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私とキンタマおじさん

晩秋の日本天台三総本山「比叡山延暦寺」にキンタマおじさんあらわる。
木々が色づき、目にも鮮やかな色彩に心奪われる人々の前にキンタマおじさん威風堂々と馳せ参じる。

キタノマチカラ、ミナミノマチまで
素敵な「夢」を届けます。

キンタマおじさん、御自慢のキンタマを周囲に見せつける。
開けっ広げの夢。

キンタマおじさんのキンタマを見た方々の感想

「思ってたよりも、違和感はなかった。」

「手触りは絹そのもの。」

「エッチな女子大生です。体の関係を持ちたいって人はDMください。」

キンタマおじさん、寒さのせいか、御自慢のキンタマが少々ご機嫌斜め。

必死に張本氏ばりの喝を入れるも、なかなか元気を出さないおませなキンタマ。
周囲から漏れる失笑。
焦るおじさんの失禁SHOW。
自ら課した張本縛りに、なす術なし。

そこに一人の少年が現れる。

「キンタマおじさん。僕だよ。覚えてる?あの日、入院している僕のもとへ、突然おじさんが来て、言ってくれたよね?
『おじさん、明日の東京ドームの試合でホームランが出る度に、キンタマ出すよ。中継に素っ破抜かれたら、何て言うか俺の勝ち?みたいな?そしたら、手術受けてくれるかな?』って。
僕、手術ちゃんと受けたよ。おじさんのキンタマがカメラに素っ破抜かれて、即座にカラーバーに画面が切り替わった瞬間、意思を固めたよ?
僕、病気に勝ったんだよ!?
だから、おじさんも負けないでよ!
あの日本当は、イチローに来てほしかったんだよ!」

おじさん、少年の言葉に目を潤ませながら、肩をポンと叩き、『ありがとう』と中指を三回目の前に突き立てるハンドサインで伝え、ゆっくりとその場を去る。

その背中には、『51』の背番号が。
奇しくオリックス時代のイチロー氏のソレと同じ……。

「おじさん……?まさか……。」

おじさんは答えを告げずに消えていった。
木々を揺らす風が、優しく頬を撫でた。


「やっぱり、ユンケル飲まにゃ、キンタマも調子悪いってにゃ。」


次回、キンタマおじさん、冬将軍と欅坂46を同時に爆笑させるギャグを披露!?

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