才田 近史郎(さいだ こんしろう)と申します！我、これより就活に入る！

才田 近史郎と申します！
年は三十六になります！

少しばかし、前職の話します！
勤務態度は比較的真面目！ですが、上司の葉山さんに、奥さんの写真を見せられた際に「乳輪がでかそうですね。」と正直な感想を述べたところ、翌日には人事に呼び出され「コンプライアンス違反でしゅ。」って、解雇です！

よって我、その日から就活に入っております！

まずは、第一関門となる「書類選考」でありましたが、日頃より辻ちゃんのブログを愛読していることにより、文章力は鍛えられていると自負しておりました！
心を打つ履歴書が、採用担当に届きました！早々に「面接」がしたいとのご連絡がありましたよ！

そして、本日が「面接」であります！
やはり久しぶりの面接というのは緊張いたしますね！

コンコン

『どうぞ、お入りください。』

「はいっ！失礼しまふ！」

ガチャッ！バンッ！

「冗談きついよ～www(股間弄りながらカニ歩きで入ってくる)」

『お名前をどうぞ。』

「才田 近史郎と申します！毛筆の『毛』に虫眼鏡の『虫』て近史郎でしっ！」

『お座りください。』

「冗談きついよ～www(額の汗を三沢光晴の汗ワイパーで拭う)」

『我が社を志望した動機をお聞かせください。』

「一休さんの物真似します！
『こんにちは(裏声)しかしまあ、こうも暑いと、ヤル気が起きませんな(裏声)ガエッ(痰が絡む)こうモッ(痰が絡む)ガッ、ペッ(痰を吐く)』おや？吐き出した痰の様子が……？」

テレテレンッ
テッテッテッテッテッテッテッテー

おめでとふ！
痰が森高千里に進化したよ！

「森高千里の『も』！
『銛(もり)で人を突いている』。」

「神取忍の物真似します！
『こんにちは(裏声)しかしまあ、こうも暑いと、ヤル気が起きませんな(裏声)ガエッ(痰が絡む)こうモッ(痰が絡む)ガッ、ペッ(痰を吐く)』ハァーwwwww (関根勤の笑い方)関根勤の笑い方。」

『前職では何をされていましたか？』

「私はファイナンシャル⭐️プランナーでした。嘘です。

ねぇ、脇汗で、蚊を殺せるって、知ってる？(囁くような色っぽい声)」

「スカートぺろり～ん。うひょ～、今日はピンクの色素沈着じゃん！」
)」

『採用までもう一押しです。』

「苺を食べる泉ピン子『泉苺を食べるピン子』

……いくじなし(囁くような色っぽい声)」

『ちょっと違うかな～。』

「嘘うそうそ！今のは違う！今のは違う！もう一回！もう一回チャンスをくださ～い！！」

「どうですか？彼の様子は？」

「だいぶ強い薬を飲ませたからな。脳にキてるんだろう。ずっとあんな調子さ。」

「もちますかね？あんな調子で？」

「さあな。まあ、ウィルスに感染した以上しょうがないさ。薬を飲ませなきゃ全身からジワジワとカビ生えて、三日は苦しんで死ぬ。それよりは、マシだろう。」

「でも泣いてますよ？彼。」

「あぁー……本当だ。苦しいのかな。アレはアレで。
そうかー、薬を飲んでも死ぬ奴は死ぬのか。あんな狂った奴は初めてだしな。たぶん、死ぬよ、アイツ。」

「薬が体に合わなかったんですかね？」

「う～ん……。まあ、死ぬよ。」

「死にますか？」

「うん。たぶん。」

「じゃあ、あのイカれた行動は『就活』ってより、『終活』ってことになりますか？」

「あぁ……、ん？まぁ……上手くは……ないよな。」