吉田武司

消防機関で広報の仕事をしています。どの業界でも広報は人員が少なく経験者が少ないため、ま…

吉田武司

消防機関で広報の仕事をしています。どの業界でも広報は人員が少なく経験者が少ないため、まだまだ理解が進んでいないと感じます。 そんな中でも自分なりにやってきたことや感じたことなどを書き記したいと思います。 内容は、守秘義務に反しない範囲で、かつプライバシーに配慮してお伝えします。

最近の記事

福島県内でよく間違って報道されるワードその①

「焼失面積」って日本語変じゃない? 福島県内でよく間違って報道されるワードに次のものがあります。 建物火災でどのくらい焼けたかを表現する場合 【間違い】焼失面積 【正しい】焼損面積 ◆ 解説 火災で受けた損害は「焼損」が正しく、どのくらい焼けたかは「焼損面積」が正しい。 特定のものが焼けて物理的に失った場合は「焼失」。例えば『Tシャツ1枚を焼失』『樹木3本焼失』とか。 つまり建物火災でどのくらい焼けたかを「焼失面積○○㎡」と表現するのは日本語としてとても変。 他の都道

    • 広報のシゴト④〜写真撮影〜

      第4回 写真撮影今回は写真撮影について。 1 撮ることが日常 改めて日常を振り返ると、写真を撮らない日はないことに今気づきました。 記録用の写真のほか、広報用素材として常に良い被写体はないかなとアンテナを張っています。 僕が写真を撮るときに絶対的に意識していることは、自然体を撮るということです。特に訓練の様子等の動きがあるものを撮るときは、こちらから動きなどを要求することはまずしません。ありのままの自然な動きを撮らないと、見る人が見ると嘘っぽさがバレしてまうと思うからです

      • 広報のシゴト③〜ラジオ出演〜

        第3回 ラジオ出演広報のシゴト紹介シリーズ第3回目は「ラジオ出演」について。 1 月刊火まもり君通信 月に一度、郡山コミュニティ放送KOCOラジに出演しています。 2020年4月から「月刊火まもり君通信」というコーナーを作っていただき、第一火曜の夕方17:20から18分間、パーソナリティのちばえみさんとともに火災予防や予防救急などの話題をメインに話をさせていただいています。 記憶ではたしか第1回目は収録でしたが、第2回目からは生放送でお届けしています。 素人ながらも生放

        • 広報のシゴト②〜プレスリリース〜

          前回に引き続き普段やっている広報の仕事について。 1 どんどんリリースしよう 官民問わず、報道機関への情報発信の基本は「記者会見」と共に「プレスリリース」が最も公式なものと位置付けられています。呼び方は「報道発表」とか、その資料自体を「報道資料」と言ったり色々ですが同じです。 「プレスリリース」はその団体や個人の公式な情報の発信です。 内容は、新しい事業や企画発表、イベント開催の案内や人事など多岐にわたります。 「プレスリリース」の目的は、一つに説明責任という側面がありま

        福島県内でよく間違って報道されるワードその①

          広報のシゴト①〜災害発生状況の伝達〜

          今日は広報のシゴトの中でも日常的で基本的なものの一つ「災害発生状況の伝達」について書こうと思います。 1 災害が発生するとスイッチオン 僕のやってる広報と、民間企業や他の行政機関の広報との大きな違いの一つに、この「災害発生状況の伝達」があります。 管内で火災や特異な災害、救急などがあり、社会的に報道する必要がある場合などに、報道機関に情報を提供するという仕事です。 これは災害が今まさに発生中の段階から、発生後しばらくして確定的な情報がまとまってから、さらに翌日などにまでわ

          広報のシゴト①〜災害発生状況の伝達〜