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動物検疫所の見学に行った話

先日、動物検疫所の見学に行ってきました!

動物検疫所といってそれが何かわかる人は少ないと思います😅
私も何をやっているところか全く知りませんでした。
備忘録がてら学んだことを書いておきます^_^

動物検疫所は海外から公的な輸入以外でお肉が日本国内に入ってくるのを防ぐための機関です。空港✈️に隣接しています。
日本では法律に基づいて日本国内に海外から肉を持ち込むことが禁止されています。

入国者の手荷物にお肉が入っていないかを確認するのが動物検疫所の仕事です。
荷物は開けてみないと肉製品が入っているかは分かりません。
そこで、活躍するのが検疫探知犬というわんちゃん🐶です。

飛行機から降りた先にある荷物の受け取りコンベアーに流れてくるスーツケースなどをひとつずつ、探知犬がニオイを嗅ぎ、お肉🍖が入っていないかを確認します。
お肉を発見するとお座りをするそうです。
残念ながら、見学に行った時は座っている様子を見ることはできませんでしたが、後から検疫で見つかったお肉を見せてもらいました。
その中には機内食や真空パックで包装されたお肉もありました。
真空パックのお肉も見つけてしまうなんて犬の嗅覚はすごいですね笑

日本国内には海外から肉を持ち込んではいけないのですが、いったいなぜでしょうか?

それは感染症対策のためです。
お肉には様々なウイルスや細菌が含まれていることがあります。
例えば、鶏肉だったら鳥インフルエンザ、豚肉だったらアフリカ豚熱、牛肉だったら口蹄疫があります。

鳥インフルエンザは日本国内でも発生がありますが、その他2つは日本での発生は確認されていません。
そのため、空港での水際対策が大事になってきます。
鳥インフルエンザはまれに人に感染することがありますが、その他は人への感染はないとされています。
しかし、どちらも感染力が強く、一度動物への感染が広まってしまうと収束させるのは困難です。
また、家畜の間で感染が広がってしまうと、家畜は殺処分になってしまうので、食肉業界への大きな打撃となります。

最近では韓国でアフリカ豚熱が流行していて、空港検疫で何百例もアフリカ豚熱ウイルスが見つかっているそうです。
それだけ見つかっているとなると、国内の動物にウイルスが伝播するのも時間の問題な気もしますが、できるだけ上陸を遅らせる対策がとられているだけでなく、万が一ウイルスが流行した場合の対策案もあるそうです。

ここまで手荷物の検査の話をしてきましたが、国際郵便においても肉製品が入ってこないようにする対策がとられていました。

日本へ私的に肉製品を送ることは法律で認められていませんが、それを知らずに送ってしまう人が結構いるそうです。
そのため、検疫所では郵送物を開けて中に肉類が入っていないかを確認します。
確認は人が手作業でやっており、一つ一つ段ボールの箱を開けて中身をチェックしていました。

ただ、やはり数が莫大なため、全てをチェックすることはできないので、箱の内容物詳細の欄に飲食物と書かれているものだけを調べているとのことでした。

肉類が入っていた場合には何が入っていたのかを記録し、その肉は処分されるそうです。

段ボールの箱が山積みになっており、一つ一つ検査していくのはとても大変そうでした。

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