃん!
美月:誰だい?朝の登校中に言うはずだったのに
美月:会話を楽しんで忘れて今焦っているのは?
蓮加:れ、蓮加です…
美月:じゃあ1時間目終わったらいくよ!
蓮加:え…む、無理ぃ…
美月:大丈夫でしょ!毎日〇〇の教室行ってるじゃん蓮加!
蓮加:だってその時はただの会話だし…
美月:放課後の予定聞いて誘うのもただの会話でしょうが!
蓮加:だって断られたら…どうしよ…
美月:なんでいつも強気なのに今は弱気になるのさ!
美月:〇〇だよ?断らないから
美月:行くからね!
蓮加:えぇ…!うわぁ…どうしよう…
美月:どうなっちゃうんだろ…フフフ
一方そのころ
〇〇:てかなんで早めに出たんだ?
〇〇:もう少し出る時間遅くても良くね?
疑問に思う〇〇であった
_________
1時間目終
〇〇:はぁ数学つまんな
美月:失礼しますよ〜
美月:おーい〇〇〜?
〇〇:お、美月だ今日もはるばる僕の教室までよく来たね
よく見ると美波の背中にべったりくっついている蓮加がいた
〇〇:ん?どうしたの?忘れ物でもした?
〇〇:でも…忘れ物ならくっついてなくていいよな…
美月:〇〇!蓮加が言いたいことあるってさ!
〇〇:お?なんでしょう?
すると蓮加は
蓮加:え…ちょっと…山ぁ…待って無理だって…モジモジ
美月:何言ってるの!ここ誘えなかったら始まらないでしょ
蓮加:だってぇ…は、恥ずかしいぃ…モジモジ
〇〇:蓮加?何言っても大丈夫だからどうしたの?
美月:ほら〇〇もそう言ってるんだし休み時間終わるよ
蓮加:うん…わかったがんばる…
美月:はい、蓮加がんばれ〜
蓮加:あの…〇〇…?
〇〇:どうしたの蓮加
蓮加:ええっと…今日の放課後さ…モジモジ
〇〇:うん
蓮加:蓮加の教室来てくれない…?
〇〇:え?そんなこと?
〇〇:別にそんな恥ずかしがらなくても
美月:ねぇそんなに恥ずかしがることじゃないのにねぇ
〇〇:蓮加いつもだったらもっと遠慮しないじゃん
〇〇:どうしたの?
顔を覗くと
蓮加:あぁ!もう無理ぃぃ!!
蓮加はすごいスピードで走り去って行った
〇〇:えぇ?速いなぁ
美月:蓮加すごい恥ずかしかったみたい
美月:あ、あとさ〇〇?聞きたいんだけどさ
〇〇:ん?どうした美月?
美月:蓮加のことどう思ってるの
〇〇:それは友達として?異性として?
美月:ん〜じゃあ異性としてどう思ってる?
〇〇:蓮加のこと異性として好きだよ
美月:なら大丈夫か
〇〇:ん?どうしたの?
美月:蓮加素直じゃないじゃん
〇〇:そうだね
美月:だから自分から思ってること言えない性格だから察してあげてね
美月:あと放課後に誘うってことはそーゆうことね
〇〇:まぁ蓮加のこと好きじゃなかったらあんなツンデレ相手にしないし
美月:そっかじゃあ蓮加のことよろしくね
〇〇:わかったよ、じゃあね
美月:じゃあね
_________
放課後
蓮加:やばい…!どうしよ…!?〇〇来ちゃう!!
美月:なーにそんな焦ってるの大丈夫だから
蓮加:分かんないでしょ!
蓮加:もしかしたら蓮加の性格好きじゃないからって
蓮加:断られるかも…!
美月:そんなこと無いしなんでここで弱気になるのよ
美月:じゃ!がんばってね〜結果は明日聞くね!
蓮加:あ!山〜!置いてかないで!!
蓮加:はぁ…素直に自分の思ってることを言う…
蓮加:強がらない…逃げない…
そんなことを考えていると…
〇〇:はぁ…掃除長かったぁ!
〇〇:ガラガラ ごめん!遅くなっちゃった!
〇〇…遅いよ…
なにも知らない〇〇がやってくる
〇〇:それでさどうしたの?いつもなら帰ろうって言うのに
蓮加:あ、あの…言いたいことがあって…
蓮加:(よし!告白して一緒に帰るんだっ!)
〇〇:ん?なになに?
蓮加:じゃあ言うね…!
〇〇:わかった!
蓮加:ふぅ…
蓮加:(絶対に言うんだ!)
蓮加:ず、ずっと前から…す、す、
蓮加:スピルバーグっ…
〇〇:ん?え?スピルバーグ?が?どうしたの?
蓮加:(あぁぁぁぁ何やってるの!逃げないって決めたじゃん!)
