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ラブコメが売れても、実際に恋愛する人が増えない理由を考える

エンタメ業界がやたらとラブコメを出したがるのは何故だろう?

作画コスト的に楽だから?

少子化を止めたい・若者に恋愛を啓蒙させたいから?

売れると思っているから?

単純に創作者にとって書きたいジャンルだから?



まぁ、思惑自体は千差万別なのだろう

だけど、少子化というものには歯止めが効かない

それどころか、恋愛をする人間自体が減少傾向にあるという


ラブコメの中でも売れている・商業的に成功しているモノもある
だけど、ラブコメを見たからと言って、
リアルに恋愛をしてみようと思う人間は殆どいないようだ

それとこれとは別

スポーツ漫画を見ても、
実際自分自身、スポーツをやりたいとはならない心理
ミリタリーモノを見ても自衛隊に入りたくはならない心理の人が多いようだ

なぜ、そうなのか?

大雑把に言えば
恋愛はもはやファンタジー
超能力とかと同じで現実問題出来ないもので
遠くから眺める空想劇なのだ

現代においては

1つはアニメキャラみたいに
女にモテる奴はいねぇよバカヤロー的な話

まぁ、リアルにハーレム出来る奴なんて
とっくに芸能界に入っているでしょうよ

他に考えるのは
恋愛というものは現実問題お金が掛かる

庶民には到底手が届かない贅沢なのである
現実の恋愛と言うのは

オマケにラブコメが魅せる恋愛・デートというのも
現実世界の人々にはハードルが高い

アニメキャラみたいに女の為にお金をホイホイ使えるワケがないのだ

漫画やアニメは言う
作品を通して、作者や編集者は啓蒙する

女の為に金を使えと
女を喜ばせるために粉骨砕身しろと
女の感情を察して、器用にエスコートしろと

総じて、白馬の王子様になれと

女の作者なら、男に自分の理想を特盛するのはまだ納得


しかし男の作者ですら、男は女の分まで金を出せ
女様の機嫌を損ねないように振る舞えと
女の為に泥を被れと
男キャラ・主人公に促す

しかし無理である

はっきり言って、創作物の恋愛像は
現代人の感性とは合っていないのではなかろうか

なぜそうなるのかと言うと、
創作者側と読者側の立場の違いだろう

作り手側=プロの作家、編集者、出版社、アニメ制作のお偉いさん
彼らは売れる作品を世に出して、栄華を収めた大金持ちだ

金持ち故に、彼らは金の掛かった恋愛の出来る上流階級の人間
だから、金の掛かった恋愛が自分の成功談であり
呼吸する位に簡単にできる事なのだ

特に編集者やテレビ局のお偉いさんは金持ち生まれのエリートで
札束を湯水の如く使う事が当たり前の人種だ

あと、ゲスイ事を言えば、金と権力を持っているオッサンにとっては
恋愛=金の掛かるもの=金を持っている男は価値がある世の中で有ってくれた方が好都合なのだ

まず、自分より貧乏な男に女を取られる心配を軽減出来る

それに金さえ出せば、機嫌が直るちょろい女ばかりの方が
金持ちのオッサンにとっては都合が良いのだ

一方、読者はどうか?


もちろん、大金持ちの読者・視聴者もいるだろう

だが、ほとんどが庶民

女に札束をブン投げても屁でもない奴など皆無だろう


要は金持ちのおっさんの恋愛観を押し付けられても
若者にとっては理解出来ないし、
そもそも実行する金がないのだ

例え、金があったとしても、
男の方が一方的に女に奢れ・貢げという主張は
現代の若者には不可解に思い易いか

今や男女間で給料の差なんてほとんど無いのに
経済的に余裕も無いので、余計に女に貢げと言われても
納得できないのである

恋愛なんて金持ちの道楽、庶民の僕には現実問題出来ません
そもそも、何で女なんかの為に金銭的に損をして
色々と泥を被る価値がどこにあるのだ?という

それが現実の男側の主張だ


では女の方はどうか?
どうも、女の勘性はバブル時代から変わらないのが大半のようで
本音を言えば貢いでほしいのだろうよ

まぁ、子供を産んで育てるなら、もとい
残酷な格差社会に生き残れるエリートへと育成するなら
金持ちとの結婚するしかないと考えるのも無理もあるまいよ

貧乏でブサイクな男との結婚など絶対にしたくないだろう

分不相応にも高望みするのも無理もない
だが、現実問題庶民の女如きに
エリート男様が惚れるとは思えないけどな(笑)
シンデレラはファンタジーであって
リアルではないのだ(笑)

男女間の給料の差が縮まれば、
自分より稼げない男なんかイラネーとなる
実際、金持ちのエリート女の未婚率は高いそうで

援助交際で金持ちのおっさんとのデートを味わったら
同年代の男との金の掛からないデートでは満足出来なくなる



では、金の掛からない恋愛を描けば良いのか?

特に学生同士なら金銭面の事は触れないようにしている
作品も多々ある
だが、女の方も自分の分は自分で払うという場面は
極力描かないようにしている印象が強い

やはり、男女の割り勘や会計別々の場面を描く事には
消極的な印象を受ける

それは何故か?
金持ちである原作者にとっては描きたくない描写なのだろうし
割り勘・会計別々の描写に対し、
読者から避難轟轟を浴びせられるのを避けたい
という考えもあるかもしれない

実際、アニメキャラが割り勘をした描写をしてみろ
金持ち・デート代は男が全額負担すべし派の男の読者から
ボロクソ批判をネット上で描き込まれるだろう

女の読者・視聴者からも恐らく、割り勘描写には
非難殺到となるだろう

炎上はやっぱり面倒くさい
炎上を避けるにも、アニメ漫画キャラ同士のデートで
割り勘・会計別々を描くのはタブーなのかもしれない


総じて、恋愛は金の掛かる物

にしないといけないと
誰もが思い込んでいる

女は金をよこせと思っており、男の方は本当は金なんか出したくない
だから、噛み合わない。不和が発生

誰も金の掛からない恋愛など許してくれない
故に、金の無い奴は恋愛を諦めるしかないのだ


だから、ラブコメは自己投影・共感しながら見るものではなく
空想上の世界の出来事で
他人事の茶番劇として、客観的に見て
痴情のもつれを静観して、他人事として嘲笑うコンテンツなのであると、考える

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