名前に「黒」がつく病気

病名に「黒」が付く病名をまとめてみました!
他にもたくさんあると思います^_^

黒死病

黒死病というのは肺ペストの別名です。
肺ペストはエルシニア・ペスティス(Yersinia pestis)という細菌による感染症です。
野生のげっ歯類がこの菌を持っています。
この菌はノミによって媒介され、菌をもったノミが人間を吸血することで、人にうつります。
主な症状は肺炎で、その他にも頭痛や嘔吐、呼吸困難などの症状も引き起こされます。
発症すると、24時間以内にほぼ100%死ぬというとても怖い病気ですが、1926年以降、日本では確認されていません。


黒頭病

黒頭病というのは鶏の病気で、ヒストモナスという寄生虫が感染することで発症します。黒頭病は通称で正式にはヒストモナス症といいます。
鳥類の中でも七面鳥に対する感染性が高く、発症すると下痢が引き起こされます。
ヒストモナス症にかかると、肝臓に菊の花に似た塊(菊花状結節)ができ、盲腸に潰瘍などがみられます。


黒吐症

これも鳥の病気なのですが、病気の名前というよりかは症状の名前です。
ジゼロシンという物質を摂取し過ぎることで、黒色の嘔吐物を出すことに由来しています。
ジゼロシンというのはある種類の魚粉に含まれる成分で、これをたくさん含む餌を鶏にあげ過ぎることで引き起こされます。
ジゼロシンは胃に作用して胃潰瘍やびらんを起こすので、胃の中の環境が荒れてしまいます。



黒色腫

黒色腫は黒色の色素であるメラニンを作る細胞の腫瘍です。この細胞をメラノサイトといいます。
黒色腫には良性のものと悪性のものがあり、良性のものはメラノサイトーマ、悪性のものはメラノーマといいます。
メラノサイトーマは皮膚で、メラノーマは口腔でよく起こります。


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