蓮加:(待って今のは練習…どんな緊張感かを知るための次こそ本番…絶対に告白するんだっ…)
蓮加:ごめんねちょっとボケたくなっちゃって
〇〇:おん…びっくりしたよスピルバーグなんて急に言うからさ
蓮加:仕切り直してもう一回言うね
〇〇:うん分かったよ
蓮加:ず、ずっと前から…す、す、
蓮加:スマトラヒラタっ…!
〇〇:クワガタ…!?なんでクワガタ?
蓮加:(あぁぁぁぁまただぁ!何やってるのぉぉぉ!)
〇〇:クワガタ?来年一緒に捕まえに行くか?
蓮加:行きたいけどっ…違ぁう!
蓮加:ごめん!本当にごめん!もう一回チャンスを!
〇〇:大丈夫だからね落ち着いて!
蓮加:じゃあ本当に最後ね
蓮加:(三度目の正直これで決める!)
蓮加:ず、ずっと前から…す、す、
蓮加:スカンディナビア半島…!!
蓮加:(だぁぁぁぁぁ逃げすぎぃぃいい蓮加ぁぁぁぁ!)
蓮加:(三度目の正直じゃなくて三度目も逃げだぁぁ)
蓮加:もうだめだぁ!なんで〇〇分かってくれないの!
蓮加:蓮加の言いたいこと分かれよぉ!!
蓮加:もう無理だぁ!もう帰ろう!〇〇!帰ろう!
__________
〇〇:スピルバーグ?
本当はこの時よりも前から
なんなら美波と話した時から蓮加が何をしたいか勘付いていた
やっぱり蓮加は自分で言えないんだなぁ
蓮加:もう無理だぁ!もう帰ろう!〇〇!帰ろう!
諦めて帰ろうとする蓮加を
〇〇:ちょっと待ってよ!
引き止める
蓮加:何!?もう蓮加には無理だって!帰る!もう帰るの!
〇〇:蓮加落ち着いてって!
〇〇:帰る前にさ今から僕の言うこと聞いて欲しい
蓮加:なに…?もうこんな蓮加を帰らしてよ…
〇〇:じゃあ言うね…
〇〇:蓮加のことがずっと前から…好きでした!
〇〇:付き合ってください…!
蓮加:え…?な、なんで…?
〇〇:なんでって好きだからに決まってんじゃん
蓮加:そうじゃない!なんで蓮加は告白できなかったのにできてるの!!
〇〇:いや!そっちかい!
〇〇:恥ずかしいわ!好きだからとか言っちゃって!
〇〇:え?てかさ…蓮加さ告白しようとしてたの!?
蓮加:なっ!べ、別にそんなことしようとしてないし!
蓮加:好きな人にしかしないんだから!
〇〇:え…じゃあ僕の告白は断られるってこと…?
〇〇:そうだよね僕からの告白なんて嬉しくないよね…
〇〇:僕じゃだめだよね…ごめんね…
しょんぼりしていると
蓮加:れ、蓮加も好きだったしっ…!
〇〇:え?なんて…?
蓮加:蓮加も好きだったの!
蓮加:さっきも告白しようとしたけどっ!…恥ずかしくて…
蓮加:断られるかもって思ったら…言えなくて…
〇〇:そうだったんだねでも僕も好きだし
〇〇:両思いってことになるね
〇〇:じゃあこれからは友達じゃなくて恋人ってことで大丈夫?
蓮加:やった!やった!
〇〇:すごい嬉しがってんじゃん
蓮加:ふふ〜ん!
〇〇:さっき早く帰ろうとしてたのにね
蓮加:なっ!それは違うしっ!
蓮加:付き合ったら一緒に帰ろうって決めてたんだもんっ!
〇〇:お〜かわいいねぇ
蓮加:ぐぬぅぅ…は、恥ずかしい…
〇〇:でも告白できなかったけどね〜
蓮加:おいっ!それは言うなっ!
そんなこんなで付き合った〇〇と蓮加
蓮加が素直になれるのは
まだ時間がかかるかも
__________
おまけ
美月:おはよう蓮加〜
蓮加:おはよう山!
〇〇:あ、美月おはよ
美月:蓮加昨日の結果は!
蓮加:なんと蓮加たち付き合いましたっ!
美月:ふ〜ん付き合ったんだね〜
美月:ということは蓮加の告白が成功したんだ
蓮加:それなんですが…
〇〇:結局僕からしました
美月:え!?〇〇からしたの!?
〇〇:うん、だって好きですが言えなくてスピルバーグとか言うんだからね
美月:あっはは!なにそれ!
美月:蓮加 フフッ スピルバーグは…ヤバいね!アハハハ!
〇〇:僕もヤバいと思う…フフ ヤバっ思い出したら笑いが…フフフッ
蓮加:うるさぁぁぁい!笑うなぁぁぁぁ!
強烈エピソードの誕生
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