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獣医学部1年生(授業編)

ここでは獣医学部1年生で学ぶことについて書いていきます。

 獣医学部1年生では教養の授業が中心で専門の科目は少ないです。
教養の授業は自分で好きな科目を選ぶことができます。1年生のうちしかこのような機会は無いので、獣医や生物に関係ないことを学ぶのもいいかもしれません。
また、専門科目がメインになってくると獣医学部内だけで授業を受けることになるので教養科目は他学部の友達を作るチャンスです。


 私の大学では1年生でも専門科目がいくつかありました。おそらく他の大学でも1年生から専門科目があるところが多いと思います。
私の大学では生化学と解剖学、生理学を1年生で学びました。 

生化学

 生化学は高校の有機化学の延長のような学問で生体を構成する物質(タンパク質、脂質、炭水化物など)や生体内で起こる反応について学びます。
高校生物でやる解糖系やクエン酸回路などもありますよ。高校の内容にさらに細かい知識をつけていくような感じです。

 大学に入って初めて受けた専門科目が生化学だったのですが、先生の言っていることがわからず、とても苦戦しました。
当時は教科書を読んでも分からない、授業の内容も分からない状態でこの先やっていけるのだろうかと心配でしたが、そんなに心配する必要はありませんでした。
3年生になった今は勉強のコツを掴んでなんなくやれています。
もちろんテスト期間は大変ですが😅 今はYouTubeでキーワードを検索すればわかりやすく解説された動画がたくさん出てきます。

 授業中に全部理解できなくても、YouTubeの動画を見ればあの時授業で言っていたのはこういうことだったのか!と腑に落ちることも度々あります。
大学の専門科目の授業では授業でその分野のとっかかりをつくり、自習で知識を補完していくようにすると効率よく勉強できると思います。

解剖学

 次に解剖学です。解剖学は生体の骨や筋肉、臓器について学ぶ学問です。

私の大学では1年生の後期に解剖学を習ったのですが、これがまた非常に厄介でした。
1年生では骨と筋肉の範囲、2年生で臓器の範囲について学びます。
臓器に比べて骨と筋肉を覚えるのがとても大変でした。しかも1年生でまだ専門科目の勉強に慣れていない時期に難しい範囲😓、本当に大変でした。

 何が難しいかっていうと、筋肉の起始(筋肉がどこから始まるか)と終止(筋肉がどこで終わるか)を覚えなければなりません。さらに、各筋肉ごとにその筋を支配する神経を覚えなければなりません。
この時の出題範囲は体の部位全体だったので、頭から足先まで全て覚えなければなりませんでした。

 ですが、全部覚えることは不可能に近いので大事なところだけ覚えていくことになります。私の大学では解剖学の過去問が無かったので語呂合わせを作ったりして無理やりにも覚えました。
当時はテストに受かるだけで必死だったので、その時に勉強した付け焼き刃な知識は今はほとんど役に立っていません😭 
でも、こういう試行錯誤を繰り返すことでだんだんと勉強のコツを掴むことができます。

生理学

 最後に生理学です。生理学は体の各臓器においてどういう仕組みでその臓器の機能が担われているのかを学ぶ学問です。

 例えば腎臓ではレニンアンギオテンシンアルドステロン系という機構があり、血圧が低下すると腎臓からレニンという物質が放出され、これが最終的にアルドステロンというホルモンを放出させます。
アルドステロンには水の吸収を促す作用があるので、体内の水分量が増えた結果、血液量も増え、血圧の低下が防がれます。

 生化学と解剖学は暗記の要素が大きかったのですが、生理学は理論的な要素も結構あります。
私としては蓄えた知識を理論的に応用できる生理学は結構楽しかったです!


 1年生はまだ大学に入ったばかりで大学生活に慣れるだけで精一杯だと思います。そんな中で専門科目の勉強もこなしていくのは大変だと思いますが、生理学をはじめとした基礎科目は今後の専門科目を学ぶ上での基盤になるので、しっかりと勉強しておくと今後の内容がすんなり頭に入ってきます。
なので勉強はおろそかにしないように!
でも、1年生のうちは時間にも余裕があるので遊んでおくことも忘れずに!

最後までお読みいただきありがとうございました!

実習編についてはこちら↓



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